【シゴトを知ろう】宮大工 編

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【シゴトを知ろう】宮大工 編

2016.10.25

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】宮大工 編

大工の中でも、神社・仏寺・宮殿の建築・補修を専門とする大工のことを「宮大工」といいます。こうした日本古来の建築物は、現在主流となっている釘や補強金物を使う工法ではなく、釘や補強金物を使用せずに木材を組み合わせる「木組み工法」で造られてきました。そのために、宮大工は長い年月をかけた修業が必要になるようです。

そうした貴重な存在である宮大工は、具体的にどんな内容の仕事をしているのでしょうか? そこで今回は、「株式会社 松本工務店」の宮大工・清水栄作さんに詳しくお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 加工した木材をスキマなく取付けできたときは達成感がある
  • 工業大学の建築工学科で建築を学び、現場仕事は棟梁(とうりょう)から技術を盗んで覚えた
  • 手先が器用な人は向いているが、一人前と呼ばれるには10年は修行が必要

加工した木材をスキマなく取付けられたときは達成感がある

Q1. 現在のお仕事内容について教えてください。

私は、青森県にある松本工務店で宮大工の仕事をしています。宮大工としての仕事内容は、木材を建物の形に合わせて加工することや、建築現場で加工したものを組み立てるといった作業になります。ただ、宮大工といっても、基本的には普通の会社員なので、朝8時から仕事を開始して、夕方17時に1日の仕事が終了します。


Q2. お仕事の中で、魅力ややりがい、楽しさを感じるのはどんなときですか?

私が加工した木材が現場に行って、取り付けたときにスキマなく取付けできたときはやはり達成感がありますね。曲線の木材を組み合わせて建物の形になっていくときは非常にやりがいを感じます。


Q3. 一方で、お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときですか?

神社やお寺に使う木材は非常に大きく、狭い場所や機械が使えない場所では一人では扱うことができないので、一つの木材を10人かがりで運んで取り付けることもあります。そのあたりは大変ですし、チームワークがとても大切になってきます。

お父さんが宮大工の棟梁だったため、興味を持ち、工業大学の建築工学科へ

「親が宮大工だったので、神社やお寺を目にする機会は多かった」と話す清水さん

「親が宮大工だったので、神社やお寺を目にする機会は多かった」と話す清水さん

Q4. 現在のお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。

高校の修学旅行で、京都にあるお寺などを見てすごいなと感じたことが、今の仕事に興味を持った最初のきっかけだと思います。また、父親が宮大工の棟梁(とうりょう)でもあったので、自分もやってみたいと思いました。そのため、建築を学ぶために工業大学の建築工学科に進学しました。


Q5. 学校ではどのようなことを学びましたか?

大学では一般的な建築に関する知識を学びました。実際に宮大工に関することは就職してから学んだのですが、学ぶというよりも、仕事現場に出て棟梁の技術を盗んで覚えていきました。


Q6. 高校生のころはどんな夢を持っていましたか?

高校のころはあまり宮大工の仕事を意識したことはなかったです。しかし親が宮大工だったので、ほかの人より神社やお寺を目にする機会は多かったと思います。そうした経験が無意識に今の仕事につながっているのではないかと思います。

一人前になるには10年近くの修業が必要

「大勢の宮大工と作業するため、チームワークが大切」と話す清水さん

「大勢の宮大工と作業するため、チームワークが大切」と話す清水さん

Q7. このお仕事はどんな人が向いていると思いますか?

やはり手先が器用な人は向いていると思います。また、神社やお寺の仕事は規模が大きいので一人では何年もかかってしまいます。そのため大勢の宮大工と作業することになりますのでチームワークが大切になります。


Q8. 宮大工を目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

一人前の宮大工になるには10年近くの修業が必要になります。修業期間は長くて大変ですが、仕事の成果として後世に残る建物を建てる達成感は非常に大きいです。一緒に頑張りましょう。



古くは昭和52年(1978年)の青森県「月山神社」の拝殿新改築工事から、平成28年には北海道「全休寺」の本堂新築工事までを手掛けている松本工務店さん。現在、青森県「常安寺」の本堂・庫裏・位牌堂改築工事などを行っており、平成32年6月完成予定となっています。

こうした長い時間をかけて完成・修理を行っている宮大工。清水さんは、一級建築士、一級建築大工技能士、一級土木施工管理技士、文化財建造物木工技能者と、さまざまな資格を持っていらっしゃるそうです。繊細な作業であり、手先の器用さを必要とするのと同時に、チームワークを使って作業に取り組むことで、一つの建物が完成したときの充実感・達成感は格別のものがあるに違いありません。宮大工は、修行が必要な大変な仕事ではありますが、一生をかけて取り組めるやりがいのある仕事ではないでしょうか。

【profile】株式会社 松本工務店 宮大工 清水栄作

この記事のテーマ
建築・土木・インテリア」を解説

建築や土木に関する技術を中心に学ぶ分野と、インテリアコーディネイトなどデザインを中心に学ぶ分野の2つに大きく分かれます。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニングに必要な専門知識、CADの使い方などが中心です。どちらの分野も依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。

「建築・土木・インテリア」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「宮大工」
はこんな仕事です

宮大工は神社仏閣などの修理・改善、建築を専門的に行う大工。全国各地の歴史的建造物を渡り歩くことから「渡り大工」とも呼ばれている。神社仏閣のほかに重要文化財や神輿など木造建築物を手掛ける重要な役割を担う。昔ながらの技法を再現して修繕するには、厳しい修業を積み、高い技術を身に付ける必要がある。この技術は文化庁から「選定保存技術」に認定されているが、昨今、宮大工の高齢化が進み、職人数も減少していることから、後継者の育成が望まれている。

「宮大工」について詳しく見る