奈良公園の鹿って、何頭いるの? いつからいる? 知らなかった鹿の謎

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奈良公園の鹿って、何頭いるの? いつからいる? 知らなかった鹿の謎

2016.09.07

提供元:マイナビ進学編集部

奈良公園の鹿って、何頭いるの? いつからいる? 知らなかった鹿の謎

奈良公園、そして、その周辺に生息する野生のニホンジカ。そもそも、あの鹿が奈良公園で飼育されているのではなく、野生動物であることを知っていましたか? 奈良公園の鹿はいつ、どんな理由で生息し始め、現在は何頭いるのか。奈良公園の鹿の謎に迫ってみました。

この記事をまとめると

  • なぜ野生の鹿が奈良公園周辺に生息するようになったのか
  • 奈良公園にすむニホンジカの生態
  • 人と鹿が共存するには鹿の生態を知っておく必要がある

現在、奈良公園周辺に生息するニホンジカは1,180頭

「国の天然記念物に指定されている野生動物です。決して飼育されている動物ではありません」と奈良県の公式HPに明記されているように、奈良公園周辺の鹿はすべて野生のニホンジカです。現在、奈良公園周辺に生息するニホンジカは1,180頭(平成28年7月現在)。これだけ多くの野生の鹿が人間と共存している街は、世界でも奈良だけのようです。

いつどうして野生の鹿が生息するようになったのか? 言い伝えによると、奈良に鹿がやってきたのは、今から1,300年前の710年(和銅3年)。奈良に平城京が作られ、春日神社を建立する際、貴族たちは都を守護する神様として、武勇の誉れも高い神、武甕槌命(たけみかづちのみこと)をお招きすることにしました。茨城の鹿島神宮に住んでいた武甕槌命は、鹿島の森に住む白い鹿にまたがって奈良へ向かい、長い長い旅を経て奈良へと到着します。この時、乗ってきた“神鹿”と呼ばれる一頭の白い鹿が、春日の森で子孫を増やしていったと伝えられています。

鹿が芝を食べ続けることで生まれる好循環

奈良にすむニホンジカの形態についても調べてみましょう。分類は“偶蹄目シカ科シカ属ニホンジカ亜種(和名 ニホンジカ/学名 Cervus nippon)”。毎日をほぼ決まったルートで過ごし、ほぼ決まったサイクルで生活している奈良のシカは、朝早くに起きると“採食場”へ移動。食事を済ませると“休み場”に移動してのんびりすごし、夕方になると採食をしながら“泊まり場”へ移動。夜は泊まり場で採食をしたり、休息をとりながら朝まで過ごしています。この時、オスとメスはそれぞれの生活形態によって別々の休み場、泊まり場に溜まっていて、オスとメスが一緒に過ごしたり行動することはほぼありません。

食事は奈良公園にある広大な芝地に生えた木の葉や芝。ナンキンハゼ、ジャケイバラといった高木から、アセビ、ヤブニッケイといった低木、オオバノイノモトソウ、ウラジロといった芝にススキやイネ科植物も食べて生活しています。本来、芝は刈らなければ成長しませんが、鹿が食べ続けることですくすくと育ち続けているのです。ちなみに奈良公園内の芝刈りを業者に委託した場合、かかる費用は年間100億円(!)と言われていますが、鹿のおかげでその費用は不要。また、鹿の糞は“フン虫”とも呼ばれる虫たちが分解し、芝の栄養分になるという好循環も生んでいます。こうした自然の共生関係に思いを巡らせば、生物と環境との関わりなどにもまた興味がわいてきますね。ちなみに、奈良公園の来園客が与えている“鹿せんべい”はおやつのようなもので、何十枚食べてもお腹いっぱいにならないそうです。

鹿と人間が共存するために学ばなければいけないこと

1,300年にわたって鹿と人間が共存してきた奈良。奈良県民にとって最も近しい野生動物といえる鹿を保護育成するため、一般財団法人奈良の鹿愛護会など、多くの人が尽力しています。鹿と人間が共存していく上ではもちろん問題も生まれますが、“奈良のシカが抱える問題”として愛護会が掲げているのは、奈良公園周辺での鹿の飛び出しによる交通事故。人間の食べ物を与えたり、公園にポイ捨てされたビニール袋などを誤飲してしまうことによる健康被害。鹿の角に物を引っかけるなど、鹿に対するいたずら。ほとんどが人間が注意して、モラルを持って行動しさえすれば防ぐことのできる問題ばかりのようです。

人に慣れているとはいえ、野生の鹿です。春は出産後のメスジカが子供を守るため、秋はオスジカが発情期に入るため、気が荒くなって人に襲いかかることもあります。被害を防ぐためには、鹿の生態を最低限知っておく必要があるのかもしれません。神鹿の伝説、鹿と人間の共存の歴史といった歴史学の見地、あるいは鹿の生態など生物学的な見地、または環境学的な見地など、いろんな角度から奈良の鹿について調べてみると、新たな発見があっておもしろいかもしれませんね。


「奈良県」公式HP http://www.pref.nara.jp/
「奈良公園」公式HP
「一般財団法人 奈良の鹿愛護会」http://naradeer.com/index.html
「ニッケイスタイル」http://style.nikkei.com/

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「生物学」
はこんな学問です

マクロな地球の生態系からミクロな細胞の世界まで、さまざまなレベルで起きている生命現象を実験・観察することによって研究する学問である。人間を含めた動物・植物・微生物など、あらゆる生命体が研究対象となる。主な研究分野としては、タンパク質を中心にした生体内の高分子の機能をその構造から研究する「構造生物学」、生態系の構成要素である生物と環境の関わりを研究する「環境生態学」などがある。

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