【シゴトを知ろう】メイクアップアーティスト 編

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【シゴトを知ろう】メイクアップアーティスト 編

2016.10.17

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】メイクアップアーティスト 編

テレビや雑誌など、メディアで見かけるみなさんは、そのほとんどがメイクをしています。そんなメイクを担当しているのが、メイクアップアーティストという職業の人たちです。
今回は、フリーランスとして活躍する原 岬さんに、ヘアメイクアップアーティストのお仕事や魅力について伺いました。

この記事をまとめると

  • テレビやファッション、ウェディングなど、業界によって働く内容に幅がある
  • メイクアップアーティストとして必要なことは、メイクの技術と気遣い
  • 若いときにできるだけ一流に触れることが大切

過酷な状況でもベストを尽くすために妥協はしない

Q1. まず、メイクアップアーティストのお仕事について詳しく教えてください。

メイクアップアーティストと一口に言っても、さまざまな業界での働き方があります。テレビ・映画・ファッション・ウェディング・化粧品業界など、業界によって働く内容にも幅があります。

私はフリーランスのメイクアップアーティストとして、テレビに出演するタレントさんのメイクや東京ファッションウィークなどのランウェイメイク、雑誌・ファッションカタログのメイク、メイクスクールでの講師業、一般向けのメイクイベントの企画運営などを行っています。

美容部員(※)や結婚式場でのお仕事であれば、働く時間や毎月のスケジュールも把握しやすいのですが、私がお仕事をいただいているような業界の場合、1日の働く時間も毎月の働くペースも毎回の収入もバラバラ。3~4時間で撮影が終了することもあれば、映像系の仕事だと早朝から深夜まで仕事することも。生放送番組の場合、深夜から明け方近くまで寝ずに仕事することもあります。体調管理はもちろんのこと、スケジュール管理、事務処理、営業活動、企画立案など一通りを自分で行う必要があるんです。

※デパートやドラッグストアなどの化粧品コーナーやカウンターで、化粧品関連の販売をする人。


Q2. お仕事の中で、魅力ややりがい、楽しさを感じるのはどんなときですか?

仕事の中で印象深い体験は数え切れないほどありますが、ロサンゼルスの制作会社とお仕事させていただいたリアリティー番組のテレビ収録は面白かったですね。スタッフやキャストも世界中から飛んでくるのですが、日本人は自分一人だけ。収録はフィリピンのパラワン島で行われたのですが、生まれて初めて見るジャングルに感動しました。まるでアニメに出てくるような大きな木や見たこともない葉っぱたち。道路がしっかり舗装されているのは空港から1~2時間程離れたところだけで、その先は道なき道を車で進んだり、ボートで離島へ渡ったりしました。
収録中は毎日アシスタントなしで、一人で10人以上のキャストのヘアメイクを担当していました。そんな過酷な環境で何が面白いんだと思う方もいらっしゃると思うのですが、冒険好きにはたまらないエキサイティングな体験でした。収録自体もかなりハードで1日平均3時間寝らればばラッキー。途中体力が限界に近づき、収録の合間にビーチ沿いのハンモックでそのまま寝てしまったこともありました。


Q3. 楽しさを感じる一方で、お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときですか?

体力的には大変です。でも、スタッフと一致団結し、同じ目標に向かって制作に没頭して過ごす時間が本当に面白いので、そこまで苦に感じません。
また、いつもメイクルームはモデルさんだけでなく、スタッフ含め入室する人全員にとって、できる限りリラックスできる空間になるように心がけているのですが、その気遣いあまりに失敗することもあります。ある収録でお疲れ気味のタレントさんのヘアメイクをしているとき、気分転換にと思ってオーガニックのアロマスプレーを室内に使ったところ、お好みの香りでなかったようで大激怒された経験があります。その時はタレントさん、スタッフ全員に頭を下げて謝って、窓を開けて空気の入れ替えをするのに必死でした。ちなみにその香りはそれ以降怖くて仕事では一度も使っていません(苦笑)。よかれと思ったことが裏目にでることもあるので、気遣いのバランスが難しいですね。相手が心地良いと思う距離感を見つけて、それを保つことができたらベストだと思っています。

憧れのメイクアップアーティストに弟子入りするために単身ニューヨークへ

原さんは、海外のクライアントとお仕事する機会も多いという

原さんは、海外のクライアントとお仕事する機会も多いという

Q4. 現在のお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。また、実際にお仕事に就くまでに、どのような勉強や経験を積まれてきたのか、これまでの道のりについても教えてください。

私の師匠でもあるニューヨーク在住のリンダ・メイソンとの出会いがとても大きかったと思います。リンダのダイナミックな色使いと繊細な筆さばきに圧倒され、一瞬で彼女のメイクの虜になりました。どうしてもアシスタントになりたくて、持ち金全て使ってニューヨークへ飛び立ったんですが、断られてしまったんです。
でも渡米したからには何も学ばずに帰国するわけにはいかないと思い、実施したのが「100人メイクプロジェクト」。日本にいるときは日本人の方しかメイクする機会がなく、多国籍方の肌に触れたことがなかったことがなかったんです。だからまずは自主練のために、ある大学に潜入して、モデルハンティングからメイクまで全て自分でやりきりました。プロジェクトは大反響で、1ヶ月程で達成。自分でも驚きでしたね。

そこで撮り貯めたメイクの写真を一冊にまとめて、リンダに再び会いに行ったんです。そこでやっと「アシスタントになってもいい」と承諾してくれました。その時得た経験は本当に今でも感謝しきれません。その後、ニューヨークでの地道な活動からニューヨークファッションウィークのバックステージでお仕事する機会をいただきました。エネルギッシュなニューヨーカー達に囲まれて働き、圧倒されるランウェイのステージを目の前で見たときのあの感動。メイクアップアーティストとして進んでいきたいと心から思ったきっかけとなる出来事でした。


Q5. 大学ではどのようなことを学びましたか? 今のお仕事につながっていることも含め、具体的に教えてください。

私は当時、四年制の国立大学に通いながら、メイクスクールに通っていました。大学では医療工学を専攻していたので、精神医学とメイクアップの融合についてとても興味をもっていました。メイクアップを通して誰かのためになることがしたいと思っていたので、現在ではメイクセラピーの要素を含め、高齢者向けのメイクアップ&フォトセッションイベントを開催したりもしています。

メイクスクールは大学との両立を考え、週末1日だけ通うコースを受講していました。授業はスキンケアからフルメイクを教材に沿って進めていき、終日メイク漬けでしたね。私はとても不器用で飲み込みも悪かったので、時間のあるときは友人に頼んでメイクの練習をしていました。

もし、四年制大学への進学と美容専門学校への進学で迷われている方がいたら、どちらを選択しても間違いではないということをお伝えしたいです。美容師やエステティシャンとして卒業後すぐお店で働きたいという方でなく、メイクが大好きで将来メイクに関係するお仕事に就きたいと思っている方であれば、私のようにダブルスクールにして、四年制の大学に通学しながら、週末に美容イベントやワークショップに参加するところから始めてみるのもいいと思います。


Q6. 高校生のころはどんな夢を持っていましたか? 今につながること、つながると感じていたこと、無意識に取り入れていたことなどを教えてください。

高校生のころは、国籍関係なく、世界中の人たちに囲まれながら、ヒールをコツコツ鳴らしながらバリバリ働き稼ぐキャリアウーマンになりたいなぁという漠然なイメージしかありませんでした。

ただ、常に意識していたのは「自分の可能性を無限大にする」ということ。だから勉強は一生懸命やっていました。今思えば、もう少し息抜きしてもよかったかなぁって反省しています。進学校に通い、放課後は予備校に通っていました。予備校が大好きで居心地がよくて、予備校の講師や友人が私にとって第二の家族的存在でした。食事と睡眠以外はテレビなど見ることなく、1日中勉強していたと思います。

今でもこれだけはやっていて良かったと思うのは英語の勉強。英語力の有無で触れる情報、人、機会がまったく違ってくるので、ぜひこれからの日本を担う高校生のみなさんには英語の勉強にもっと興味をもっていただきたいですね。

メイクの技術だけじゃなく、人とのつながりがとても重要な仕事

「メイクの技術だけじゃなく、人とのつながりがとても大事な職業」と話す原さん

「メイクの技術だけじゃなく、人とのつながりがとても大事な職業」と話す原さん

Q7. このお仕事はどんな人が向いていると思いますか?

メイクアップアーティストは、クリエイティブなことが大好きな方、負けず嫌いで根性のある方、努力家でコツコツ型の方、協調性のある方に向いているお仕事だと思います。業界にもよりますが、私の場合、毎回の現場で初めましての方ばかりと一緒に仕事をすることが多いので、誰とでもすぐに打ち解けられて、コミュニケーションをとるのが好きな方だと、仕事しやすい、いい現場の雰囲気がつくり出せると思います。

メイクの技術だけじゃなく、人とのつながりがとても大事な職業です。間違ったことをしてしまったら、素直に謝る。現場入りするときは笑顔で元気良く挨拶。どんなに小さなことでもありがとうはしっかり伝える。大切なのは、謙虚な心と感謝の気持ちです。それから、ゼロから新たなものを生み出したいエネルギッシュな方にはとてもやりがいを感じるお仕事だと思います。


Q8. 最後に、メイクアップアーティストを目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

自分が憧れるメイクアップアーティストのことを調べてみたり、チャンスがあれば実際にお会いして直接お話を聞いてみると、自分がどんなことが好きなのかがより一層深く分かってくるかもしれません。今から選択肢を絞る必要はありません。ただ、自分の可能性を無限大に広げるための準備は必要です。もし、将来海外で活躍してみたいと思っていたら、学校での英語の勉強にさらに磨きをかけてみる。今自分にできる小さいことから始めてみる。その毎日の積み重ねが活きる日が必ず訪れます。ワクワクする気持ちを持ち続ければ大丈夫。みなさんの未来が素敵に輝きますように。応援しています!



フリーランスのメイクアップアーティストとして幅広く活躍されている原さんは、とにかくエネルギッシュ。どんどん新しいことにチャレンジしている姿はカッコイイですよね!将来どんな仕事がしたいか決まっている人も、決まっていない人も、まずは目の前にあることに全力で取り組むという姿勢を持つことから始めてみてくださいね。

【profile】フリーランスメイクアップアーティスト 原 岬
http://misakihara.com/

一般社団法人 IBF国際美容連盟
https://www.ibf-japan.com/
N.Y. Make-up Academy
https://www.nyma.jp/

この記事のテーマ
美容・理容・メイクアップ」を解説

美容師や理容師、メイクアップアーティストなど、確かな技術と感性を備えた「美」の専門家を目指します。理容師や美容師の国家資格取得を目指すほか、それぞれの職種に応じた技術力や表現力の習得、接客能力を身につけます。従来のように美容室や理容店で働くだけでなく、高齢者や障害者のもとへ出張する技術者へのニーズも高まっています。

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この記事で取り上げた
「メイクアップアーティスト」
はこんな仕事です

雑誌やテレビで見るモデルやタレントのほとんどが美しいメイクをしているが、それを施しているのが高い技術を持つメイクアップアーティストである。塗ったり描いたりする技術だけではなく、モデルやタレントの骨格に合わせて、依頼に適したメイクを施す。撮影現場やスタジオの専属というイメージもあるが、ブライダルや化粧品メーカー専属のアーティストも数多く活躍している。メイクアップアーティストは実力次第で特定の企業に属さずフリーランスとなり、自身で事務所を開くこともできる。

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