【シゴトを知ろう】左官 編

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【シゴトを知ろう】左官 編

2016.10.11

提供元:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】左官 編

建物の壁や床などを、こてを使ってきれいに仕上げていく仕事を「左官」といいます。「壁や床を塗る」というと、一見、単純な印象を受けるかもしれませんが、デザインに趣向を凝らした建物の完成には欠かせない職業となっています。

一人前と呼ばれるようになるまでには数年の修業が必要となると言われる左官は、実際にはどのような技術を身に付けて、どんな内容の仕事をする職業なのでしょうか? そこで今回は、左官工事からリフォーム、公共工事も行う「有限会社 八幡工業」に入社して2年目の左官職人・砂山綾音さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 壁や床の仕上げ方は、お客様の要望によってさまざま
  • 昔ながらの技法で手作業で行われるため、同じ壁が一つもない
  • 仕上げ方や材料など研究が必要で奥が深くおもしろい仕事

お客様が「すてきな壁に仕上げてくれてありがとう」と喜んでいただけるときが一番うれしい

「有限会社 八幡工業」の左官職人・砂山綾音さん

「有限会社 八幡工業」の左官職人・砂山綾音さん

Q1. 現在のお仕事内容について教えてください。

私は左官職人として、建物の壁をこてを使って塗る仕事をしています。

壁を塗る作業では、まずは壁を塗る前に、塗るところ以外を汚さないようにテープやビニールで養生(保護することを)し、下地づくりをしていきます。そしてその上に、仕上げ材を塗っていくのですが、この仕上げ材には自然素材の「しっくい」や「けいそう土」が使われています。

お客様の要望によって、模様を付けたり、平らに塗って仕上げたりなど、さまざまな作業を行います。平らに塗った壁には、しっくいで仕上げたお城やお寺などの壁があります。


Q2. お仕事の中で、魅力ややりがい、楽しさを感じるのはどんなときですか?

私は左官の仕事の中でも仕上げが一番得意なので、模様を付けているときが一番楽しいと感じています。現場を見学に来たお客さまが私の仕上げた壁を見て、「すてきな壁に仕上げてくれてありがとう」と言って喜んでいただけたときは、一番うれしく、やりがいを感じます。

日本の伝統技能である左官の魅力は、調湿・消臭などの自然素材の効果を活かした住まいを提供できることです。そして、昔ながらの技法による手作業で行われるので、世界に一つしかない壁に仕上げられることが難しくもありおもしろさなのだと思います。

建築・インテリア専門学校の校外学習で「塗り壁体験」をして楽しさに目覚めた

1つ20kgある材料を持って、階段で何往復することもあるという

1つ20kgある材料を持って、階段で何往復することもあるという

Q3. 一方で、お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんなときですか?

女性の場合は、男性に比べて力がないので、重いものを運ぶのが一番大変です。1つ25kgある材料を階段で上げる作業を何往復もしたときは、とても苦労しました。


Q4. 現在のお仕事を志すようになったきっかけを教えてください。

高校を卒業して、建築・インテリア系の専門学校に進学したのですが、そこの校外学習で、「塗り壁体験」をしたんです。そこで左官という仕事に触れて、壁を塗る楽しさや自然素材に興味を持ったのが、最初のきっかけですね。


Q5. 専門学校ではどのようなことを学びましたか?

専門学校ではインテリア科に所属していたので、パソコンで図面を描いたり、自分で設計した家のインテリアをコーディネートする授業や、建築の構造や工法について勉強していました。

日々研究で奥が深く面白い職業

「仕事が上手になりたいという向上心や根気よく続けて行ける人は特に向いていると思います」と話す砂山さん

「仕事が上手になりたいという向上心や根気よく続けて行ける人は特に向いていると思います」と話す砂山さん

Q6. このお仕事はどんな人が向いていると思いますか?

左官は職人になるまでの見習い期間が4、5年かかるといわれています。一人前の職人になるまでは、先輩職人さんの下で仕事を覚えながらサポートしなければいけません。ですので、仕事ができるようになりたいという向上心を持ち、日々の研究や努力を根気よく続けて行ける人は特に向いていると思います。


Q7. 左官業を目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

左官の仕事は汚れるし、重たいものをたくさん運ぶこともあります。でもキツイだけではなく、仕上げ方にいろいろな種類があったり、材料によっては見た目や材質が変わったり。塗り方もどうしたらきれいに塗れるか、日々研究で奥が深くおもしろい職業だと私は思います。
左官に少しでも興味を持ってくれたらうれしいし、大歓迎です! 今は勉強に部活、高校生活を精一杯楽しんでくださいね。



左官は、建物を完成させるにあたって重要な仕事です。壁を美しく仕上げるというだけでなく、建物の耐久性や快適性を高める役割も担っています。

古い歴史を持ち、人々が快適な暮らしを送るための居住空間に欠かせない左官ですが、今や職人は少なくなっているという現状もあるようです。日々研究を重ね、奥深い左官の仕事を追求しようと頑張っている砂山さん。みなさんもこの記事を呼んで左官に興味が出てきたら、街中にある建物の壁を観察して、その仕事ぶりを想像してみてくださいね。

【profile】有限会社 八幡工業 左官職人 砂山綾音

この記事のテーマ
建築・土木・インテリア」を解説

建築や土木に関する技術を中心に学ぶ分野と、インテリアコーディネイトなどデザインを中心に学ぶ分野の2つに大きく分かれます。資格取得のために学ぶことは、建築やインテリアの設計やプランニングに必要な専門知識、CADの使い方などが中心です。どちらの分野も依頼主の要望を具体化できる幅広い知識とコミュニケーション能力も求められます。

「建築・土木・インテリア」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「左官」
はこんな仕事です

建物の壁や床などに、こてを使って平らに滑らかに塗料を塗り、仕上げていく左官。平たんな壁だけでなく、デザインに趣向を凝らした建物が増えているが、左官はそのニーズに合わせて塗料にさまざまな混ぜ物を入れ、仕上げ方に工夫を凝らすことで多種多様な美しい壁や床をつくり上げる。一人前と呼ばれるようになるまでには数年の修業が必要で、経験を積み重ねて腕を磨いていく。左官の資格には3級から特級までの国家資格「左官技能士」資格があり、現場の面積によっては1級所持者の常駐が義務付けられている。

「左官」について詳しく見る