さすが“うどん県”! 香川県では、Wi-Fiの電波がうどんから出てるらしい!?

讃岐うどんが有名なことから、今では「うどん県」といわれることもある、香川県。みなさんもインターネットのニュースなどで、「うどん県」を取り上げたニュースを見かけたことがあるのではないでしょうか。
この記事をまとめると
- 公共の場で利用できるWi-Fiスポット(無料公衆無線LAN)は、一般的なものになりつつある
- 香川県には、うどんがデザインされた「かがわWi-Fi」がある
- 香川には「うどんバス」や「うどんタクシー」がある
高松市から県全域へ。利便性を高めつつある「かがわWi-Fi」
そんな香川県では、観光客向けのWi-Fiスポット(無料公衆無線LAN)である「かがわWi-Fi」の利用可能エリアを案内するステッカーにも、ちょっとした遊び心が隠されています。なんとこのステッカーには、電波をイメージした波線の発信元をよく見てみると、なんとお椀に盛られたうどんがデザインされているのです。
かがわWi-Fiは、2014年に県とNTT西日本が共同で始めたサービスで、当初は高松市をはじめとした8か所のみが通信可能エリアでした。しかし現在は、小豆島(しょうどしま)を含む、県全域のスポットで利用可能となっています。駅や港などのターミナル地点、主要観光スポットだけでなく、ホテルや飲食店、病院などでも利用可能なスポットが増えその利便性はますます高まりつつあります。
観光客など、初めてその土地を訪れる人の多くは、スマホなど携帯端末のインターネットを通じて、地図を開いたり、現在位置を確認したりすることが多いと思います。安心して観光ができるよう、全国の観光地では、Wi-Fiスポットをはじめとしたネット環境の整備が進んでいます。
食べて楽しむ、うどんが盛りだくさんの香川県ならではの観光
かがわWi-Fiについては、県の公式観光WEBサイト「うどん県旅ネット」で紹介されていますが、このサイト内のほかのページに目をやると、これでもかと言うくらいの“うどん推し”の内容であふれていることが分かります。
例えば、「うどん県 おもてなしパスポート」は、提示するだけで施設利用や飲食店での割引が適用されます。さらにはスタンプラリーのようにスタンプを集めることにより抽選で香川県の名産品が当たるプレゼント企画も用意。パスポートは空港や観光案内所で簡単に入手することができますが、サービスはパスポート加盟店(店頭にあるのぼりが目印)のみ有効で、1施設1回という回数制限もありますので、節度ある利用を心がけたいところ。
讃岐うどん店と観光地を巡る定期観光バス、通称「うどんバス」も毎日運行しています(ただし4、5月、夏季休業期間と年末年始を除く)。曜日そして午前・午後のコースで回る観光地やうどん店も異なるのでうまくスケジュールを組めれば色々と食べ比べが可能。予定を立てることやお店探しが面倒くさいという人には打ってつけのプランではないでしょうか。
うどんバスがある一方で、「うどんタクシー」というサービスも存在します。観光地を細かくめぐる時に便利なタクシーですが、香川県ではどのように利用されているのでしょうか。そこで今回、うどんタクシーを展開する琴平バス株式会社にお話を伺いました。
――うどんタクシーは、どのように始まったのでしょうか?
「タクシーでおすすめのうどん店に連れて行ってほしいという要望が多いことから、専任のドライバーを乗車させたタクシーのサービスを始めました。香川県には、県内の至るところにうどん店が点在しているので、地元の人に聞かなければ分からないようなお店もたくさんあります。ガイドブックにも載っていないお店もあるので、そういった隠れた名店を探すにはタクシーに乗って回るのが手っ取り早いんです」
――隠れた名店が多くあるんですね。でも、普通のタクシーとどう違うのでしょうか?
「うどんタクシーの場合、専任ドライバーは筆記試験や実地試験などをクリアした職員だけがなれるもので、当社でもまだ5~6名ほどしか合格していないんですよ。うどんの知識はもちろん、実地試験ではお客さんに見立てた試験官を乗車させます。車内でうどんにまつわるうんちくをきちんと説明できるか、適切にコミュニケーションが取れるかといった技量も試されます。そのため、うどん屋めぐりには自信があります」
専任ドライバーはわずかしかいないとのことで、実際に案内をしてもらえたら、確かに特別な思い出になりそうです。うどんが大好きだという人は、いつか香川に訪れた時に、うどんタクシーを使ってみるとよさそうですね。
実は世界よりも遅れている? 日本のWi-Fi環境
うどんタクシーをはじめ、うどんづくしともいえる香川県。最近では、香川県の公式Webサイトである「うどん県旅ネット」のように、公共機関が発信する情報でも独創性や遊び心が見られるものが増えてきています。冒頭でご紹介した、うどんのステッカーが目を引く「かがわWi-Fi」もその一つです。
観光客の充実した旅行や滞在につながるよう、さまざまなアイデアを提案していくことは、地域の街づくりにかかわる「都道府県職員」にとって重要な仕事の一つなのです。香川県の“うどん県”としての魅力やサービスに興味が湧いた人は、自分のアイデアや愛情を地元に生かせるかもしれない都道府県職員の仕事に、ぜひ注目してみてくださいね。
参考:
http://www.my-kagawa.jp/
この記事のテーマ
「公務員・政治・法律」を解説
公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。
この記事で取り上げた
「都道府県職員」
はこんな仕事です
都道府県の役所をはじめ、公的機関で働く人々のこと。国家公務員の仕事に比べると地域住民に接する機会が多いといえる。住民が快適に過ごせるよう公園をつくったり、地域の法令である条例を制定したりする。他にも住民票や税金の管理、道路や河川などの整備を行うなど、広い範囲で人々の暮らしを守る役目を担う。市区町村の役割が、国がつくった制度や法律を住民に直接運営することがあるのに対し、市区町村の運営のサポートや国とのパイプ役も担う。地域の工業や農業などを支援して盛り上げるのも重要な役割の一つだ。
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