【文理選択】社会学部 先輩インタビュー
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行きたい学部や将来の夢が決まらないと、文系か理系か選択するのは難しいと感じないでしょうか。しかし、大学で幅広く勉強するなかで方向性が見えてくることもあるといいます。社会学部に通う4年生の水谷いずみさんにお話をうかがいました。
この記事をまとめると
- いろいろな学問を広く学べる学部を選びたかった
- 専門性が低いと思っていたが、文系でも研究をしっかり行うことはできる
- 自分が興味あることを柔軟に学べるところが魅力
広く学べる学部を選びたかった
ーーなぜ文系学部を選んだのですか?
子どものころから本を読むのが好きだったんです。そのせいか国語は得意だったことと、高校では世界史の授業が好きだったので、国語・英語・世界史という文系の受験が一番自分の力を出せると思いました。あとは、高校生のときにはまだ将来なりたい職業が明確には決まっていなくて。職種を狭めないような、広く学べる学部を選びたいと思って文系を決めた部分もあります。
ーーいつ文理選択を考え始めましたか?
私の通っていた学校は中高一貫校で、高1の段階で進路に合わせたコースに分かれていました。ですから、中学生の時点で高校3年間の履修の計画を立てなければいけなくて。そのときに考えて決めました。
文系でも専門性を得ることができる
ーー理系が苦手という意識はありますか?
中学受験をしたころから苦手意識はあります。数学を履修しなくなった高校2年では、「数学のストレスから解放されて人が変わったように明るくなった」と友人に言われたくらいで(笑)。
ーー文系の学部にどのようなイメージを持っていましたか?
理系と比べると、専門性は低そうだと思っていました。深く勉強するより、広く知識をつけることができるというイメージでした。いろんなことを学んでみたかった私には合っていたと思います。
ーー実際に進学してみて、そのイメージはどうなりましたか?
ゼミでは専門分野についての研究もしっかり行っていたので、専門性も得ることができましたね。ただ一方で、授業が理系ほど厳しいわけではないので、興味がある他学部の授業も受けることもできました。時間に余裕があったおかげで、短期で留学したり出版社でアルバイトをするなど学外でも自分がやりたいことにチャレンジできたところもよかったです。
柔軟に学べることが文系のよさ
ーー文理選択のときは、進学先の学部を考慮して考えましたか?
そうですね。もともと漠然とマスコミ業界に興味があって。小学生のころには、編集者になりたいと思うようになりました。それでメディア関係の勉強ができると思い、文系を選んだ部分もあります。
ーー文理選択をするとき、就職のことなどは調べていましたか?
とくに調べてなかったですね。編集者の仕事には興味がありましたが、高校生のときは就職よりも学生生活のことを重視していました。しっかり勉強して、いろいろな知識をつけて最終的に将来の仕事について決めたいと思っていたので。
ーー文系に進んで良かったと思う点はなんですか?
もともと、最初は「絶対に○○を学びたい!」というのが決まっていたわけではなかったんです。いろいろな授業を受けることで自分の興味がわかってきました。柔軟に学べることが文系のよさなのかなと思います。
一つのことを専門的に勉強するのもいいですが、いろいろなことを幅広く学ぶことで見えてくることもあります。広い視点を持つことができるほか、自分が興味を持つものに出会えることも。「大学に行ってみて、やりたいことを決めたい」という人にとっては文系に進んでみると答えが見つかるかもしれませんね。