【シゴトを知ろう】ブライダルメイクアップアーティスト ~番外編~
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「【シゴトを知ろう】ブライダルメイクアップアーティスト 編」では、ブライダルを始めとした分野で、ヘアメイクアップアーティストとして活躍していらっしゃる栢木真弓さんに、お仕事の内容や魅力について伺いました。
こちらの記事では番外編として、ブライダルメイクアップアーティストのお仕事の「あるある」や、知られざる一面についてお話を伺ってみました!
この記事をまとめると
- 荷物がとても多いので、結婚式の会場に向かうまでにエスカレーター・エレベーターを探しがちになる
- 結婚式のメイクは、「くずれにくい」「写真撮影した際に、ラメが光りすぎない」「涙に強い」ことが大事
- 花嫁さんやご両親から、ヘアメイクに対する感謝の声を聴いたときはうれしい
ドラマの結婚式シーンはつい見てしまう。たまに間違いを発見することも……
――このお仕事ならではの、仕事上の「あるある」なことを教えてください。
ヘアメイクさんにもよると思うのですが、私の場合、荷物がとても多いので、階段を上り下りするのがとてもつらくて、会場に向かうまでに「エスカレーター・エレベーターを探しがち」です。初めて行く場所だと、探しているだけでも時間がかかってしまうので、時間には余裕を持って行動するようにしています。
――また、お仕事とリンクする、休みの日にありがちな「あるある」があれば教えてください。
ドラマを見ていると、結婚式のシーンはとても気になりますね。ヘアメイクが気になるのはもちろん、たまに「間違い」があると注目してしまいます。例えば、新郎のタイの結び方が違っていたり、ブートニア(新郎が上着につける花)がなかったり、つける位置が違ったり……。あとは、街に花嫁さんがいると、やっぱりつい見てしまいます(笑)。
花嫁さんのメイクは「キレイ」なだけでなく「長く持つ」ことが重要
――「花嫁さんのメイクはただキレイに仕上げればいいのではなく、ほかにも気にしなければいけないポイントがある」とお聞きしました。具体的にはどういうことを気にしながらメイクをされるのでしょうか?
結婚式当日はメイク直しをする時間がないので、「くずれにくい」メイクにする必要があります。あとは、大粒のラメが入った化粧品は、家庭用のデジカメで強くフラッシュをたくと、ギラッと光ってしまうので注意するようにしています。
また、大体の花嫁さんが泣かれてしまうので、「涙に強い」メイクにするために、ウォータープルーフのマスカラやアイライナーを使い、あらかじめ「涙の拭き方」をお教えしています。ずっと泣きっぱなしだと、ファンデーションに涙の跡ができて、筋になってしまい、直すのが困難になってしまうんです。「涙が流れてきたら、すぐにハンカチで押さえてくださいね」とお伝えしています。
この仕事の魅力は、お客様の喜びがダイレクトに伝わること
――最後に、お仕事の中で、一番の思い出や達成感を感じたエピソードについて教えてください。
花嫁さんから「両親や彼から、『今日は本当にキレイだね』と言われてうれしかった」というお言葉を聞いたり、ご両親から「あんなにキレイな娘を見たのは初めてです」とおっしゃっていただけたときはうれしかったです。あとは、もともとヘアメイクにこだわりのなかった方が「ヘアメイクの大切さを実感しました。これからもヘアメイクに興味を持っていこうと思います」と言っていただけたことも心に残っています。「お客様の喜びの声がダイレクトに伝わる」点が、ブライダルのお仕事の魅力的なところだと感じています。
写真撮影や、花嫁さんが泣いたときのことまで考えて、工夫してメイクを施しているとは意外でした。今後、みなさんが結婚式に招かれたとき、もしくは街で花嫁さんを見たときなどには、ぜひブライダルメイクアップアーティストの仕事について思い出してみてくださいね。
【profile】ヘアメイクアップアーティスト 栢木真弓
オーダードレスショップ「シエスタ」(栢木さんの作例ページ)
http://www.siesta-dress.com/hm/kayagi.html
株式会社ビーサイド
http://www.bside.co.jp/index.html
※メイン画像はイメージです。
この記事のテーマ
「旅行・ホテル・ブライダル・観光」を解説
目指す業界の専門知識を学び、パソコンなどのスキルを身につけます。旅行・観光では資格取得や採用試験対策、ホテル・ブライダルでは、現地実習を通して実践力を養う研修が多く含まれます。共通して求められるのは、ゲストに非日常のサービスや空間を提供する接客技術やサービス精神。不規則な勤務に対応できる体力の養成も求められます。
この記事で取り上げた
「ブライダルメイクアップアーティスト」
はこんな仕事です
花嫁・花婿のメイクアップを担当する仕事。ブライダル業界では、メイクとヘアセットを同時に担当することが多い。事前のリハーサルから写真撮影のメイクも担当する。メイク以外にも、式当日の新婦のアテンドや着替えなどを手伝うことも。その他、ブライダルフェアやウエディング専門誌での撮影といった仕事もある。就職先は、ブライダルサロン、ブライダル専門のヘアメイク事務所、ホテル併設の美容室など。
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