【シゴトを知ろう】特殊メイクアーティスト 編

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【シゴトを知ろう】特殊メイクアーティスト 編

2016.10.12

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】特殊メイクアーティスト 編

高校生のみなさんも、映画やドラマなどで一度は「特殊メイク」を見たことがあると思います。今回は、本来は存在しないものやまったくの他人を特殊メイクでつくりあげる特殊メイクアーティストという職業について、特殊メイク・造形工房「自由廊」の小松義夫さんにお話を伺いました。特殊メイクアーティストの仕事内容や魅力、小松さんの学生時代のお話まで詳しくお聞きしていますよ。

この記事をまとめると

  • 特殊メイクアーティストは特殊メイクを施す以外に、造形物をつくることもある
  • この世界に存在していないものをゼロから生み出す仕事
  • モノづくりが得意ということのほかに、現場で周りと協力できるコミュニケーション力も必要

この世界に存在していないものを0から生み出す特殊メイクアーティスト

小松さんが務めている、特殊メイク・造形工房「自由廊」の様子

小松さんが務めている、特殊メイク・造形工房「自由廊」の様子

Q1. まず、特殊メイクアーティストのお仕事について詳しく教えてください。

私の場合、現場がある日とない日とで、仕事は大きく2つに分かれるのですが、現場がない日は打ち合わせや制作の繰り返しです。造形物は工房でつくって納品ということもありますし、イベントがあれば数日前から現場に行って施工してということもあります。

また、CMや映画の撮影がある日は現場に行って、俳優さんやタレントさんに特殊メイクをしたり、造形物のメンテナンスをしたりします。


Q2. お仕事の中で、魅力ややりがい、楽しさを感じるのはどんなときですか?

この世界に存在していないものをゼロから生み出すというところは大きな魅力だと思います。それから、今まで特殊メイクや造形物をいくつもつくってきていますが、シチュエーションがちょっと変わるだけで、つくり方やデザインも変わってきます。毎回どうやったらベストな作品ができるのか、試行錯誤しているときは苦しいこともありますが、最終的にうまくいって一つの作品になったときは喜びを感じられますね。

最近でいうと、映画「進撃の巨人」のPRの一つとして、公開前に自動車ブランドのSUBARUさんとコラボしたCMで超大型巨人をつくりました。みなさんCGだと思われているんですが、実は造形でつくって動かしているんです。これはとても反響があって楽しかったです。


Q3. 楽しさを感じる一方で、お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときですか?

つくったことがないものをつくるとき、新しいことにチャレンジするときは難しさを感じます。クライアントさんからざっくりしたイメージを聞いたり、資料をもらったりはするのですが、デザインを一から起こす場合もあるんです。CMだと依頼から撮影まで2週間~1ヶ月くらいしかないこともあるので、その間に完成度の高い作品を作るのはなかなか大変ですね。

自衛隊を経て、特殊メイクアーティストへ転身した異色の経歴

工房ではたくさんのスタッフの方々が特殊メイクや造形物をつくっている

工房ではたくさんのスタッフの方々が特殊メイクや造形物をつくっている

Q4. 現在のお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。

もともと映画が好きで、モノをつくったり絵を描いたりということも得意ではあったんですが、特に特殊メイクをやろうとは思っていませんでした。ただ、24歳くらいのときに自分が本当にやりたいことは何かと考えたとき、「映画とかの特殊メイクっておもしろいなぁ」と急に思ったんです(笑)。調べてみたら専門学校があることが分かって、やってみようと学校に通ってみることにしたんです。


Q5. 大学や専門学校ではどのようなことを学びましたか?

僕は、高校を卒業して一度は大学に進学したのですが、半年で辞めて陸上自衛隊に入隊していたんです。陸上自衛隊には24歳までいて、25歳から特殊メイクの専門学校に通いました。専門学校では、特殊メイクや造形の基礎的な技術や知識を学びました。特殊メイクで別人に変えたり、一気に老けさせる老けメイクをしたりする授業がおもしろかったですね。


Q6. 高校生のころはどんな学生でしたか?

高校生のころはデザイン科だったのですが、ラグビー部でラグビーに情熱を注いでいたので、課題を期限内に提出するので精一杯でした。限られた時間内で課題を提出できるようにするにはどうしたらいいのか工夫していた学生でしたね。この絵の具を使うと乾くのに時間がかかるから使わない、とか(笑)。
ただ、「期限内に提出する」というのは仕事においても重要なことなので、学生時代にそれが染みついてよかったと思います。


Q7. 高校生のころはどんな夢を持っていましたか?

高校生当時は、具体的な夢はまだ持っていませんでした。しいて言えば、3年間頑張っていたラグビー部でレギュラーが獲れなかったので、いつかはレギュラーメンバーを逆転してやろうという思いを持って卒業しましたね(笑)。

自分が得意なもので勝負できることはデザインやアートの道なんだろうなと分かってはいましたが、具体的に何をしたいのかというのはまだ見つかっていなかったと思います。

モノをつくることが好きな人は特殊メイクアーティストに向いている

Q8. このお仕事はどんな人が向いていると思いますか?

間違いなく「モノをつくること」が好きな人ですね。特殊メイクの世界は、制作中は淡々と作業するのですが、現場に出ると体育会系で協調性が求められるという真逆の要素が必要になります。うちの工房にも、コツコツと作業をするのが得意な人と現場で活躍できる人、それぞれがいます。


Q9. 最後に、特殊メイクアーティストを目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

特殊メイクは映画やテレビを見て知ることが多いと思います。まずはそういうものをたくさん見ることは大事ですね。特殊メイクだけじゃなく、ファッション雑誌やゲーム、漫画などいろいろなものに興味を持つことも将来役にたつはずです。

それから、人や動物の動きについても知っておかなくてはいけないので、昆虫図鑑を見たり、人体模型を見たりして「ここはどうしてこうなっているんだろう?」と想像することはすごく大事だと思いますよ。



実際に工房にお邪魔して作品や制作風景を見せていただきましたが、シワの一つひとつまで丁寧に再現している様子は圧巻でした。自由廊さんが手がけてきた特殊メイクや造形物の中には、みなさんが一度は目にしたことがあるものもあるかと思いますので、ぜひホームページのギャラリーを見てみてください。こんなものまでつくれるんだ!と驚くと思いますよ。

【profile】特殊メイク・造形工房 自由廊 小松義夫
http://jiyuro.net/

この記事のテーマ
美容・理容・メイクアップ」を解説

美容師や理容師、メイクアップアーティストなど、確かな技術と感性を備えた「美」の専門家を目指します。理容師や美容師の国家資格取得を目指すほか、それぞれの職種に応じた技術力や表現力の習得、接客能力を身につけます。従来のように美容室や理容店で働くだけでなく、高齢者や障害者のもとへ出張する技術者へのニーズも高まっています。

「美容・理容・メイクアップ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「特殊メイクアーティスト」
はこんな仕事です

テレビや映画のキャストに特殊なメイクアップを施して、見た目を大きく変貌させたり、想像上のキャラクターを創造したりする仕事。たとえば、俳優の皮膚にフォームラテックスという人工皮膚をかぶせてゾンビにしたり、若い女性の皮膚に特殊素材を塗ってから皺を刻んで老婆にしたりと、その演出方法はさまざまである。特殊メイクに求められるものは、造形のベースとなるデザイン画の独創性、表情や老化の仕組みといった人体への理解、表皮のペインティング技術など多岐にわたるため、専門学校で基礎を学ぶのが一般的だ

「特殊メイクアーティスト」について詳しく見る