神社には、こま犬の代わりにカッパの石像がある!? 愛媛県にはカッパが“うようよ”いるらしい!

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神社には、こま犬の代わりにカッパの石像がある!? 愛媛県にはカッパが“うようよ”いるらしい!

2016.09.15

提供元:マイナビ進学編集部

神社には、こま犬の代わりにカッパの石像がある!? 愛媛県にはカッパが“うようよ”いるらしい!

日本全国各地には、昔からいろいろな言い伝えがあります。なかにはちょっと不思議な、現代の日本では信じられない言い伝えや伝説も存在しています。

この記事をまとめると

  • 愛媛県にはカッパにまつわるスポットやイベントが多くある
  • 西予市の若宮神社にはカッパの狛犬がまつられている
  • 愛媛県の県獣、ニホンカワウソがカッパの正体という説もある

カッパって本当にいたの!? 愛媛県にはカッパにまつわるスポットやイベントが多くある

その中で、昔話に出てくる天狗や鬼などは架空の生き物だとされていますが、もしかしたら実在したのかも……と考える、好奇心のある人もいるかもしれません。

そんな言い伝えに出てくる生き物に、「カッパ」がいます。小さいころに川でカッパに遭遇した、目撃したという話をおじいさんやおばあさんから聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。実は、愛媛県はカッパにまつわるスポットやイベントが多くある地域として、一部で注目を集めています。

カッパの恩返しの伝説から若宮神社にはカッパの狛犬が祀られている

「かっぱMATURIサマー」の様子

「かっぱMATURIサマー」の様子

この夏には、JR宇和島駅(愛媛県宇和島市)と窪川駅(高知県四万十町)を結ぶJR予土線で観光列車「かっぱうようよ号」の運行がはじまり、車体の緑と赤の外装、泳ぐカッパをあしらったデザインや、車内のカッパ親子人形など、一風変わった見た目が人気のようです。

また、カッパスポットとして有名なのが、愛媛県西予市にある若宮神社です。若宮神社に置かれている「狛犬(こまいぬ)」は犬ではなくカッパになっています。これは、今から約400年前の江戸時代に、明浜町高山城主の若宮様こと宇都宮修理大夫正綱公にいたずらをして捕まったカッパを、これからは悪さをしないように言い聞かせ罰を与えずに逃がしてあげたところ、その後カッパからのお礼として、毎日若宮様に鯛を献上して恩返ししたという伝説から祀られているものなんだとか。

さらに、8月には西予市明浜町の海岸で大早津海水浴場をメイン会場として、「かっぱの恩返し」の伝説と宇和海の美しい海をテーマにしたイベント「かっぱMATURIサマー」というイベントが今年も開催されました。カッパのキャラクターが登場して、ビーチバレー大会やシーカヤック体験、海鮮バーベキュー、ナイトステージ、花火大会など、家族連れを中心に多くの人でにぎわいました。

愛媛県の県獣、ニホンカワウソがカッパの正体?

「かっぱMATURIサマー」は、「かっぱの恩返し」の伝説と宇和海の美しい海をテーマにしたイベントだという

「かっぱMATURIサマー」は、「かっぱの恩返し」の伝説と宇和海の美しい海をテーマにしたイベントだという

こうしたカッパにまつわることが文化として根付いているのは、「カッパの恩返し」以外にどんなことが理由になっているのでしょうか? そこで、「愛媛県歴史文化博物館」の専門学芸員・大本敬久さんにお話を伺いました。

――そもそも、どうして愛媛にはカッパにまつわる言い伝えが残されているのでしょうか?

「愛媛ではカッパのことを“エンコ”と呼ぶのですが、エンコの正体はじつはニホンカワウソであると言われており、ニホンカワウソの生息地にエンコ伝承が多いとされています。これと同様の説は、今から550年前の辞書『下学集』にも『カワウソが老いて河童になる』と書かれています」

――なるほど、「カッパ=カワウソ説」があるんですね。でも、見た目はけっこう違うような気がしますが、どうしてこうした説が生まれたのでしょう?

「ニホンカワウソは天然記念物であり愛媛県の“県獣”で、シンボリックな動物なんですよ。それが、昔からの言い伝えで人を化かしたりすることもあると言われていて、カッパの話とニホンカワウソの話は案外同じような話があるんです」

1973年に日本放送出版協会から出版された和田良誉氏の著書『伊予の昔話』の中では、カッパの恩返しならぬ、「カワウソの恩返し」が紹介されているなど、カッパとカワウソの逸話には同じようなものが多いことが分かっています。

もともと、「カッパ(河童)」という呼び名は関東地方の方言で、これが江戸時代に本草学者らの手により一般的にこの呼称になったと言われているそうです。そのため、地域と時代によってはカッパの呼び方やイメージは異なるのだとか。また、三間町(現宇和島市)ではエンコは手の長い猿の一種と伝えられているそうです。

また、八幡浜市穴井には、「えんこ祭り」という伝統行事があります。穴井では、古くから「えんこさま」と言って、子供が海でおぼれて亡くならないようにと祈りをこめて、カッパの霊を供養する風習が伝えられています。えんこ祭りは、毎年旧の4月5日にあたる日に行われ、海におにぎりなどをお供えします。現在、えんこさまの日には、灘の浜で親子行事をするようになり、にぎわいを見せているようです。こうした風習が若い人に受け継がれていくことで、海での事故が起こらないようにすることは素晴らしいことですね。


このような地域の文化や風習の研究にもつながる学問は社会学の一部である「地域社会学」です。愛媛県のカッパにまつわる伝説のように、地元にある名所や言い伝えについて地域社会学の観点から掘り下げていくことで、普段何気なく暮らしている生活の中で当たり前になっていることや、疑問が解決されるかもしれません。まずは、今自分が住んでいる地域の言い伝えや名所を改めて知ることから始めてみてはいかがでしょうか。

【取材協力】愛媛県歴史文化博物館
【写真提供】西予市観光協会


参考:
http://www.sankei.com/west/news/160708/wst1607080022-n1.html
http://www.nishiiyo.jp/play/with/wakamiyajinja/
http://www.nihon-kankou.or.jp/ehime/detail/38214ba2212061680

この記事のテーマ
社会学・マスコミ・観光」を解説

あまり共通性のないように思われる3分野ですが、じつは密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは「広報」そのものです。マスコミの存在なくして観光業界の発展はないでしょう。もともとマスコミは商品を情報化するために社会学を重視しています。社会が求めている漠然としたニーズを精査し、わかりやすいイメージとして変換して提供するのです。今後、観光業などにおけるマスコミの存在はますます大きくなるはずです。

「社会学・マスコミ・観光」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「地域社会」
はこんな学問です

国内外の都市部・農村部を問わず、地域社会の問題にアプローチし、実証的な調査・研究を行う学問。大きく分けると、2つに分けられる。一つは、地域行政のあり方を問い直し、地域住民・地元企業との連携を図って問題を解決する方法を探る地域行政学。もう一つは、グローバル化による急激な変化から地域の文化遺産を意識的に守り継承していく方法について研究する地域文化学である。2つは別々の学問ではなく、同じ問題意識を行政と文化という別の視点から考察している。

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