約10分で品切れ!? 広島県が無料配布するガイドブックが大人気の理由って?

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約10分で品切れ!? 広島県が無料配布するガイドブックが大人気の理由って?

2016.09.12

提供元:マイナビ進学編集部

約10分で品切れ!? 広島県が無料配布するガイドブックが大人気の理由って?

秋になり観光シーズンを迎えると、季節の変わり目ならではの紅葉の観光スポットが注目を集め始めます。紅葉といえば、「もみじ饅頭」で有名な広島県も人気観光スポットの一つですよね。

この記事をまとめると

  • 広島県が芸能人を起用した「究極のガイドブック」を発行している
  • 無料ガイドブックとは思えないその内容から、全国から注目を集めている
  • 広島県の観光客数は4年連続で過去最高を更新している

Perfume、奥田民生、斎藤工を起用した、広島県の「究極のガイドブック」とは!?

「カンパイ!広島県 広島秘境ツアーズ」の表紙

「カンパイ!広島県 広島秘境ツアーズ」の表紙

近年ではプロ野球チーム、広島カープの人気でも全国的な話題になることが多い広島県には、平和公園や宮島など、たくさんの観光スポットがあることで知られています。みなさんも修学旅行などで訪れる機会がきっとあるのではないでしょうか。

そんな広島県は、観光プロモーションの一環で、2014年から表紙やグラビアに芸能人を起用した「究極のガイドブック」を無料配布して、全国から注目を集めています。創刊号の「泣ける!広島県」では広島県出身のアイドルPerfumeを起用、第二弾では同じく広島出身の奥田民生さんを起用した「カンパイ!広島県」が話題になりました。

最近では、俳優の斎藤工さんを表紙・巻頭ページに起用した第三弾「カンパイ!広島県 広島秘境ツアーズ」を6月末にWebサイトで予約受付開始したところ、約10分で品切れとなるほどの人気を集めました。

無料ガイドブックとは思えない、オールカラー120ページの充実した内容

「カンパイ!広島県」より、「究極の紅葉狩り」

「カンパイ!広島県」より、「究極の紅葉狩り」

実際のガイドブックを手に取ってみると、まずそのボリュームに驚かされます。オールカラー120ページ、表紙をはじめ手触りの良い紙質で、思わず「これで無料!?」と声を上げてしまうほどのクオリティです。巻頭では齋藤工さんが広島の街を旅するグラビアと広島を語るコメントが掲載されており、ちょっとした女性雑誌の巻頭特集と遜色(そんしょく)がありません。

もちろん観光に関する内容も充実しており、「空中紅葉狩り」や「獣を狩って美しくなる! 究極の美ハンティング」といった、タイトルを見ただけでグッと興味を抱かせる「プレミアムツアー」の紹介や風光明媚な景色にためいきがこぼれそうなグラビア「秘境グラフ」など、バリエーションがとっても豊かです。

その一方で、「猫と歩く尾道日帰り路地巡り」や「大自然に抱かれる なんにもしない森林浴の旅」といった、ややマニアックなおすすめ旅情報も掲載しており、そのユニークな内容はまさに“究極のガイドブック”に相応しいといえます。

もともと日本有数の観光地でもある広島県ですが、どうしてここまで充実したガイドブックを作ろうと考えたのでしょうか? そこで、「カンパイ!広島県」(広島県商工労働局観光課)の吉野英城さんにお話を伺いました。

誕生の最初のきっかけは、有吉弘行さん起用の観光プロモーションだった

「カンパイ!広島県」より、「究極の美ハンティング」

「カンパイ!広島県」より、「究極の美ハンティング」

――このガイドブックが誕生したのは、どんなきっかけがあったのでしょうか?

「2012年にタレントの有吉弘行さんにご協力いだたき、『おしい!広島県』という観光プロモーションを始めたのが、一番最初の大きなきっかけです。広島といえば、原爆ドーム、嚴島神社、お好み焼がありますが、『それ以外に何があるの?』といった声もあり、広島の豊富な観光資源がなかなか十分に認知して頂けていないという状況がありましたので、全国の人にまずは広島に興味を持ってもらおうというプロモーションだったんです」

――「おしい!」というのは、そういった意味なんですね。

「このキャッチコピーが話題になったり、プロモーション映像が観光映像大賞をいただくなど大きな成果がありましたが、広島の旅のやり方を伝えるという面では、なかなか十分に伝えきれないなという思いもありました。そこで、次のステップとして広島県観光PR総合ディレクターの江口カンさんから、キチンと広島の旅の魅力を伝える方法を考えて行こうという方針のもと、『ガイドブック』という提案をいただきました。ただ、ガイドブックといってもどの自治体もいろいろなものを作っていますので、同じようなものを作っても誰にも知られずに終わってしまいますから、全国のどの自治体も真似できないものを作って、話題にして行こうというコンセプトで誕生したのです」

――既存のガイドブックとどのように差別化を図ろうとしたのでしょうか。

「一般的には行政が紹介しやすいところを掲載することが多いと思うのですが、そことは一線を画して、『県外の人から見て魅力的なものはなんなのか? ここなら行ってみたいと思ってもらえるところはどこか?』を県外の方からの目線で見て頂いて、雑誌のようなすてきなものを作ってもらおう、というところが違うと思います」

――確かに、女性が読む情報雑誌のようなレイアウトになっている印象を受けました。

「そうなんです。30代40代の女性をターゲットとして、すてきだと思ってもらえるような作りにしてもらっています。逆にファミリー向けの内容は少ないですね」

――これだけの内容にも関わらず、無料配布されているということもあり、最新号も予約開始10分で品切れとなる人気ぶりですが、実際に手にした方からはどんな声が上がっていますか?

「こんなに分厚いんですね、雑誌みたいですね、と内容にはとても評価を頂いていますし、江口カンさんをはじめ、県外の多くの方に編集に参画してもらっていることに驚かれます」

――これまで、Perfume、奥田民生さん、斎藤工さんを起用していますが、どのような基準でこうした人選になったのか教えていただけますか?

「ガイドブックを目にした人が、手に取って中身を読んでみようと思うような方にご登場頂きたいということがありました。表紙でまずはインパクトがあるというか、『この人の旅はどんな旅なんだろう?』と興味を持ってもらえる方にこれまで協力をお願いしています」

観光客数は4年連続で過去最高を更新中!

――ガイドブックが出てからの県内の観光客数への影響はいかがでしょうか。

「このプロモーションがどの程度寄与しているかは未知数ですが、観光客数は4年連続で過去最高を更新しています。県内のみなさんが一生懸命観光客誘致に取り組んでいることが実を結んでいると思います」

――今年は広島カープも絶好調ですもんね。そういったことも関係していますか?

「そうですね(笑)。それはあると思います、カープの本拠地の球場はいつも満員ですし」

――改めて、広島県について全国の高校生に向けてメッセージをお願いします。

「修学旅行で平和記念公園や宮島を訪れたり、広島県の中のほんの一部分には触れて頂くことはあると思うのですが、まだまだそれ以外にも広島県にはたくさんの魅力が隠されていますので、色々なことを知ってもらって、さまざまな場所に来ていただきたいです。今は、サイクリストの聖地とも呼ばれる『しまなみ海道』で初心者でも気軽にサイクリングができたり、映画の街・坂の街として有名な尾道も日本遺産にも選定され注目されています。そうした昔ながらの暮らしが残る街並みや、瀬戸内の島々の“多島美(たとうび)”、中国山地の“峡谷美(きょうこくび)”といった、みなさんが経験したことのない景色・体験が広島県にはありますので、まずは広島県に興味を持っていただきたいなと思います。ぜひ、一度訪れてみてください」


「究極のガイドブック」の第四号は、現時点では発行するかどうか決まっていないとのことですが(※2016年8月時点)、「カンパイ!広島県」では今後もさまざまな形で広島県の魅力を全国に伝えていくそうですから、今後も注目しましょう。こうした観光客誘致への自治体の取り組みは「観光学」という学問に分類されます。観光学に関心のある人は、色々な土地に出かけてみたり、広島県の「究極のガイドブック」をはじめとする観光ガイドを読んでみてください。既成概念に捉われない観光に対する考え方を知ることができるかもしれません。

【取材協力】「カンパイ!広島県」(広島県商工労働局観光課)


参考:
http://www.sankei.com/region/news/160628/rgn1606280047-n1.html
http://hiroshima-welcome.jp/kanpai/

この記事のテーマ
社会学・マスコミ・観光」を解説

あまり共通性のないように思われる3分野ですが、じつは密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは「広報」そのものです。マスコミの存在なくして観光業界の発展はないでしょう。もともとマスコミは商品を情報化するために社会学を重視しています。社会が求めている漠然としたニーズを精査し、わかりやすいイメージとして変換して提供するのです。今後、観光業などにおけるマスコミの存在はますます大きくなるはずです。

「社会学・マスコミ・観光」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「観光学」
はこんな学問です

観光学とは旅行業の実務を学ぶだけではなく、観光を通して地域と観光客の交流を生み、地域の活性化にもつなげるための学問である。その目的を達成するために、新しい観光事業の開発プロジェクトを成功させる手法や、観光企業の経営ノウハウ、事業計画の作成方法を研究する。また、観光客として見てまわるだけの観光から、積極的に参加して体験できる観光へと旅行者のニーズは変化している。ニーズを先取りする商品開発も重要である。

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