【シゴトを知ろう】ラジオ業界で働く人 ~番外編~
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ラジオ番組を作り上げる仕事の一つにADという仕事があります。なんだかかっこいいイメージもありますが、同時に少し大変そうな印象もあります。今回は東京のFMラジオ局「TOKYO FM」の大江剛史さんに、ADの仕事に就くまでのお話を詳しく伺いました。
この記事をまとめると
- 仕事とプライベートの境界線があまりない
- 一緒になって番組を作っているからこそ、ディレクターと話す機会は多い
- これから先、自分の中にあるアイデアを実現させたい
仕事が嫌だったらできないかもしれない
――ADの仕事というとプライベートの時間があまりないようなイメージもありますが、入社前に不安などはなかったのでしょうか?
そこは何も考えていませんでしたね。ただ、自分の中で社会人になるまでに十分好きなことはやったと思っていたので、とりあえず働いてみたかったんです。実際に働いてみて、プライベートの時間がないというより、仕事との境界線があまりないだけでしたし。
――「好きなことを仕事にした」というような感じですね。
家でもパソコンがあれば仕事できますし、プライベートと仕事をはっきりとは分けられないかもしれません。休日も街頭でインタビューすることもあるので、好きじゃないとできない仕事なのかもしれません。
ディレクターと一緒に番組を作っているからこそ
――もともとラジオが好きでよく聞かれていたんですか?
ラジオは高校生の頃からよく聴いていて、番組にハガキを送ったりもしていました。深夜放送のお笑いラジオが好きでしたね。特に今担当している『Skyrocket Company』という番組は、完全なネタ番組ではないもののバラエティ要素が強いのでやっていて楽しいですね。
―ADさんが番組の内容や企画について考える場合もあるのでしょうか?
番組のテーマ出しをすることはあります。ディレクターと相談して「今回はこんなテーマでいこう」と決めたりします。一緒になって番組を作っているディレクターとは、話す機会がとても多いですね。
自分の中にあるアイデアをいつか実現させたい
――これから挑戦してみたいことがあれば教えてください。
朝の時間帯の番組に自分が選曲したロック音楽をバーンと1時間くらい流せたらいいな、となんとなく考えています。今はクラッシックがかかっていて、それもいいんですけどたまに「眠くなっちゃうな」と思っちゃうんですよね(笑)。
あとは、深夜枠でこんなことやってみたい、といったアイデアは自分の中にいくつか持っています。これから先、実現できたらいいなと思いますね。
一般的にも仕事が中心で、あまりプライベートの時間がないイメージがあるかもしれないADのお仕事。ただ、好きなことを仕事にしているとあまり大変さを感じたりしないものなのかもしれませんね。ラジオの制作がやってみたいと思ったら、まずは飛び込んでみる勢いも大切だといえそうですね。
【profile】TOKYO FM 編成制作局編成制作部 大江剛史
●番組情報
『クロノス』月~金 6:00~9:00
『Skyrocket Company』月~木17:00~19:00
この記事のテーマ
「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説
若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。
この記事で取り上げた
「ラジオ業界で働く人」
はこんな仕事です
ラジオの世界は、ニッポン放送、文化放送などのAM局と、東京FMを中心としたJFN系のネットワークをはじめ、FM横浜、J-WAVE、NACK5などの独立局もある。1本のラジオ番組をオンエアするために、スタジオ内にパーソナリティーやDJ、そのガラス越しにディレクター、音声をコントロールするミキサー、ディレクターをサポートするAD、台本を書いた放送作家がいる。それぞれの役割が異なるが、今後もインターネットと融合する企画が増え、高い聴取率(レイティング)獲得を目指す動きも加速していく兆しが見える。
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