【シゴトを知ろう】~キッチンスペシャリスト ~番外編~
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前回の記事、「【シゴトを知ろう】キッチンスペシャリスト 編」では、キッチンスペシャリストとして『LIXIL』に勤務する吉田玲子さんにお話を伺いました。どんな人がキッチンを使うのか考え、使いやすいキッチンを想像するなんて、おもしろそうですよね。
キッチンスペシャリストをしているということは、自宅のキッチンもこだわりがあるのでしょうか? なんだか、すてきなキッチンで料理をしている姿が目に浮かびます。今回は、キッチンスペシャリストのお仕事の「あるある」や気になることについて、いろいろと教えてもらいました!
この記事をまとめると
- 友人とレストランに行っても、キッチンがどうしても気になることがある
- 仕事柄、自宅のキッチンも、使いやすいように工夫している
- キッチンを通して人とのつながりや生活の基盤をつくることができる
レストランに行っても、キッチンが気になって仕方がない!
――お仕事とリンクする、休みの日にありがちな「あるある」があれば教えてください。
普段からキッチンにかかわる仕事をしているので、休日にオープンキッチンのレストランに行くと、やはりキッチンの様子が気になってしまいます。友人との会話中にも、つい調理中のシェフの手元や行動に見入ってしまい、「ねえ、話聞いてる?」などと、怒られることもあります……(笑)。
――意外と知られていない、このお仕事にまつわるトリビアがあれば教えてください。
昔のキッチン(台所)は寒い北側など、家族の集まるところからは少し離れた場所にありました。でも現在は、家族の生活の中心の場所にキッチンがあることが多くなっていますし、この流れは今後も続いていくと思います。これからのキッチンは、家族だけでなくお客様も集まれる、まわりに自然と人が集まるという、住生活空間の中心的な存在になっていくと思いますね。
自宅のキッチンは、収納場所を決めて、整理整頓を心がける
――キッチンスペシャリストというお仕事をされているので、すてきなキッチンで料理をしているかと思うのですが……、ご自身のキッチンでこだわっているポイントはありますか?
自宅のキッチンは、適材適所の効率的な収納を目指しています。必要な場所に必要なモノがあると、取り出すときにもラクで作業もスムーズです。また、収納の場所が決まっていると、後片づけもはかどりますし、必要以上にモノが増えずに、キッチンを美しく保てるうれしい効果もあります。
また、料理に関わる仕事をしているので、食器はとても気になるアイテムですね。海外に旅行すると、すてきなお皿などについ目がいってしまいますし、最近は和食器も気になります。
ベテランの主婦に、新しいキッチンの機能を喜ばれることも!
――最後に、お仕事の中で一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。
アイテムをご説明した際に、見た目のよさだけでなく機能的に優れた面も理解していただけたときに、達成感を感じます。例えば、ラクな姿勢でモノが取り出せる収納や、モノを差し出しただけで吐水する水栓など、調理作業の助けになる機能を持つアイテムは特にご好評を頂いていますよ。特に、料理歴としては大先輩にあたるベテラン主婦の方に、「キッチンにこういう機能がほしかった!」などと言っていただけたときはうれしいですね。優れた機能性をお伝えできたと実感できるだけでなく、これからさらに楽しくそしておいしいお料理を、このキッチンでたくさんつくっていただけるのではないかと想像して、うれしい気持ちでいっぱいになります。
レストランに行ってもキッチンが気になるとは、キッチンスペシャリストならではですね。料理は生活の中でも大きな要となるので、使い勝手がよく、人が集まりやすいキッチンがあることで、生活の流れも変わります。キッチンスペシャリストとは、キッチンの設備だけでなく、人とのつながりや生活にも密接に関わってくるお仕事ですね。料理やインテリアが好きという人はもちろん、人と関わることが好きな人にも向いている仕事かもしれませんよ!
【取材協力】LIXIL 吉田玲子
http://www.lixil.co.jp
※メイン画像:キッチンの施工例イメージ 株式会社LIXIL
この記事のテーマ
「建築・土木・インテリア」を解説
人が活動し、生活する環境を整備する仕事です。建築や土木に関する分野と、インテリアコーディネイトなどのデザインに関する分野などがあります。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニング、CADの習得など。依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。
この記事で取り上げた
「キッチンスペシャリスト」
はこんな仕事です
キッチンスペシャリストは、顧客の相談に応じてキッチンを使いやすい快適な空間にする提案を行う。設計から施工まで携わるが、顧客の要望は年々多様化が進んでおり、キッチンスペシャリストには最新の設備機器、建築の知識など、高度な専門的知識と経験が求められる。資格には公益社団法人インテリア産業協会が認定する「キッチンスペシャリスト資格」があり、キッチン関連メーカーや設計事務所、住宅設備会社など、さまざまな現場で活躍するためには取得しておくとよいだろう。
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