駅乃みちかちゃんと頑張る! 東京メトロが行う地域活性化のお仕事って?

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駅乃みちかちゃんと頑張る! 東京メトロが行う地域活性化のお仕事って?

2016.08.31

提供元:マイナビ進学編集部

駅乃みちかちゃんと頑張る! 東京メトロが行う地域活性化のお仕事って?

会社設立当時から駅と地域との関係に着目し、東京メトロでは、鉄道の安全運行業務だけでなく地域活性化にも力を注いできたという東京メトロ。そのためのイベントや冊子企画を日々生み出している部署が、新しくできた需要創出・マーケティング部なんです。同部署ではたらく近藤泰志さんと坂口由美さんに、お仕事の中で気をつけていることやアイデアを形にするコツについて聞いてきました。

この記事をまとめると

  • 駅と地域が組むことで、効果的に地域活性化を進められる
  • イベント企画から冊子制作まで、仕事の幅は広い
  • よいアイデアは日々のちょっとした心がけから

イベントから冊子まで、仕事の幅は広い

――本日はありがとうございます。お2人が所属されているのは「需要創出・マーケティング部」という部署とのことですが、どんなお仕事をされているのでしょうか?

需要創出・マーケティング部 近藤さん

需要創出・マーケティング部 近藤さん

近藤:今年4月から部署名が変わり、パワーアップした部署なのですが、私の担当している地域コミュニケーションは、東京メトロの駅がある街のイベントをお手伝いに行ったり、地域でいろいろなイベントを開催して旅客誘致をしていこうという取り組みを進めていくとともに、駅周辺地域の魅力向上に努めています。
駅の外なので一見関係ないように見えるかもしれませんが、街が活性化すれば駅を利用してくれる人も自然と増えると思うんです。どちらにもメリットをもたらすことができる関係を目指していきたいと思っています。

「MetroWalker」など、冊子を使っての情報発信もその一環です。地元の人しか知らないおいしいお店や、おもしろいスポットってたくさんありますよね。そういう情報をまとめて冊子をつくり、駅に置いています。東京には、まだまだ魅力あるスポットがありますのでみなさんがそういうスポットに出かけるきっかけになればと思っています。

――とても素敵な冊子ですね! 写真もキレイですし、大きな文字で読みやすいです。

需要創出・マーケティング部 坂口さん

需要創出・マーケティング部 坂口さん

坂口:「MetroWalker」は、特にアクティブシニアのお客様向けに制作しています。
若い方だとどこに行くのも、行き先はスマホのマップなどを使ってすぐに調べられるかもしれませんが、ご年配の方は行きたいところがあっても行き方がわからない、ということもよくあるようなんです。
そんなご要望に応えるために、周遊コースを設定し、タイムスケジュールにして、誌面では各スポットに行く際の乗り継ぎの仕方から所要時間、費用まで、細かくご紹介しています。

また、紹介するスポットも読者の興味をそそるテーマ性を持たせています。健康に関するテーマでは、よりよい食材にこだわっているお店を選ぶなど、お読みくださる方の気持ちに添えるように努力しています。これを読んで多くの方が、知的好奇心をもってお出かけできるようになればと思っています。

誌面企画の中には、読者の方にご参加いただけるようなものも取り入れています。お客様の生の声を聞くことができるので、やりがいがありますね。

「街の御用聞き」で地域との連携がスムーズに

――今までいろいろなイベントを手がけられたと思うのですが、これは印象深かったエピソードがあれば教えてください。

近藤:昨年11月に綾瀬の車両基地のファン感謝イベント「メトロファミリーパーク in AYASE」を開催しました。3万5千人のご応募をいただいて、1万5千人をご招待し、大変盛況でしたね。
当日は車両も展示されているので、ファンの方は写真を撮影されたりもしていました。また、子ども用の駅長の制服を着ての記念撮影やほかの鉄道会社さんも参加されての鉄道グッズ販売なども行い、これも盛り上がりました。

駅員って、子どもたちの憧れの職業でもありますよね。イベントをすることでそんな駅員さんと身近で触れ合ってもらって、将来東京メトロを目指してくれる子が増えたらいいなあなんて思いもありますね(笑)。

――それは楽しそうですね! そういったイベントは、どういうきっかけではじまるのでしょうか。自治体などからお声がけがあるのですか?

近藤:車両基地イベントや駅でのコンサート、ウォーキングなどは、私どもの部署で企画し、実施しています。また、普段から駅員などが自治体に定期的におうかがいしてコミュニケーションを取るようにしているんです。その中でイベントの開催が決まることが多いですね。

近藤:実は「街の御用聞き」というプロジェクトで、駅員が主体となって、沿線の自治体に赴き、沿線で実施されるイベント情報を直接情報収集し、メトロの社員として協力できることを“御用聞き”する取組みなんです。お互いに街のために何かしたいという思いがあっても、待っていては何も始まらない。それならこちらから働きかけに行ってみよう、ということで始めることになったんです。

実際、イベント当日に現場を仕切るのは弊社の駅員なのですが、普段の業務とは毛色がまったく違うので、最初は戸惑うことも多かったようです。でも回を重ねるうちに「地元の方と触れ合えてよかった」「メンバーに一体感が生まれた」などという声も聞かれるようになって、社内の活性化にもつながっていると実感しています。

おもしろい企画やアイデアを生み出すコツって?

――ほかにも注目の取り組みがあれば、教えてください。

坂口:取り組みというのとはまた違うかもしれませんが、最近では駅乃みちかちゃんという地域応援キャラクターも人気で、着ぐるみがいろんなイベントに出動しているんです。一部では“追っかけ”がいるという噂もあるほど(笑)。

丁寧に名刺交換までしてくれた、みちかちゃん

丁寧に名刺交換までしてくれた、みちかちゃん

近藤:駅に季節の飾りがされていることってありますよね。たとえば7月なら七夕の飾りがされていたり。あれも企画はこちらで行っています。飾りをこちらで準備する一方、実際の飾りつけは駅員が行ったりと、連携して進めています。

――社内でイベント企画を募集されることもあるのですか? また、企画という仕事に興味がある高校生がしておくべきことがあれば教えてください。

近藤:そうですね。たとえば弊社は来年度、地下鉄が開業して90周年を迎えるのですが、それに向けて全社で企画を練っていくことになります。

企画を考えるときには、その時々のブームは意識していますね。昨年10月から1月まで「地下謎への招待状2015」という企画を開催しましたが、約4万人のお客様が参加していただきました。このような“謎解き系”はブームだと思います。
スタンプラリーなど毎年恒例の企画はあるのですが、そればかりでは新鮮味がないので、子供向けや大人向けとターゲットをしぼるなど、常に新しい企画の切り口を探そうという意識を持つのが大事だと思います。

坂口:失敗を恐れずにいろいろなチャレンジをしてみるのがいいと思います。私たちの部署はまさにそんな雰囲気。イベントや企画ってやってみないとわからないところが大きいですから、毎日がチャレンジなんです。

そしてやってみたら、よかったところも悪かったところもあとから振り返って反省しておくこと。そういったサイクルをうまく回せるようになっておけば、アイデアを形にしやすいのではないでしょうか。

これから必要なのは、地域を盛り上げる若い力

――やっぱり昔から鉄道関係のお仕事に興味をお持ちだったんですか?

近藤:私は小さいときから、本当に鉄道が好きでした。小学校のころから時刻表を持って、ちょっとした旅をしたりもしていましたね。
私は高校進学で鉄道高校の運輸科に進んだのですが、そこではもう、授業の半分くらいが鉄道関連なんです。教科書も国鉄の通信教育の資料(笑)。だから今考えてみれば、その頃から鉄道の道に進むことは決めていたんだと思います。

――長年お仕事をされる中で、鉄道を取り巻く環境に変化を感じられることはありますか?

近藤:私はもう入社33年目なのですが、入社当時と今ではお客様が変わったなと感じます。昔ってお客様が駅員に気楽に世間話をしてくれたりして、今よりも距離が近かった気がするんですよね。自動改札が普及して、駅員とお客様のコミュニケーションが減ったこともひとつの原因だと思います。

先ほどご説明したような街と連動してのイベントは、こういったお客様の鉄道離れを食い止めるためにも有効だと思っています。また、魅力的なイベントを開催することで遠方からその地域に来てくれる人も増えるので、地域活性化にもいいですよね。

――たしかにそうですね。イベントに行くとその地域にも愛着がわきますし、現場で駅員さんと触れ合えれば駅にも親近感がわきそうです。

近藤:そうなんです。まさに地域と駅は一体。地域に活力がなければ、駅の利用者も増えません。
また反対に、駅が活気づくことで地域に貢献できることもあると思います。そういう意味で地域活性化のための業務は、これからも弊社が積極的に進めるべきものだと思っています。

そのためにはやはり、これからの地域を担う若い力が必要。自分の住んでいる地域、好きな地域をもっともっと元気づけたいという思いがある高校生のみなさんには、将来ぜひ参加していただきたいですね。

 
 
 
 
 
 
 

聞けば聞くほど奥の深い、地域活性化にかかわるお仕事。仕事の素地を作るという意味では、大学の観光学部などで町おこしの具体的な事例を学んでおくのもいいですね。


【プロフィール】
近藤泰志
東京地下鉄株式会社
鉄道本部
需要創出・マーケティング部
課長補佐

坂口由美
東京地下鉄株式会社
鉄道本部
需要創出・マーケティング部
主任

この記事のテーマ
社会学・マスコミ・観光」を解説

あまり共通性のないように思われる3分野ですが、じつは密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは「広報」そのものです。マスコミの存在なくして観光業界の発展はないでしょう。もともとマスコミは商品を情報化するために社会学を重視しています。社会が求めている漠然としたニーズを精査し、わかりやすいイメージとして変換して提供するのです。今後、観光業などにおけるマスコミの存在はますます大きくなるはずです。

「社会学・マスコミ・観光」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「観光学」
はこんな学問です

観光学とは旅行業の実務を学ぶだけではなく、観光を通して地域と観光客の交流を生み、地域の活性化にもつなげるための学問である。その目的を達成するために、新しい観光事業の開発プロジェクトを成功させる手法や、観光企業の経営ノウハウ、事業計画の作成方法を研究する。また、観光客として見てまわるだけの観光から、積極的に参加して体験できる観光へと旅行者のニーズは変化している。ニーズを先取りする商品開発も重要である。

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