【シゴトを知ろう】獣医師 編

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【シゴトを知ろう】獣医師 編

2016.10.24

提供元:マイナビ進学編集部

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【シゴトを知ろう】獣医師 編

東京猫医療センターの服部院長に、獣医師としての喜びややりがい、また大変さについて。さらには、猫専門の病院を開いた経緯や獣医師を目指す高校生へのアドバイスなど、なかなか聞けない色々なことを伺いました。

この記事をまとめると

  • 獣医師の大変さや喜び
  • 猫を診察する際に心掛けていること
  • 獣医師に向いている人はどんな人

猫のほうが犬よりも繊細!?

――仕事概要と一日のスケジュールを教えて下さい

東京猫医療センターということもあって、猫を専門に診ています。病気になった猫の診察や定期検診や、相談やカウンセリングも行っています。猫専門の病院にしたのは、実は、猫と犬を一緒に診ることは良くないとずっと思っていたからです。猫は犬と一緒にいるとすごくストレスを感じる動物です。せっかく病気を治すために病院に来るのに、別の病気になってしまっては意味がない。だから、猫専門というのはとても理にかなったことだと思っています。

<1日のスケジュール>
08:30 出勤して、入院している猫たちを診る
09:00 診察
12:00 手術
15:00 お昼休憩
16:00 診察
19:00 (手術の予定がある時は手術)


だいたいこんな感じです。手術は多くて1日3件ぐらいですね。目が話せない猫がいれば夜中も定期的に見に来ます。土日も診察をしているので、あまりまとまった休みというのはないですね。

獣医師になって1~2年はまさに修行

――仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

病気を治してありがとうと言われるのは、当たり前のことだと思っています。だから、そこにやりがいを感じるのはちょっと違うかなと。
例えば、飼っていた猫が亡くなってしまった飼い主さんが、また次の猫を飼ってくれて、その時にこの病院に連れて来てくれたら嬉しいですね。今までのことは間違ってなかったんだなと。そんな時に獣医師になって良かったと感じます。


――仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?

獣医師になった最初の1~2年は、とにかく精神的に辛かったです。
例えば、自分が診てもわからなかったことを、優秀な先生が診るとあっさりと解決してしまう。仕方ないことなのですが、自分の未熟さを思い知らされるんですよね。
大学では「獣医学」を学んできたけれど、現場で必要なのは「獣医療」。全然違うけれど両方学ぶことが大切なのだと思います。世界が広がれば、その先に見えるものも違ってくる。
だから、現状に満足することなく、日々勉強に励んでいます。
実は就職後1/4ぐらいは1年目で辞めてしまっていると思います。それぐらい精神的にも肉体的にもハードということです。


――どのようなきっかけ・経緯で獣医師の仕事に就きましたか?

子供の頃から動物が好きで、高校生の時には獣医師になりたいと思っていました。そのため、迷わず理系を選びました。大学受験の際、両親に獣医学部に行きたいと言った時は、「できればやめておいたほうがいいんじゃないか」と言われました。しかしそれは私が生まれてすぐに辞めてしまったのですが、父親が獣医師をしていたので、大変さを知った上でのアドバイスだったと思います。
でも、意志は固く、大学は獣医学科のみ受験。どうしてもこの大学に行きたいというよりも、獣医学科に入りたいという思いが強かったので、受かったところに進学しました。

大学卒業後は、埼玉の動物病院に就職しました。先輩獣医師から学びつつ、診察・治療の現場の知識と動き方を身につけました。 2年半働いた後、猫専門の病院を作るという話をいただき、院長として働くことになりました。そこで、6年働いたのち、この東京猫医療センターを開業しました。


――大学・専門などでは何を学びましたか?

私のいた大学では、1年から4年まで動物の基礎的な解剖学や生物学を学び、5年から研究室に入りました。獣医学の中で内科や外科という選択もあったのですが、それは就職してからでも学べるので、大学でしか学べない病理学を選びました。
しかし、大学で学んだことと、実際の現場は全然違うということを、就職してから思い知らされました。大学で学ぶことも大切ですが、実際に社会に出てから経験することも大切なんだということを実感しました。

猫だけでではなく飼い主も診る!?

――どういう人が獣医師に向いていると思いますか?

私は、獣医師だけど実は人間にも心理的なサポートをしていると思っています。動物だけ治したらそれで終わりではなく、飼い主さんが満足してこそ本当の治療ですから。飼い主さんの気持ちが一番だと考えています。このように、獣医師は人と人のつながりが大切。だから動物が好きだけど、人は苦手という人は獣医師に向かないと思います。コミュニケーション能力も必須です。
また、大学で学んだからといって即実践できるわけではない。働いてからも常に勉強の日々です。だから、勉強が嫌いな人は向いていないかと。とにかく、とてもハードの仕事なので精神的にも体力的にもタフな人がいいと思います。

でも、実際は自分でもまだ獣医師に向いているかわかっていないのが正直なところです。どんな人が向いているかわかっていたらこんなに苦労しないですから。

獣医師すごくハード、でも喜びもたくさんある!

――将来獣医師になりたいと思っている高校生へ向けて一言アドバイスをお願いいたします

獣医師という仕事は、高校生の皆さんが考えているより10倍ハードです。でも、その10倍ぐらい楽しいことがあります。何より、精神的にも肉体的にもタフな人が向いているかと思います。もちろん、コミュニケーション能力も重要です。人が好き、人のために何かをしてあげたいという思いが必要なので、今は部活や友人関係の中で人の痛みや喜びを知ってもらいです。実は勉強よりもそちらのほうが大切かもしれません。同年代や先生などの目上の人達とたくさん接して対人間力を鍛えて欲しいですね。


夢を持った若い子に現場を見せてあげたいという思いがあるので、夏休みとかに1日体験コースみたいなものをやってみたいなとも思っています。キッザニアのような感じのものを。来年ぐらいには実現できたらと思っています。その時はホームページで告知するので、やる気がある人は楽しみにしていて下さい。




今回の取材で、獣医師は動物を治療するだけでなく飼い主さんにも同時に心理的なサポートをしているという事や、仕事も考えていた以上に大変なのだということがよくわかりました。また、人とのコミュニケーション能力が必要とのことなので、友達はもちろん、学校の先生や身近にいる目上の人に積極的に話しかけたりするのも良いかもしれませんね。

【profile】
猫医療センター院長 獣医師、JSFM(ねこ医学会)理事 服部 幸
獣医学部卒業、2年半の動物病院勤務。
2005年猫専門病院SyuSyu CAT Clinic初代院長を務める。
2006年アメリカのテキサス州にある猫専門病院Alamo Feline Health Centerにて研修プログラム終了。
2012年東京猫医療センターを開業

東京猫医療センター公式ページ(http://tokyofmc.jp/)

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「獣医師」
はこんな仕事です

「動物のお医者さん」として知られるが、実はその活動分野は広範囲にわたる。まず、ペットや畜産動物の診療を行う臨床獣医師。次に、公務員として家畜衛生や食肉などの食品の安全を監視する活動。そのほかにも、大学や研究所などで獣医学の研究を行ったり、野生動物を専門とする活動をしたり、医学分野で実験動物を管理したりするなど、さまざまな分野で活躍している。そのため、勤務先も動物病院から酪農を行う牧場、あるいは空港や港の検疫所など、従事する業務によって大きく異なることになる。

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