気になる社会人にインタビュー! 第54回:林業家に聞いてみた10のコト!

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

気になる社会人にインタビュー!
第54回:林業家に聞いてみた10のコト!

2016.08.17

提供元:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

気になる社会人にインタビュー!
第54回:林業家に聞いてみた10のコト!

家の建築や、タンスやクローゼット、食器などの材料として使われる木材。実はこれらの木材は、林業家によって提供され、それが加工業者の手に渡り、形を変えて私たちの生活に渡ります。この基となる木材を生み出す林業家は、ただ木を伐採するだけではなく、森や木のためにさまざまな活動をしています。

そこで今回は、徳島県那賀町の「TS(徳島すぎ)ウッドハウス協同組合」の副理事長として林業に携わる、亀井林業の亀井裕人さんに普段の仕事ぶりを聞いてみました。

この記事をまとめると

  • 林業家の仕事は、ただ木を切るだけではない
  • 林業は森を生き返らせる仕事でもある
  • 現場作業は危険が多いため、常に周りに目を配り危険要因を少なくしている

植林、下刈り、原木販売など、林業の仕事は多岐に渡る

亀井林業の亀井裕人さん

亀井林業の亀井裕人さん

Q1. 普段のお仕事について教えてください。

「私は林業家の仕事を営んでいます。亀井林業は、四代に渡る林業家です。普段の仕事は、植林や下刈り(草刈り)、伐採、原木(原料・材料に使う木)の販売、また事務や森林管理など幅広く、その中には木造住宅販売も含まれています。ほかにも、林業家になりたい人を対象にした『リアル林業体感3DAYS』という体験型林業イベントなどにも関わっています」

Q2. 1日の大まかな流れを教えてください。

「現在は事務職が多いのですが、植林や下刈り、伐採など、現場に出て業務を行う時は朝から活動を始めます」

06:00 起床
08:00 出勤
08:10 現場作業開始
12:00 昼食
13:00 現場作業
17:00 現場作業終了
18:00 帰宅
23:00 就寝

Q3. 現在のお仕事に就くまで、どのような勉強や経験を積まれてきたのでしょうか。

「まず私は、大学卒業後に原木市場に就職しました。原木市場とは、山で伐採された木材を売り買いする市場です。そこで、丸太の勉強を重ねました。その後、木材製品市場に異動することになり、そこで木材製品の勉強をしてから、家業である亀井林業を継ぎ、現在に至っています」

伐採の前と後で、その土地の景観がガラリと変化

Q4. お仕事の中で、魅力ややりがいを感じるのはどんなときですか?

「下刈りや間伐などは施業後の土地を見ると、施業前の景観とかなり変わっているので達成感を得られますね。山の手入れをするために、森林が茂っている場所の木をまばらに切って間隔を空けてあげる作業を『間伐』といいます。間伐することで、残った木は健康に育っていきます。薄暗い森林が間伐後には、陽が差し込み動物なども集まってきて、森が生き返った気がします」

Q5. お仕事に取り組む中で、大切にしていることがあれば教えてください。

「とにかく安全第一、現場作業は危険なので常に周りに目を配り危険要因を少なくする。あとは、林業は、一人でできる仕事ではありません。だから、若手の林業家には、周りの人とコミュニケーションをとれる能力や、段取りよく動くために常に先のことを考える力を養ってほしいですね」

Q6. お仕事の中で、一番の思い出や達成感のあったエピソードはなんですか?

「大きな大径木を狙ったところに伐倒できたときは快感です! そして、自分たちで伐(き)って出してきた木が、家の柱や梁(はり)・桁(けた)となり家を支えているのを見学させてもらった時は感動しましたね」

※梁:柱の上に、棟木と直行する方向に横に渡して、建物の上からの荷重を支える部材。

※桁:柱の上に、棟木と平行方向に横に渡して、建物の上からの荷重を支える部材。

林業継続のために、まずは木材に関心を

Q7. 国内の林業の維持のため、消費者ができることはありますか?

「国内の山には、伐期を迎えた大量の木が伐(き)られるのを待っています。木の持つ香り・成分の良さなどを理解してもらい、建築用材だけでなくいろんなところに木材を使ってもらいたい。でも、まず最初にもっと地球を守っている山に関心を持ってほしい。動物たちの生息地であることはもちろん、雨による土砂災害を防いだり、良質の土壌をつくったり、さまざまな効果があるんです」

Q8. お休みの日はどのように過ごしていますか?

「現在はドローンと林業のコラボに力を入れてるので、休日も空撮を兼ねて操縦技術の向上に努めています。あとは、仲間とお酒を飲んだりしながら交流を深めています」

Q9. 高校時代はどのように過ごしていましたか?

「サッカー部に所属していたので、その時の鍛錬は、今でも精神的・身体的に役に立ってると思います。今振り返って、高校時代にもっと勉強しておきかったと思うのは、英語ですね。国内での木材の需要がなくなるようなら、海外に販路を拡大したいと考えているからです。だから、英語力をもっと早くから鍛えたかったなと思います」

Q10. 高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

「最近では林業の映画なども公開され林業業界にも少し若い子の注目も増えてきており、全国的に若手のグループも結成されてきています。我々の地域でも『山武者』というグループを設立し、仕事だけでなく趣味なども共有し、意見交換をしながらお互いに意識を高め合っています。林業に触れるきっかけは、たくましくなりたい、自然の中で癒されたい、田舎で集まって遊びたい、何でもいいので、まずは山や林業にぜひ興味を持ってみてくださいね」

【山武者】
https://www.facebook.com/yamamusha


林業家は、木を伐採するだけではなく、山を整えることも仕事の一つなんですね。若い世代も徐々に増えて、ドローンなどの最新ツールを活用した、新しい動きも各地で起こっているようです。林業に興味のある人は、身の回りの木工品や木材製品ができるまでの背景に目を向けてみましょう。実際に現地に足を運べば、林業についてより深い理解が得られるかもしれませんよ。

【取材協力】
TS(徳島すぎ)ウッドハウス協同組合 副理事長
亀井林業 亀井裕人さん
http://www.ts-wood.or.jp

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「林業」
はこんな仕事です

森林を手入れして維持管理しながら、育った木々を伐採し、住宅などに用いられる木材に加工する仕事だ。春に植えられた苗木が十分な高さに育つまでの数年間、夏は毎年「下刈り」と呼ばれる作業を行う。そして、秋頃に木の下枝や枯れ枝を切り落す「枝打ち」や、密集している木を刈る「除伐」をすることで、育成したい樹種の成長をサポートしていく。日本国内で荒れた森林が増えていることや、地球温暖化防止や土砂災害防止などの面から、森林の整備・保全も林業の重要な役割を担っている。

「林業」について詳しく見る