【シゴトを知ろう】航海士 編

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【シゴトを知ろう】航海士 編

2016.10.13

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】航海士 編

海に行ったとき、船が運航している様子を眺めるのが好きという人もいるでしょう。船にまつわる仕事はいろいろありますが、「航海士」はそのうちの一つです。人気漫画『ワンピース』のキャラクター・ナミの職業なので、名前を聞いたことがある人も多いと思います。

では、実際に航海士として働いている方は、普段どんなお仕事をしていらっしゃるのでしょうか。この記事では、川崎汽船株式会社で二等航海士として活躍していらっしゃる齊藤学さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 航海士は、船を安全に運航するために、指示を出し、航海計画を練っている
  • 斎藤さんは幼いころから船が好きで、船にまつわる雑誌や本をよく読んでいた
  • 船上では英語で会話するので、高校生のころから英語をしっかり勉強しておくと役に立つ

船に半年間も乗り続ける二等航海士の仕事。無事に下船できたときは安心する

Q1. 現在のお仕事内容について教えてください。

私は、川崎汽船で二等航海士として働いています。航海士といっても、会社にいる長い間、常に船上で仕事をするわけではありません。仕事をする場所は、約3~4年周期で、「海上勤務」と「陸上勤務」を行き来します。船上(海上職)で行う仕事としては、主に航海当直(※)、航海計画の立案、海図のアップデートといった航海計器の保守・点検、貨物の積み降ろし作業・監督などがあります。現在は、陸上勤務中で、研修所で会社所属の船員を教育するために、操船シミュレータなどを用いた講義などを行っています。

私が今までに乗って来た船は、コンテナ船、自動車運搬船(自動車を運ぶ船)、VLCC(原油を運ぶタンカー船)です。アジア、中東、ヨーロッパ、アメリカといった海外の国々との間で、貨物を運びました。

※航海当直……計画された航路を走り、他船と衝突しないように、周囲の見張り・船位確認等を行い、操舵手に指示して、目的地まで船を操縦すること。


Q2. お仕事の中で、やりがいを感じるのはどんな時ですか?

船は、一回乗船すると約半年降りることができません。6か月の間、事故もなく、無事に下船できた時は、ほっと安心し、同時にやりがいも感じますね。


Q3. 一方で、このお仕事のどんなところに大変さや苦労を感じますか?

この仕事は、一つ間違えれば、他船との衝突・座礁・火災および油流出(海洋汚染)等の大事故につながります。そういったプレッシャーは、常に伴うので、責任の重大さを感じる仕事です。

昔から船が好きだった齊藤さん。大学で航海士になるための実践的勉強をした

Q4. 現在のお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。またお仕事に就くために、どのような学校に進学されたのかを教えてください。

私の祖父が、第二次世界大戦において海軍に所属していたんです。祖父は、私が幼稚園児のときから、よく船の話をしてくれたり、艦船の雑誌・本を買ってくれたりしました。その影響から、乗り物好き(特に船好き)になったのは自然な流れでした。

高校生になって、将来の進路を考えるようになった時、「船に乗る仕事(航海士)」に就くか、それとも「船を造る仕事」に就くかで悩みました。最終的には、自分の性格などを踏まえると、船に乗る方が合っているのではないかと結論を出し、航海士になるための勉強ができる大学に進学することを決めました。


Q5. 大学ではどのようなことを学びましたか?

私が通っていた大学は、航海士の養成する課程のある学校でした。1年生のときから、船員になるための実践的な勉強をしていきます。航海士の免許を取るための授業もありましたし、在学中は合計して1年の乗船実習があり、実際に航海士として働く際に必要な知識と技術を学びました。


Q6. 高校生のころはどんな夢を持っていましたか? また、無意識に行っていたことで、今のお仕事につながっていることはありますか?

高校生のころは、「船に乗る仕事(航海士)」に就くか、それとも「船を造る仕事」に就くかで悩んでいた時です。そのころから、祖父の影響で、船にまつわる小説は結構読んでいました。例えば、司馬遼太郎が書いた「坂の上の雲」(※)は、とくに好きな一作です。

※「坂の上の雲」……日露戦争の際の海軍参謀・秋山真之が登場する歴史小説。

船が好きな気持ちがある人なら、きっと航海士の仕事をがんばれる

Q7. このお仕事はどんな人が向いていると思いますか?

基本的には、「船が好き」という気持ちがある人なら、どんな人でもこの仕事をがんばれるとも思います。ただ、私の個人的な意見をお話しするとすれば、責任感のある人は向いていると思います。事故なく船を操縦するためには、責任感はどうしても必要なので。

また、「人の考えが理解できる、器の大きい人」も向いているように感じますね。航海士の多くは、将来的に船長になります。ほかの人がどんな考えをしているかをきちんと理解することが、船長として人をまとめることにつながると考えています。


Q8. 航海士を目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

航海士を目指すのであれば、ぜひ商船系の大学への受験勉強を頑張ってください。高校生の間は、一般教養(国語・数学といった学校で習う教科)の勉強を、しっかりしておくとよいと思います。商船系の大学に進めば、待ちに待った船の勉強がいくらでもできます。今は、今しかできない高校生の生活を全力で楽しんで下さい。ただし欲を言えば、船上には外国人の方もいるため、仕事では必然と英語を使うことになります。英語を毛嫌いせず興味を持って勉強をしておくと、後で必ず役に立つと思います。


航海士は、大きな責任感を伴う仕事ではありますが、船が好きな人にとっては、大好きな場所で活躍をすることができるやりがいのある職業といえるでしょう。船に興味があるという高校生のみなさんも、ぜひ航海士を目指してみてはいかがでしょうか?


【profile】川崎汽船株式会社 齊藤学
https://www.kline.co.jp/

一般社団法人 日本船長協会
http://captain.or.jp/

この記事のテーマ
自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説

陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。

「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「航海士」
はこんな仕事です

船舶の操縦や指揮を執り航行させる航海士は、たくさんの乗客、乗員、および荷物の安全を守る船長の右腕的存在だ。航海前には機関士とともに航海計画を立て、航路と気象状況を確認する。航海に入るとレーダーやGPSで位置や航路を確認する。航海士になるには国家試験である「海技士国家試験」に合格後、1~6級の「海技士(航海)免許」を取得する。なお航海士の仕事内容は、取得した免許の等級により細かく分かれており、甲板部の統括を担う1等航海士になるには2級以上の「海技士免許」が必要になる。

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