ブランドマンゴー1個10万円!高い?安い?
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宮崎といえばマンゴー。南国を象徴する太陽の恵みですが、お値段はピンからキリまでたくさんあります。お手ごろな価格から1万円台のものまでさまざまですが、2016年4月、とんでもない価格が付けられたことをご存知ですか?
この記事をまとめると
- 1個10万円のマンゴーって高すぎじゃない?
- 1本1億円のマグロ!?いくらなんでも高すぎる!
- 「広告」という初期投資の考え方
マンゴー1個で10万円!
宮崎県産のブランド完熟マンゴーをご存知ですか?マンゴーは宮崎の特産品として有名ですが、その初競りの場で、2個入りケース(約1キロ)に最高で20万円の値が付きました。2個で20万円ですから、1個にすると10万円です!確かにブランドマンゴーに高値がつくことはありますが…まさかこんなに高いとは!
さて、ちょっとここで考えてみてください。このマンゴーは福岡市のデパートで販売されたのですが、20万円のマンゴーを買う人はいるのでしょうか?もし誰も買わずに賞味期限を迎えてしまったら、せっかく競り落としたのに、20万円は無駄になってしまうのではないでしょうか?
マグロ1本で1億円!!
なかなか普通の人は手が出せない20万円のマンゴーですが、この競りのニュースは各種メディアで多く報じられました。インターネットで「マンゴー」「20万円」と検索したら、トップにこのニュースが出てくるはずです。それだけこのマンゴーと、売り出されるデパートのことは多くの人に知られることとなりました。20万円で競り落としたことは、マンゴーとデパートの「広告」となったのです。
こういった事例は他にもあります。2013年に行われたマグロの初競りをご存知でしょうか?200キロを超える大きなマグロに、1億円以上の値段がつきました。確かにマグロの初競りは毎年高額な価格がつくことがありますが、1億円を超えたのは初めてでした。競り落としたのは大手回転寿司チェーンですが、名前を聞いたら「ああ、マグロの1億の!」と多くの人がぴんと来るはず。2013年以降の初競りでは平年並みの価格に戻ったことで、1億円で競り落としたことはより人々の記憶に残ることになり、大きな宣伝効果となったはずです。
高いか安いか広告効果
ブランドマンゴーも初競りのマグロも、相場よりも非常に高い買い物といえます。ですが、長い目で考えたときに、「あの20万円のマンゴーか」「1億円ってすごいなぁ」と人々の心に残る宣伝広告費と考えれば、妥当な金額といえるかもしれません。
広告と聞くと、ポスターやCMなどを想像するかもしれません。でも、こういった人々の目に付きやすい競りの場でも、一つのPR活動が出来ることもあります。ほかにも、SNSなどを利用した口コミや独創的なアイデアを使ったプロモーション活動など、広告の可能性は多岐にわたり、今後も増えていくことが考えられます。
いかに魅力的にアピールするか、広告について、あなたも学んでみませんか?
この記事のテーマ
「社会学・マスコミ・観光」を解説
あまり共通性のないように思われる3分野ですが、じつは密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは「広報」そのものです。マスコミの存在なくして観光業界の発展はないでしょう。もともとマスコミは商品を情報化するために社会学を重視しています。社会が求めている漠然としたニーズを精査し、わかりやすいイメージとして変換して提供するのです。今後、観光業などにおけるマスコミの存在はますます大きくなるはずです。
この記事で取り上げた
「マスコミ学」
はこんな学問です
主要5媒体ともいわれるテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットをはじめとして、あらゆるメディアを使って伝えられる情報コンテンツをつくるために身に付けておくべき知識とスキルを学ぶ。メディアの現場で活躍するスペシャリストが講師となることが多い。授業の内容も実際の撮影施設や編集機材などを使って行われる。業界に入った際にも、すぐに現場で役に立つように、実践重視の授業内容になっている。
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