【シゴトを知ろう】バス運転手 編

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【シゴトを知ろう】バス運転手 編

2016.10.20

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】バス運転手 編

みなさんの中には、日ごろの通学や休みの日に友達と出かけるときに路線バスを利用する人も多いのではないでしょうか。ほとんど当たり前のように、いつでも正確な時間にやってきては、私たちを行きたい場所まで運んでくれるバス。実はその裏では、安全かつ快適にお客さんを目的地まで届けるというというサービスを達成するため、バス運転手が気配りと自己管理を徹底して日々の仕事に臨んでいるのだそうです。

そこで今回は、千葉県県央部を中心に路線展開する千葉内陸バス株式会社で働く下河原崇さんに、毎日のお仕事内容について伺いました。

この記事をまとめると

  • 路線バス運転手は、毎日の仕事を始める前に、車両や自分の体調を細かくチェクしないとバスに乗れないことになっている
  • 高齢者の生活を支える足として、路線バスの存在は欠かせない
  • 運転技術プラスアルファで、接客業的なサービスが求められる

「いつもありがとう」。ちょっとした言葉が心の支えに

千葉内陸バス株式会社で働く下河原崇さん

千葉内陸バス株式会社で働く下河原崇さん

Q1. 普段のお仕事について、一日の流れと合わせて教えてください。

私は千葉県県央部を中心に路線展開するバス会社で、バス運転手の仕事をしています。出社後、まずは乗車する車両の点検をします。ヘッドライトや方向指示機がちゃんと点灯するか、エンジンオイルや冷却水の残量が足りているかなどをチェックします。

その後、行路表の確認、腕時計の時間調整、お酒が体内に残っていないかを確認するアルコールチェックを行います。バスの営業所には、運転状況の管理・確認を行う「運転助役」と呼ばれる人が常駐しているのですが、最後は運転助役と向かい合いながら健康状態の確認を行い、すべて問題なければ無事バスに乗車できます。あとは行路表に従って運転するだけですが、乗車が許されるまでに、実にさまざまな確認事項があるんです。


Q2. お仕事の中でやりがいや楽しさを感じるのはどんなときでしょうか?

定期的に同じ路線を運転していると、特にお年寄りの方が僕の顔を覚えてくれていて「いつもありがとう」「ご苦労さま」と声をかけてくださるんです。ちょっとしたねぎらいの言葉はやはり励みになりますね。つえを突いている高齢者の方がバス停で待っていたりすると、乗車が苦にならないよう、なるべく縁石ギリギリまで車輪を近づけて停車するようにしているのですが、そういった場合にもよく感謝されます。あとは運転中、小さな子どもからずっと見つめ続けられることも。男子には心当たりがあるかもしれませんが、運転手って子どもの目にはどこかヒーローみたいに映るんですよ(笑)。


Q3. その一方で、大変さや苦労を感じられることもあるのでしょうか?

道が混んでいてバスの到着が遅れたときにお客さんから怒鳴られることです。道路の混雑はどうしようもないのでご理解いただきたいのですが、扉を開けた瞬間、開口一番怒鳴られるのはやはり精神的にこたえます。あと交通会社は基本的に変則勤務なので体調管理は重要です。朝5時台の始発バスに乗ることもあれば、終電が終わった後の深夜バスに乗ることも。土日祝日も関係ない仕事ですからね。

幼いころからバスがそばにあった環境

下河原さんと運転助役さんとの1コマ

下河原さんと運転助役さんとの1コマ

Q4. 路線バスの運転手を目指そうと思ったきっかけについて教えてください。

私は20代なかばのころ、友人の誘いもあって運送会社に就職しました。仕事には満足していましたが、トラックを運転していてバスとすれ違うと、「なんかバスの運転ってカッコいいな」と思う瞬間があったんです。バスを運転するには「大型二種免許」が必要なのですが、どうせプロの運転手としてやっていくなら少しでも上位の免許がほしいと思うようになり、会社の休暇を使って免許合宿に行きました。

幼いころの話になりますが、祖父が観光バスの会社で働いていたこともあり、里帰りのたびにいつもバスのおもちゃを用意してくれていたんです。後で両親から聞いた話ですが、僕がそのおもちゃに行先表を書いてテープで貼っていたらしいんです。だから生まれて初めて書いた文字はどこかの地名だったという(笑)。もしかしたらそのときからバス運転手になる運命だったのかもしれませんね。


Q5. 高校生のころはどんな夢を持っていましたか? 当時取り組んでいたことの中で、今の自分に影響を与えたことなどはありますか?

高校生のころから大学を卒業するまで、ずっとバンドをやっていて、プロになる目標があったんです。バスの運転手とは180度違う職業だとは思いますが、人に喜んでもらうことがやりがいという意味では共通だと思っています。また同時並行で学生時代からカラオケボックスなど接客業のアルバイトを経験してきました。トラックと違いバスの運転手は毎日お客さんと接するので、当時の接客経験は今となっては大きく役に立っていると思います。

時代そして地域の特性にマッチしたサービスの提供が求められる

千葉内陸バスの路線案内図

千葉内陸バスの路線案内図

Q6. このお仕事はどのような考え方、性格の人が向いていると思いますか? 

当たり前ですが、車の運転が好きであることが第一ですかね。あとはサービス精神が旺盛な人。「どうしたらお客さんに喜んでもらえるだろう?」と考え試行錯誤するのはどの職業においても重要なことではないでしょうか。


Q7. これからの路線バス運転手の求められる要素はずばり何でしょう?

安全に無事故でお客さんを目的地まで輸送するというのが大前提ですが、それ以外にも接客業的なサービスが今後より一層求められると思います。僕が普段走るような郊外の路線では、朝の通勤・通学ラッシュが終わると、病院や買い物へ向かう高齢者の方が多く利用されます。乗降のとき無理に急ごうとする高齢者の方に「ゆっくりでいいですよ」と一声かけてあげるだけでも大分安心した表情になってくれます。その一方で都心部では、ビジネスや旅行で来日している外国人も多いことから、運転手には英語や中国語など語学力が求められるようになるかもしれません。時代の流れ、そして走る地域のニーズに合わせた運転技術とサービスを提供できることが重要になってくると思います。


Q8. 路線バス運転手を目指している高校生に向けて、メッセージをお願いします。

免許を取る前に、助手席に座ってほかの人の運転をよく観察しておくといいと思います。日ごろから道路標識を覚えるようにしておくと、試験のときに有利になりますね。それと運転免許はマニュアルで取りましょう。最近の路線バスの車両はオートマチック車も増えていますが、マニュアル車がまだまだ多いのが現状です。あと、アルバイトで接客業をしている人は、きっとその経験が大きく役に立つはずです。将来の自分をイメージしながら普段のアルバイトも頑張っていただきたいですね。


路線バス運転手は、私たちの知らないところで、安全とサービス向上に向けてたくさんの努力をしていたのですね。また、今後ますます新しいサービスが求められていくかもしれない路線バス業界。サービス精神が旺盛な人で、車の運転に興味を持っている人は、バス運転手を目指してみてはいかがでしょうか?

【profile】千葉内陸バス株式会社 下河原崇

この記事のテーマ
自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説

陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。

「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「バス運転手」
はこんな仕事です

大勢の乗客を乗せ運行するバス運転手には、地域住民のライフラインとなる路線バス、団体客を乗せる観光バス、夜間運転もする長距離バスのほか、スクールバスなどがある。どれも多くの人を安全に目的地まで送り届けるのが主な役割だが、運転手は運転だけではなく、運行前後の車内・車両点検、車内清掃などを行い、乗客が快適に乗車できるように努める義務もある。大型バスの運転には大型二種免許が必須だが、21歳以上で普通免許取得後3年以上経過していなければ取得ができない。

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