【文理選択】音楽学部 先輩インタビュー
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音楽を専門に学ぶための音楽大学ではどのようなことを学ぶのでしょうか?
今回は、都内の音楽大学音楽学部ピアノ学科に通う大学4年生の伊藤彩さんにインタビューしました。
文理選択を迷っている高校生や音大に興味のある高校生のみなさん必見です。
この記事をまとめると
- 音楽大学の学生は、音楽以外も学んでいる
- 音楽大学に入ろうと考えたのは高校3年生だった
- 音楽大学に興味がある高校生に向けたメッセージ
好きな楽器のレッスンが受けられるのは音大ならでは
――音大はどんなところですか? 授業内容も教えてください。
他の大学のように単位制で授業を取っていきます。
授業自体は、語学や数学のような一般教養もありますが、他の大学と違うところは、先生のレッスンがあるところです。
主科といって、自分が選択した楽器のレッスンを週1回受けられます。
実技試験として学期末に演奏して合格すれば単位がもらえます。
――音大に入るまでのイメージと入った後でギャップはありましたか?
入学する前は、漫画の『のだめカンタービレ』を読んで音大って楽しそうだなと思っていました。
実際に大学に入って感じたのは練習の大変さですね。
コンクールを目指している人は1日8~10時間くらいの時間をかけて練習をしています。私は、テスト前にするというような感じでしたが(笑)。
学校にいる人は、のだめのように、個性的でおもしろい人が多いですね。
楽しいことがしたい! と音大への入学を決意
――高校生のとき、文理選択したのはいつ頃でしたか?
高校1年生の秋に文系に進むことを決めました。
ちょうどその頃受けた模試の文系科目の結果がすごく良くて、文系を進められてそのまま決めました。そのため、特に将来のことを考えて、というわけではありません。
理系科目は、物理が少し苦手だったくらいで、数学はむしろ得意でした。なので、今も大学の授業にありますが、苦ではありません。
――なぜ音楽学部へ進路を決めたんですか?
高校3年の秋までは、普通の大学に行こうと思っていたのですが、4年間も通うんだからどうせなら楽しいことがしたいなと思い、音大への進学が選択肢として浮かびました。
私自身、習い事として3歳からピアノをやっていたので、じゃあ音楽学部へ行こうと思って進学しました。
――就職のことを考慮しての選択でしたか?
いいえ。当時はこれになりたい!というものがあったわけではないので、本当になんとなく楽しそう、という気持ちで選択しました。
音大の魅力と苦労
――大学に通うことで得られる資格はありますか?
卒業したら、ピアノの先生になれる資格が取得できます。
そのほかにも、学校の先生などの資格を取得できる授業も履修可能です。
でも、先生になる人やプロになる人は一握りで、ほとんどが音楽メーカーの事務やフェス、イベント会社などに就職する人が多いのが現実です。
――音楽大学に入ってよかったことはありますか?
毎日長時間練習するので、辛いときに我慢するということは身につきましたね。
他の大学の人たちがサークルなどで楽しそうにしている時に、自分は練習をしなくちゃいけないじゃないですか。だから、そういう点で我慢も必要といいますか(笑)。
それに、楽器を練習した分だけ成果はついてくることを、身をもって体験しました。
根性がついたというか、この忍耐力は、社会人になっても役立つものだと思います。
あとは、やはり楽器や技術について学べることが楽しいです。
私が専攻した楽器はピアノでしたが、他の楽器も希望があれば指導してもらえるので、自分の表現力の幅は増やせますし、音楽が好きな人からするとすごく楽しいと思います。
――音楽大学を目指す高校生にアドバイスをお願いします。
もし現地点で音大への進学を考えている方は、楽典(音楽の基礎的な理論のこと
)を勉強しておくと有利だと思います。
入試では実技テストもありますが、いくら実技がうまくても楽典ができないといけないので、筆記試験の対策として早くから勉強しておけば、他の受験生より大きくリードできると思います。
変わった人やおもしろい人も多く、いろんな人と出会えますし、私は他大学のサークルに入っていたので、学校外での友達も増えました。
自分次第ですが、すごく充実したキャンパスライフを送ることができる学部だと思うので、ぜひ音楽に興味がある方は志望校について考えてみてください。
なかなか外からはキャンパスライフが想像つかない音楽大学。
今回のインタビューでは、進学した先の授業内容や楽しみについてお話していただきました。
楽器について学びたい! プロになりたい! という人は、他の大学と同じようにオープンキャンパスを行っているので1度足を運んでみるのもいいかもしれませんね。