ロボットがお好み焼きをつくってくれる!? 長崎県には、ロボットづくしの人気スポットがある!
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近年、ロボットがさまざまな用途に役立てられ、我々の生活の中にもかかわってくるようになりました。介護用ロボットやロボット掃除機などもその一つです。
そんなロボットを大胆に取り入れた試みで、最近注目を集めているのが、長崎県佐世保市の人気観光スポット「ハウステンボス」です。
この記事をまとめると
- ハウステンボス内に「ロボットの王国」がつくられて人気を集めている
- ロボットレストランでは料理長ロボットがお好み焼きをつくってくれる
- 「変なホテル」では、ロボットがフロントでチェックインを担当している
ハウステンボス内に「ロボットの王国」がつくられて人気を集めているらしい!?
ハウステンボスは、人件費を通常の4分の1に抑えるために、フロント業務などにロボットを導入した「変なホテル」を2015年7月に開業し、大きな話題を呼びました。そして今年7月からは、国内初のロボット複合施設「ロボットの王国」をスタートさせて人気を集めています。
ロボットレストランでは料理長ロボットがお好み焼きをつくってくれる
「ロボットの王国」の中にある「ロボットの館」には、ロボットと遊んだり、ロボットをつくったりできる、さまざまな体験ができるミュージアムや、日本一の品ぞろえを誇るロボットショップ、ロボット企業ブースなどが集まり、最新ロボット事情や未来を体験できる施設となっています。
中でも注目されているのが、30体ものロボットが接客や調理を行う「変なレストラン ROBOT」です。店長やお客さんの案内係がロボットなだけでなく、お好み焼きをつくる料理長ロボット「アンドリュー」や、全部で約20種類のカクテルを作ったりソフトドリンクをつくって提供するバーテンダー「ダニール」もいるなど、ユニークな内容となっています。
ハウステンボスといえば1992年に開園した長い歴史を持つテーマパークですが、どうしてロボットを取り入れた施設に力を入れるようになったのでしょうか。そこで、ハウステンボスで勤務されている高田さんにいくつか質問してみました!
――まず、「ロボットの王国」はどんなきっかけでつくられた施設なのでしょ うか?
「ハウステンボスでは昨年まで『花』『光』『音楽とショー』『ゲーム』『健康と美』の5つ“王国”の名を冠するイベントを行ってきました。いずれもキーワードは“オンリーワン・ナンバーワン”ということで、世界初、世界一、日本初といった価値観を持ち合わせています。そして今年、『第6の王国』として誕生したのが『ロボットの王国」』です」
――王国が6つもあるとは! 敷地内に楽しめる施設がたくさんあるんですね。
「ハウステンボスは、その全体が街としての機能を備えた広大な私有地です。この広大な私有地を活用してさまざまな実用実験が行われています。 街場で実施しようとすれば許認可等、手続きが煩雑で実施までに時間がかかる実験も、私有地内ということでスピーディーに実施することが可能だからです。現在ニーズも拡大し機能も飛躍的に発達しつつあるロボットの実証実験の場としてはハウステンボスは最適であり、且つお客様にお楽しみいただける要素を持ち合わせていることから『ロボットの王国』の展開をスタートしました」
――へえ~! ロボットを使ったエンターテイメントだけでなく、実証実験の場となっているとは知りませんでした。それにしても、どうしてロボットを取り入れようとしたんでしょうか?
「狙いは、運営面での効率化です。ロボットの導入で作業効率が上がれば、サービス要員も大きく削減することができます。結果、人間はより創造的な仕事に注力することが可能になると考えています」
――新施設「変なレストラン」では、計30体のロボットが接客や調理に活躍しているようですが、これだけのロボットを開発・サービスを開始するには相当の時間がかかったと思います。実際にいつごろからプロジェクトが始まっていたのですか?
「昨年7月に『変なホテル』を開業しましたが『ロボットの王国』については4か月後の11月からプロジェクトはスタートしました 。ちなみに変なレストランでAIを搭載しているロボットは現時点ではIBMのワトソンを積んだ1体のみ(店舗入り口の案内ロボット)です」
――お好み焼きを作る料理長「アンドリュー」のアイデアはどこから 生まれたのでしょうか?
「プロジェクトを形にしていく過程でロボットに関係する約100社 を訪問し具現化をしていきました。その中にお好み焼きロボットを開発した会社も含まれていて一般の営業店舗での導入事例もないことから採用に至りました」
もともとお好み焼きロボットを開発した会社があったんですね。開発者の方は相当お好み焼きが好きだったのかもしれません。ロボットが焼いてくれたお好み焼き、どんな味がするのか食べてみたくはありませんか? せっかくですから、「変なホテル」にも泊まってみたいですよね。
「変なホテル」ではロボットがフロントでチェックインを担当している
――世界初のロボットホテル「変なホテル」に宿泊したお客さまから はどんな感想が上がっていますか?
「ロボットがオペレーションするホテルは世界唯一ですので、フロントでのチェックイン時点から大変驚かれると同時にお喜びいただいています。近未来が体験できるホテルとして国内外から多くのお客様をお迎えしています」
フロントでロボットがチェックインの手続きをしてくれたら、確かに驚きますよね。もしかしたら、これからのホテルではロボットによるサービスが徐々に増えてくるかもしれませんね。
――まだハウステンボスを訪れたことのない高校生に知っておいてほしいことがあれば教えてください。
「ハウステンボスには『世界最大級のイルミネーション』『世界初のロボットホテル』『国内最大級のバラ祭』など東京や大阪でも体験できない、ハウステンボスだから楽しめるオンリーワン、ナンバーワンのコンテンツを取りそろえ、思う存分楽しく過ごしていただけるテーマパークです。また、最先端技術の実証実験の場としても近年ご注目いただいていて将来はこの地から世界へ新しい技術が羽ばたいていく『観光ビジネス都市』として発展していくことも目指しています。過去にご来場された方も、まだお越しになられていない方も、日々新しい展開を生み出しているハウステンボスへぜひお越しください!」
単なる観光スポット、テーマパークとしてだけでなく、新たな技術が生まれ育ち世界へと発信される場としてのハウステンボスに今後も注目したいですね。こうした地方の観光地における見どころをお客さんに紹介する仕事が「ツアーコンダクター」です。
“ツアコン”ことツアーコンダクターは、旅行が好きで、人に何かをすすめるのが好きな人にとっては、やりがいがある職業だといえそうです。ハウステンボスのように新しい価値観を発信しているスポットを全国の旅行者に紹介することは、ツアーコンダクターとして大きな魅力のある仕事ではないでしょうか。
【取材協力・画像提供】ハウステンボス
参考:
http://qbiz.jp/article/90591/1/?utm_campaign=nnp_article&utm_souce=nnp&utm_medium=nnp_web
http://www.huistenbosch.co.jp/event/robot/
http://www.h-n-h.jp/
この記事のテーマ
「旅行・ホテル・ブライダル・観光」を解説
ゲストに非日常的なサービスや空間を提供し、心身のリフレッシュを手伝うとともに、心に残る思い出となるように努めることが、旅行・ホテル・ブライダル・観光の仕事に求められる役割です。接客技術やサービス精神を磨くことが不可欠。また外国からの観光客をもてなすための語学修得も必要になります。
この記事で取り上げた
「ツアーコンダクター」
はこんな仕事です
旅行会社が企画するツアーで参加者を引率する仕事。いわゆる「添乗員さん」。ツアーが計画通りかつ安全に、そしてスムーズに進むように、交通機関や訪問先施設などとの調整を行うのが主な役割。同時にツアー参加者が快適に旅を楽しむことができるよう、細やかな気配りをすることも求められる。働き方としては、旅行会社への勤務だけでなく、添乗員派遣会社に所属するケースも多い。また、ツアーコンダクターになるためには、観光庁が認定する「旅程管理主任者」の資格が必要となる。
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