【シゴトを知ろう】ディスパッチャー 編

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【シゴトを知ろう】ディスパッチャー 編

2016.12.07

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ディスパッチャー 編

みなさんは、「飛行機を安全に運航させる仕事」と聞くと、どんな職業を思い浮かべますか? きっと、パイロットを思い浮かべた方が多いと思います。でも、実はそんなパイロットをサポートする「ディスパッチャー」というお仕事があるのをご存じですか? ディスパッチャーは、時にはパイロットに指示を出すことから「地上のキャプテン」とも呼ばれています。

今回は、日本初のLCC(※)として人気を集めている「Peach」でディスパッチャーとして働いている大原広一郎さんに、お仕事内容や魅力について伺いました。

この記事をまとめると

  • 仕事において向き合う相手は「自然」であるため、ロマンを感じる
  • 大学で学んだことで、今も役に立っているのは「一般教養」
  • ディスパッチャーになるには、興味と広い目線で物事を考える姿勢が大事

飛行機が無事に空港に帰ってくると、心の中で「おかえり~!!」と叫ぶ

Q1. 現在のお仕事内容について教えて下さい
 
飛行機の運航は、パイロットとディスパッチャー(運航管理者)の責任・判断のもとに成り立っています。ディスパッチャーは、運航する飛行機がどのルートをどの高度で飛ぶかなどの飛行計画を立案したり、離陸した飛行機が目的地に着陸するまでの飛行監視を行うことが主な仕事です。

飛行計画は、当日の天候や空港の運用状況等から、万が一本来の目的地に降りる事のできない場合に向かう際の代替飛行場及び必要と考えられる予備燃料、ならびに飛行する経路や高度を示したもので、飛行機を安全に運航する為に非常に重要なものです。また、飛行監視は、「出発した飛行機が計画通りに飛行しているかの確認」ということになりますが、これらには、天候の急変や目的地など関連飛行場における突発的な事象などをパイロットに知らせることも含まれます。また、本当に当初の目的地に着陸できないような場合、別の空港に向かうことを「ダイバート」と呼びますが、実際にどこに向かうのが最適なのか、新しい目的地の受入れ体制は万全か、これらの一連の調整もディスパッチャーが主導して行います。
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
飛行機を安全に運航する上で、何よりも重要なものは気象です。向き合う相手がマニュアルのない自然というところにロマンを感じます。

また、天候が懸念された場合でも、乗務員や他部門と意見交換、情報交換をして出発させ、結果的に目的地に無事着陸した際には事務所全体に笑顔があふれます。特にPeachのような大規模でない組織では人と人のつながりが密ですので、チームとしてやり遂げた際の達成感や無事に飛行機を到着させた喜びが非常にリアルに伝わります。これがまさにこの仕事の醍醐味で、本当に何回味わってもいいものですね。

1日を通してたくさんの飛行機を運航させていますが、1便、1便への思い入れは相当強いものがあります。飛行機が無事に、Peach本社のある関西空港へ帰ってくる風景を窓越しに見た時は、心の中で「おかえり~!!」と叫んでしまいます。
  
  
Q3. 仕事で大変なこと・辛いと感じることはありますか?
 
やはり、整備事象や気象などの欠航案件ですね。もちろん安全を最優先した決断なのですが、結果的に欠航という選択肢は、お客様にご迷惑を掛けることになりますので、常に心が痛くなります。そういった点で、ディスパッチャーは直接お客様と接することはありませんが、常にお客様目線で運航を考えています。

パイロットの夢は叶わなかったが、空の世界への夢を追いかけた

ディスパッチャーとして働く大原広一郎さん

ディスパッチャーとして働く大原広一郎さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でディスパッチャーに就きましたか?
 
空港の近くに自宅があったこともあり、幼いころは国際線のパイロットになるのが夢でした。中学校、高校では英語・理系科目を中心に学びながら、パイロットを目指していました。大学ではパイロットになるためにも知識として活用できそうな電気電子を学びましたが、視力が基準に満たず、身体検査で落ちちゃいました(泣)。

大学3、4回生は、バイトづくしの生活を送っていましたが、「このままで本当にいいのか? 本当に自分がしたいことは何なんだ?」と思い、「もう一度、空の世界への夢を追いかけよう!」と、就職活動では、大手航空会社に就職。空港で下積みを重ね、3年目に国家資格を取得。7年目には社内審査に合格し正式にディスパッチャーとして働くことになりました。ディスパッチャー歴は、今年で11年目です。


Q5. 大学では何を学びましたか?
 
現在は、ディスパッチャーという職種に就いていますが、大学で学んで今に一番生きていることは、結局のところ一般教養のような気がしています。やっぱり社会人になるための常識、マナーは、どの業界にいても大切なポイントです。また、浅くてもいいから広く物事を知ろうという姿勢や目線、これも現在の仕事に強く生きていますね。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
元々の夢がパイロットでしたので、高校生の頃には航空専門誌を購読して、知識を深めていたことですね。また、航空業界の時事ネタにもアンテナを張るべく、新聞紙やニュースでも航空ネタを積極的に取り入れていました。

小さな異変に気づける人、コミュニケーション能力のある人はディスパッチャー向き

「高校時代から、航空業界の時事ネタにもアンテナを張るべく、新聞紙やニュースでも航空ネタを積極的に取り入れていました」と大原さんは話す

「高校時代から、航空業界の時事ネタにもアンテナを張るべく、新聞紙やニュースでも航空ネタを積極的に取り入れていました」と大原さんは話す

Q7. どういう人がディスパッチャーに向いていると思いますか?
 
ディスパッチャーは、普段と違う小さな異変にいかに早く気付けるかが重要となります。例えば、周りのスタッフ達が困っている理由に気付くことが大事です。また、個人の成功ではなく、全体の成功を考えられるタイプの人も向いていますね。まとめるならば、広い目線で、色々な部門とのコミュニケーションができる人。もちろん、パイロットにも、正確な情報を伝えないといけませんので、専門的な知識について、ある程度理解することも必要ではありますが。
 
 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします
 
高校生のうちは、特定の職種だけでなく、いろいろなものに興味をもって、広い目線で物事を考える姿勢を鍛えるといいと思います。ディスパッチャーに興味があるならば、空を見上げてあの雲はどうしてできたんだろう? この先、天気が急変するかもしれないなどと、天気に興味を持ってみてください。また、よく飛行機が飛ぶ所に住んでいる方は、あの飛行機はどこ行きなんだろう? などと想像してみてください。行先は国内でしょうか、遥かかなた地球の裏側でしょうか。飛行機ってすごい乗り物ですよね。飛行機の安全運航は多種多様なプロフェッショナルに支えられています。特別なことは必要ありません。情熱を持って挑戦していただければと思います。



ディスパッチャーは、飛行機を安全に飛ばすための縁の下の力持ちです。ディスパッチャーの仕事に興味を持った人は、大原さんのアドバイスにあるように、まずは空を見上げて、さまざまなことを考えてみてくださいね。将来、「地上のキャプテン」になるのは、みなさんかもしれませんよ。

※LCC…… Low Cost Carrierの略。低コスト運営をベースに、1年を通して低運賃を提供する航空会社。整備効率を上げた単一機種での高頻度運航や、インターネットでの予約、機内食は必要な人にのみ有料で提供するなど、シンプルで革新的なサービスで、FSC(フルサービスキャリア)との差別化を図る。


【profile】Peach Aviation株式会社 大原広一郎
【取材協力】Peach Aviation株式会社
http://www.flypeach.com/pc/jp

この記事のテーマ
自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説

陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。

「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ディスパッチャー」
はこんな仕事です

航空機の運航において重要な役割を担うことから、地上のパイロットと呼ばれるディスパッチャー。空路をはじめ、離着陸空港の気象状況、乗客や荷物の重量、非常時の進路変更による代替空港の選定など、あらゆる情報を収集・分析し、目的地までの最も安全で効率のよい飛行プランの作成をする。さらに離陸後も航空機が安全に運行できているか、無線で確認、管理をしている。ディスパッチャーになるには2年以上の運航関係業務を経た後に、国家資格である「運航管理者」と「航空無線通信士」の資格が必須になる。

「ディスパッチャー」について詳しく見る