【文理選択】工学部生物系学科 先輩インタビュー

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【文理選択】工学部生物系学科 先輩インタビュー

2016.09.16

提供元:マイナビ進学編集部

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【文理選択】工学部生物系学科 先輩インタビュー

何かと話題になる「リケジョ」ですが、理系、特に工学部に進学する女性は少ないというイメージを持っている人も多いかもしれませんね。そんな中、4年間大学の工学部で化学を学んだ後、今春大学院に進んで、がん細胞に関する研究をしている福田千紗さん(23歳)に、文系ではなく理系を選んだ理由、そして工学部に進学して感じたことなどについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 数字好きな女子が、理科の先生の一言で化学の分野へと歩み出す。
  • 「工学部=男子」ではない。工学部で実際に感じたイメージとのギャップとは?
  • 進路選択を振り返ってみて、今、思うこと。

理科に興味を抱くことができたのは、好きな先生の一言がきっかけ

――そもそも福田さんが理系の学部で勉強しようと思われたのはどんな理由からなんでしょうか?

今でもそうなんですけど、国語がとにかく苦手なんですよね。文章を構成したり、話をしていたりしてもそうなんですが……。「本当はこの方向に話を進めていきたい」と思っているのに、全然違う方向に逸れていってしまったり。
小さい時から数字のパズルが好きだったし、数字と触れ合う機会が多かったと思うんです。「あいうえお」などの文字よりも数字のほうがわかりやすかったし、私的にはそちらの方が好きだった。それが理系に進む始まりだったように思います。
高校生の時にはもう、理系に進もうと決めることができていたので、文系か理系かで悩むことはありませんでしたね。

――得意だったり、興味のある方向に進むことで自然と理系になっていったんですね。理系の中でも化学の分野に進もうと思われたのはどんな理由からですか?

中学ぐらいの頃からずっと、理科を担当してくださる先生が、自分が好きだなと思える先生に当たっていたというのが大きいですね。そこから理科にも興味を抱きました。その先生が、「身の回りは全部化学で作られている」とおっしゃったことがあって、その言葉がすごく気に入ってしまって、化学系に進みたいなと思ったのがきっかけですかね。

――最終的に工学部を選ばれたわけですが、学部の選択の時に重視したポイントはどこでしたか?

先生の言葉から、やはり一番興味を抱いたのは理科の中でも化学でした。まず最初に悩むことになったのは、「理学部に進むのか、工学部に進むのか」という選択。それぞれのことについて色々お話などを聞いてみると「理学部は基礎を追求していく」という風におっしゃる方がいたんですね。それを聞いたときに「基礎はもちろん重要なことなんだけれども、化学を物づくりとかに役立てていく方が楽しそうかな」と感じたんです。なので、工学部に進もうと思えたんだと思います。

文系の子を見ていると、ちょっとずるいなぁ……と思ったり

――進学の際に必要となった科目は何がありましたか?

私の場合、センター試験は英語・国語・数Ⅰ・数Ⅱ・化学・物理、2次試験は数学ⅢCまでと、化学・物理・英語でした。2次もあるので、数学・物理・化学はめっちゃ勉強しましたね。苦手だったのは英語。大学・大学院と研究をしてきて、最先端の論文を読むためには英語が必要なのですが、今でも英語ではつまづいてしまっている気がします。

――進学される前に抱いていたイメージと、実際に進学された後で感じたことに違いはありましたか?

工学部って、一般的にもそう思われている傾向があると思うんですが、私自身も本当に男の子しかいないんだろうなと思っていました。あと、女の子がいたとしても「すごく機械が好きな子」とかで、自分とは合わないタイプの人が多いんじゃないかっていう勝手なイメージがありましたね。実際入ってみると、もちろん私以外にも女の子はいますし「機械好き女子の集まり」でもありませんでした。楽しく過ごせる環境だったので本当に良かったです。

勉強ではかなり入学後に戸惑うこともありました。高校の化学って、どちらかというと記憶系の科目という認識があったんですけど、進学してみたら全然違って「あれ、化学ってこんなんやっけ?」と思ったのが最初の印象ですかね。
単純に覚えるだけではわからなくて、細かい計算であったり、原理だったり、複雑にそういったものが絡み合っていて。「どこから自分がわかっていないのか?」ということすらわからないところからのスタートでした。なんとか友達に教えてもらいながらついていけるようになりましたね。

――文転を考えたことはありますか?

文転は考えたことはないですね。したとしても私には難しそうで。工学部で学んでいて毎日楽しいですし、ときどき文系の人たちを見ていると遊べる子たちがいて、「ちょっとずるいなぁ……」って思う瞬間もないわけではないですけど。勉強自体が苦ではないので。
あと授業の合間を縫って映画を観に行ったり、夏は花火をしたりもしていますね。だから決して勉強漬けではなくて、それなりに勉強以外でも楽しめていると思います。

振り返れば、自分自身も進路を決めきることはできていなかった

――福田さんは大学院にも進学されましたが、どのような理由だったのでしょうか?

大学の4年間だけじゃ、何も学べていないなと感じたのが大きかったですね。私が通っている大学の場合、研究室に配属されるのは4回生からだったので。全然実験とかもせずに大学を卒業してしまうのはもったいないなと思っていたし、就職の幅を広げていくことができるのではないかと思ったので。

――現在どのようなことを学ばれていて、最終的にはどのような仕事に就きたいと思われていますか?

私は今、がん細胞に関する研究をしているので、できるのであれば製薬系という就職も考えたいとは思っています。先輩にも大手の製薬会社に就職されて方もいらっしゃるのですが、製薬は薬学部出身の方と比べるとどうしても狭き門になってしまうので、なかなか難しいかもしれないとは感じています。化粧品の研究・開発にも興味があるので、そういった方向に自分の経験や化学的な知識を活かすこともできるのではないかと感じています。

――ご自身の経験から、文理選択や進路について高校生のみなさんにアドバイスやメッセージをいただけますか?

私の場合、高校生の時にも進路を決めきることができていなくて、何をしたいのかもはっきりしなかったので、できるだけ進学後・就職の幅も広げられるような所に行こうかなと思って進路を選びました。
もし4年で就職するのであれば、文系の方と同じような就職の道もあると思うことができたし、理系就職を考えるのであれば、大学院に進学してさらに勉強しようと思って、「とりあえず理系に進もう」と思ったことで今があります。私の高校生の頃のように、なかなか進路を決めきれていない人には、こんな進学先の選び方もあるんだと知っていただければと思います。

――ありがとうございました。

以前に比べ、理系に進む女性が増えてきてはいるものの、まだ人数が多いというわけではありません。実際に工学部に進学された福田さんの言葉の中には、今後理系の学部を目指そうと考えているみなさんにも参考になる部分が多くあったのではないでしょうか?

【profile】福田 千紗(大学院 工学研究科 化学生物系専攻・1回生・23歳)