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メタボって言うな!「健康とは何か」を考える

2016.10.12

提供元:マイナビ進学編集部

メタボって言うな!「健康とは何か」を考える

近年、メタボリックシンドロームという言葉が世間に広がり、「太っている人」=「メタボ」と言われることも増えてきました。簡単にメタボと言ってしまいがちですが、その定義について、ちゃんと知っていますか?そしてその定義がちょっと曖昧なことも、ご存知ですか?

この記事をまとめると

  • メタボリックシンドロームって知ってますか?
  • でも、その診断基準は本当に正しいの?
  • 「健康」を押し付けないで。

メタボリックシンドロームとは?

よく耳にするメタボリックシンドロームとは、肥満、特に内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満が原因となり、肥満症や高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病などを引き起こしやすくなった状態のことを言います。
メタボリックシンドローム診断基準検討委員会によると、日本での診断基準は、腹囲が男性で85cm以上、女性90cm以上で、かつ以下の3項目中2項目に該当することです。
①中性脂肪150mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満のいずれかまたは両方
②血圧が上で130mmHg以上、下で85mmHg以上のいずれかまたは両方
③空腹時血糖が110mg/dl以上となる
というものです。つまり、腹囲が基準を超え、かつ、
①高血圧
②高血糖
③脂質代謝異常
の3つのうち2つに当てはまると、メタボリックシンドロームと診断されます。

単に太っているという見た目やお腹まわりの数値だけの問題ではないということですね。

その診断基準は本当に妥当?

このメタボリックシンドロームの診断基準ですが、果たして妥当なのでしょうか。必須条件である腹囲ですが、男性85cm以上、女性90cm以上とあり、女性のほうが太っていても問題ないとされています。しかし、海外の診断基準ではまったく正反対なのです。海外の診断基準の腹囲は、男性が90cm、女性が80cm以上とされています。また、日本では「腹囲が必須条件」となっていますが、2008年、世界でのメタボリックシンドロームの診断基準が国際的に統一され、腹囲が診断の必須条件から外れました。そんな中、日本だけが腹囲を必須条件にし、かつ男性と女性の腹囲の基準も海外と正反対であるため、この診断基準に疑問を抱く人もいるようです。
太っている人を見かけると、「あの人はメタボだ」「もっと運動したほうが良い」と言ってしまいがちです。もちろん、①高血圧②高血糖③脂質代謝異常の場合は、病院に相談して体質改善を図ったほうが良いかもしれません。ですが、見かけだけで「メタボ」という「病気」のレッテルを貼ってしまうことは、ただの悪口になり、その人を傷つることにもつながりますから、気をつけたほうが良いでしょう。

「健康とは何か」を考える。

そもそも健康とは何でしょうか。世界保健機関(WHO: World Health Organization)の提唱する健康の定義は以下のとおりです。
“Health is a state of complete physical mental and social well-being and not merely the absence of diseases or infirmity.”
つまり、「健康とは、肉体的・精神的、及び社会的に完全な状態であり、たんに疾病または病弱の存在しないことではない」というものです。
この中にある「社会的に完全な状態」という定義は難しいですが、もし極端に捉えてしまったら、健康が社会的基準によって規制されてしまう可能性があります。「健康であることがいい」と考える人はもちろん多いですが、「腹囲85cm以上の人は健康じゃないから痩せましょう」「無遅刻無欠勤で残業もバリバリこなす人が健康である」と、「社会的健康」を押し付けることは危険があります。
平均寿命が高くなり、ますます「健康」はホットワードになっていくことが考えられます。そんな時代だからこそ、自分の考えをもって健康と向き合い、「真の健康とは何か」を考えていく必要があるのではないでしょうか。



メタボリックシンドローム診断基準検討委員会(著)
「メタボリックシンドロームの定義と診断基準」日本内科学会雑誌第94巻第4号
メタボリックシンドローム・ネット
http://www.metabolic-syndrome.net/about/what.html
公益社団法人日本WHO協会
http://www.japan-who.or.jp/commodity/kenko.html

この記事のテーマ
医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」を解説

病気やケガなどによる身体機能や生理機能の変化を治療し、健康な生活が送れるようにするのが、医療の役割です。今日のように高齢化が進んだ社会では、健康で長生きできるようなサポートも重要です。これらの役割を担うのが、医師、薬剤師、看護師、理学療法士などの専門家です。医師であれば解剖学や病理学、薬剤師であれば薬学など、それぞれが専門的な知識と技術を身につけ、連携することで医療の質を向上させる方法も学びます。

「医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「医学」
はこんな学問です

病気を予防して健康を維持することや、病気を治療して健康を取り戻すことを通じて、人の命を守り人生の質を向上させることを目的とした学問である。専門分野としては、人の体の機能と構造について研究し、病気の原因を明らかにする「基礎医学」、衛生学や法医学・犯罪学など医学と社会の関わりについて考察する「社会医学」、基礎医学の成果に基づいて実際に病気を治療するための研究を行う「臨床医学」などがある。

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