気になる社会人にインタビュー! 第53回:盲導犬訓練士に聞いてみた10のコト!

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

気になる社会人にインタビュー!
第53回:盲導犬訓練士に聞いてみた10のコト!

2016.09.09

提供元:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

気になる社会人にインタビュー!
第53回:盲導犬訓練士に聞いてみた10のコト!

目が見えない人や見えにくい人が安全に歩くためのサポートをする盲導犬。この盲導犬を育てるには、「盲導犬訓練士」という資格が必要になります。また、盲導犬と人がスムーズに生活を送るために、盲導犬と人との指導を行う「盲導犬歩行指導員」という資格もあります。

実際に盲導犬の訓練士として勤務されている方は、どのようなお仕事をしているのでしょうか? 今回は、公益財団法人日本盲導犬協会・スマイルワン仙台の訓練部のリーダーとして働いている青木舞子さんに詳しくお話を伺いました!

この記事をまとめると

  • 盲導犬訓練士は、犬の訓練とともに、視覚障害者が犬を使えるようにサポートを行う
  • 視覚障害がある方との密接なコミュニケーションが必要
  • 盲導犬の訓練を通じ、人と深く接することができる職業

盲導犬とともに、視覚障害者の生活と深く関わっていく

訓練部のリーダーとして働いている青木舞子さん

訓練部のリーダーとして働いている青木舞子さん

Q1. 普段のお仕事について教えてください。

「私は盲導犬訓練士、また盲導犬歩行指導員として、盲導犬の育成や、視覚障害のある方が実際に盲導犬を使って歩くための歩行方法を指導しています。盲導犬の訓練は、半年から1年ほど施設内や街中を歩くなどして指導を行います。視覚障害のある方が盲導犬と生活を始めるためには、1ヶ月の合宿訓練があり、宿泊できる部屋がある訓練センターの中で、盲導犬との生活や盲導犬との歩行の仕方を指導します」

Q2. 現在のお仕事に就くまで、どのような勉強や経験を積まれたのでしょうか。

「私は高校を卒業してから、横浜にあった盲導犬訓練士の学校に入学し、そこで3年間ほど犬のことや訓練のこと、視覚障害のことを学びました。そして卒業後に、今の仕事に就職しました。就職後は実際に盲導犬の訓練を行いながら、盲導犬歩行指導員の資格を取得し、今に至ります」

Q3. お仕事の中で、魅力ややりがいを感じるのはどんなときですか?

「盲導犬訓練士というと、犬の訓練と思われがちですが、視覚障害の方の日常生活をサポートするというのが大きな役割です。一人で歩けなかった人が、盲導犬と共に歩くことができ、人との出会いがあったり、人生がより豊かになる時のお手伝いができるので、非常にやりがいがあると感じます。犬ももちろん、犬を使うユーザーも幸せにできるというのがすごく魅力的な仕事です」

犬の個性に合わせて、訓練方法を変えることもあり、観察眼が必要に

「犬の個性に合わせて、訓練方法を変えることもある」と話す青木さん

「犬の個性に合わせて、訓練方法を変えることもある」と話す青木さん

Q4. お仕事に取り組む中で、大切にしていることがあれば教えてください。

「犬の訓練、人とのやりとりも含め、観察する力が必要になってきます。人と同じように犬にもそれぞれ個性がありますので、『こういう褒められ方をすると喜ぶんだな』というように、犬ごとに対応を変えていきます。犬でも人でも、ありのままの状態をよく観察し、分析していくように心がけていますね。

また、盲導犬を使って視覚障害者の方の生活をサポートするのがゴールとなります。いつも、そのゴールについて考え、何のために仕事をしているのか考えるようにしています。ほかには、いつもその日あったことを振り返るようにしていますね。今日よりも明日へと、成長できるように取り組んでいます」

Q5. お仕事の中で、一番の思い出や達成感のあったエピソードはなんですか?

「盲導犬をユーザー(依頼主)に渡してから1年ほど経った時に、出発式というものを行います。これは盲導犬と一緒に、一人で目的地まで来てもらうイベントですが、その時に、デビューした時よりも犬と人とのコミュニケーションがよく取れた状態になり、人も犬も生き生きとしている姿を見ることができると、この仕事をやっていてよかったなと非常に感じますね」

「分かりやすく伝える」ということを大切に業務に取り組む

盲導犬の訓練の様子

盲導犬の訓練の様子

Q6. 逆に、今となっては笑える失敗談や、今後につながる教訓となったできごとがあれば教えてください。

「盲導犬をユーザーに渡す前の合宿のときに、朝から晩まで指導をするのですが、ユーザーさんから分かりにくいと言われたことがありました。自分の中で伝えたと思っていても、実際には伝わっていなかったのです。それからは、相手に合わせて分かりやすい伝え方を考えるように心がけています」

Q7. 盲導犬の訓練士に向いている人や、盲導犬の訓練士になる際に必要な知識について教えてください。

「盲導犬訓練士は犬とかかわる仕事ではありますが、それ以上に人と関わる仕事です。人とのかかわり方が、犬とのかかわり方にもつながってきます。視覚障害のある方と話をする時は、表情で気持ちを察してもらうこともできませんし、こちらがうなずいても、見てもらえません。分かりやすく、はっきりと言葉で伝える必要があります。そのため、人とかかわることが好きな人には向いていると思います」

Q8. 盲導犬の訓練士として、これからやってみたいことがあれば教えてください。

「目が見えなくて耳も聞こえない、車イスに乗っていて目が見えないといった重複障害の方に、盲導犬との歩行をしてもらえるようになれたらいいなと思っています。そうして、盲導犬を通して世界が広がる人が増えればいいなと考えています。ほかには、いま盲導犬で使っている犬種がラブラドールかゴールデンレトリバーなのですが、ほかの犬種でもチャレンジできればなと思います」

Q9. 高校時代はどのように過ごしていましたか?

「私は一般的な高校生だったと思います。進路を考えた時に、自分は目的を持って進学したいと思い、インターネットで盲導犬の訓練士学校を見つけて進学しました。

高校時代にもっと勉強しておきたかったことは、視覚障害のある方に関わる仕事なので、福祉全般や法律的なことをもっと勉強しておけばよかったと思います。また、ほかの仕事にも言えるとは思いますが、出張で海外に行くこともあるので、英語や英会話はもっと勉強しておけばよかったと思いますよ」

Q10. 盲導犬の訓練士を目指している、または興味が湧いた高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

「視覚障害のある方のリハビリテーションが大きな仕事なので、『犬とかかわる仕事』ということだけで目指すと大変なことも多いかと思います。視覚障害のある方の人生に寄り添う覚悟が大事ですし、自分の両親や時には祖父母くらいの年代の人と深く接することもたくさんあります。私も、一般的な知識や教養が足りないと感じることもありますし、もっと幅広い知識が欲しいと思い、就職してから通信の大学に通って卒業をしたばかりですよ。高校時代はいろいろなことに興味を持って、挑戦し、世界を広げてみてくださいね」

盲導犬訓練士というのだから、犬との関わりが多いかと思っていたのですが、視覚障害のある方のサポートやコミュニケーションも主な仕事の一つなんですね。 盲導犬訓練士の資格取得のためには、各協会で数年間学んだ後に試験に合格する必要があります。興味を持った人は、それぞれの盲導犬協会のWebサイトをぜひチェックしてみてくださいね。

【取材協力】公益財団法人 日本盲導犬協会
http://www.moudouken.net

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「盲導犬訓練士」
はこんな仕事です

犬を訓練して、目の不自由な人の歩行を助ける盲導犬を養成するのが盲導犬訓練士である。訓練士の仕事は、犬の性格を診断し、盲導犬に向いている落ち着きがあり安定した性格の犬を選び出すことから始まる。次に言葉や歩き方、トイレの行き方などを訓練する。さらに盲導犬歩行指導員の資格を持った訓練士が、目の不自由な人に対して、犬と一緒に歩けるように歩行指導を行う。訓練士は、目の不自由な人と盲導犬の出会いという、人生の重要な局面をサポートし、その後も見守り続ける責任を担う。

「盲導犬訓練士」について詳しく見る