【シゴトを知ろう】建設系・アーティストマネジメント 編

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【シゴトを知ろう】建設系・アーティストマネジメント 編

2016.10.27

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】建設系・アーティストマネジメント 編

今回インタビューさせていただいたのは「荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所」(「株式会社コーデノロジスト」)にてアーティストのマネジメント業などを担う本間 桃世さん。
世界的なアーティストであり、建築家である故・荒川修作氏、マドリン・ギンズ氏が残した「三鷹天命反転住宅」の管理やツアーなども手がけています。普段のお仕事の内容から高校時代のエピソードまで、幅広く伺いました。

この記事をまとめると

  • マネジメント業は担当するアーティストに惚れ込んでこそ、やりがいをもてる仕事
  • マネジメント業は、人とのやり取りが苦にならない人が向いている
  • 何気ない日常のなかにも、人生を大きく変えるきっかけがある

住宅の見学会などを通じて、アーティストの才能と思想を伝える

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

荒川修作、マドリン・ギンズという2人のアーティストのマネジメントが、私たちの仕事です。2人と外部の人たちの間に立って交渉するなど、2人がやりたいことを実現させるためのお手伝いをするのが、主な仕事内容でした。残念ながら2人ともすでに他界しているので、現在は彼らが建築した「三鷹天命反転住宅」のツアーや、レクチャー、展覧会などを通して、2人の功績を紹介することがお仕事となっています。


仕事は多岐にわたるので、大学などで公演をする日もあれば、イベントに参加する日、時には本当に人が足りなくて、住宅をお掃除している日もあります。スケジュールは流動的で、決まったものがないのですが、時と場合によって柔軟に動くことを心がけています。

<一日のスケジュール>
10:00 出社
午前中 海外からの視察団に建築ツアー開催
13:00 昼食
午後 ギャラリーでの展示、イベントの企画・準備
20:00 帰宅

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

「三鷹天命反転住宅」は、荒川修作、マドリン・ギンズという2人のアーティストの類まれなる才能が具現化されたものです。私たちは2人の才能や思想を伝えることに重きを置いています。実際に建物に入居・宿泊していただく、もしくは住宅の見学ツアーに参加していただくことではじめて、彼らの芸術や思想を伝えることができると考えています。日本だけでなく海外からもツアーへの参加や宿泊を目的に、ゲストが多々訪れるのですが、彼らの思想をより多くの人たちに伝えられることにやりがいを感じています。


Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

荒川・ギンズともに既にこの世に存在していないことから、いかに個人的な視点でなく、広い視野で二人のことを伝えられるかは常に課題です。
大変なことではないのかもしれませんが、海外からのゲストに思わぬ質問を投げかけられることがあります。例えば、先日スウェーデンからいらして宿泊された方に「部屋にバスタブを置いたらいいのでは?」と言われました。この住宅には設計などの関係上、どの部屋にもバスタブを置いていないのですが、室内にある和室スペースの畳を持ち上げたら、その中にバスタブがある、という造りにしたらいいのではとおっしゃられて(笑)。一見無謀な意見なので驚いたのですが、よく考えるととてもユニークだし、なかなかいいアイディアかもしれない、と思いました(笑)。

アンテナを張って暮らすことで、人生を変えるきっかけをつかむことができる

Q4. どのようなきっかけ・経緯でアーティストマネジメントの仕事に就きましたか?

この住宅の建築を手掛けた荒川に出会ったことが大きなきっかけでした。30代半ばの頃、知人に頼まれて書類を届けにいった先で、荒川に偶然出会ったんです。はじめて彼を見た時、そのオーラのすごさに驚いて。その時に3時間ほど彼と話をしたのですが、とても壮大な世界観を持っていることを知りました。それまでは天才というと、ゴッホやエジソンなど、すでにこの世にいない人物しか思いつかなかったのですが、「初めて生きている天才に出会った」と思ったんですね。アーティストとしての彼にすっかり惚れ込み、ついていこうと決めました。


Q5. 大学・専門などでは何を学びましたか?

美術系の大学の彫刻科に進学し、ファインアートなどを学びました。
美術大学というと、デザイン科を選択すると広告代理店やデザイン事務所など、比較的就職先に困らない傾向があるのですが、私は卒業後は就職ではなく留学することを目標にしていたので、腰をすえて美術を学べる学部を選択しました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

いろいろありますが、とにかく多様な世界を見てみたい、という想いはこどもの頃からありました。印象深かった体験をひとつ。府中市の「大國魂神社」で行われている「くらやみ祭」はご存じですか? 今はもうありませんが、当時くらやみ祭には「見世物小屋」があったんです。そこで見たものにとてもショックを受けたのと同時に、「自分がまったく知らないことが、世の中にはたくさんあるのでは」と、どんどん想像をかきたてられて。その延長線上に、海外への興味があったように感じます。

「荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所」は、ニューヨークに本部を置くグローバルな会社ですし、荒川自身も世界中で知られるアーティストです。世の中の知らないことに興味をもち、そして海外に惹かれたことが現在の仕事に就くきっかけの一つでした。


Q7. どういう人がアーティストマネジメントの仕事に向いていると思いますか?

マネジメント業においては、アーティストと外部の人との間に立ち、交渉などを行うことも仕事の一つになります。そのため、人とのやり取りが苦にならない人がいいでしょう。また、さまざまなことや多様な価値観に適宜対応できる柔軟性も大切だと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします

普段からアンテナを張って生活することをオススメします。一見自分には関係なさそうな物事にも注意を向けてみることで、思わぬ発見があったり、進路につながったりしますから。何気ない日常のなかにも、人生を大きく変える物事はあるはずです。また、「日本の反対側で暮らす人々は、今何をしているんだろう?」と考えるなど、想像することを日々心がけてほしい。想像力の豊かさが、人としての魅力などにつながっていくと思います。

本間さんはたまたま訪れた先で荒川氏に出会い、それをきっかけにして人生を大きく変えることとなりました。インタビューにて「アンテナを張って暮らすことが大切」と強調されていましたが、そのような心がけがあったからこそ、運命的な出会いを果たすことができたのでしょう。マネジメント業は、担当するアーティストに惚れ込んでこそ、やりがいをもってできるお仕事。尊敬できるアーティストに出会った本間さんは、マネージャーとしてとても幸せな方だと感じました。


【profile】
「荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所」(「株式会社コーデノロジスト」)
代表取締役社長 本間 桃世

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「そのほかのデザイン・アート・写真系の職業」
はこんな仕事です

デザイン・アート・写真系の職業は、表現力や個性に関わるものであり、自由度が高く非常に裾野が広い。たとえば、コンビニの看板やキャンペーンのノボリ、店内のPOPやレシートですらデザインの一つである。アートは、買い手がいなければ職業にならないが、Tシャツや車のボディー、スケートボードに独創的なイラストを描いて人気を得ているアーティストもいる。ファインアートの世界も自由闊達で、広い世界が活躍のステージだ。写真も被写体の数だけ可能性がある。建築、料理、風景、動物など、それぞれ専門の写真家がいる。

「そのほかのデザイン・アート・写真系の職業」について詳しく見る