リカちゃんの製造現場にドキドキ! 注目の「リカちゃんキャッスル」って?

今や3世代にわたって愛されているという「リカちゃん人形」。商品は多様化し、さまざまなニーズに応えるように展開しています。その聖地が1993年に福島に誕生! 「リカちゃんキャッスル」で改めてリカちゃんの魅力を発見できるかもしれません。
この記事をまとめると
- 福島の人気スポット、リカちゃんキャッスルの紹介。
- 人形生産のオープンファクトリーと、オモチャメーカーの企業理念の話。
- プロダクトデザインという学問、トイデザイナーという仕事。
リカちゃん大好き! リカちゃんキャッスルで子ども時代にタイムスリップ
女性ならみんな大好き「リカちゃん人形」。1967年にタカラ(現在のタカラトミー)が発売した着せかえ人形ですが、今や世代を超えて愛されていますね。最近では大人向けリカちゃん(メーカーでは対象年齢を15歳以上にしている)も販売されていて、なかなかの高額なものもありますし、日本を代表するおもちゃと言っても、過言ではないでしょう。
そんなリカちゃんの聖地が福島県小野町にあります。その名も「リカちゃんキャッスル」。西洋の城をモチーフにした外観で、館内もメルヘンの世界。館内でドレスに着替えて”リカちゃん”に変身したり、ミュージアムでは歴代リカちゃんを見たり。「お人形教室」では、たくさんのドレスや小物の中からコーディネートしたオリジナルのリカちゃんを作って買うこともできます。ヴィンテージのレースなどを使用したゴージャス・リカちゃんのギャラリーもあって、小さな子どもでなくても、楽しむことができそうです。
【リカちゃんキャッスル】
入場料:大人(高校生以上)700円、子ども(2歳〜中学生)500円 ※2歳未満は無料
営業時間:10〜16時(最終入館は15時半まで)
定休日:月曜日
日本の製造現場最前線! リカちゃんキャッスルのもう一つの顔
「リカちゃんキャッスル」は、おとぎの国のテーマパークのようですが、実は重要な部分はリカちゃんを製造する工場であるということ。日本初の人形の一貫生産オープンファクトリーとして、製造過程や、そこで働く人々を見学することができるのです。
製造は各工程に分けて作られていきます。まず「彩色」。リカちゃんの顔、目や口を化粧をするように貞明に色付けされていきます。次は「植毛」。髪の毛ですね。もちろん、髪がついたら、丁寧にとかしてカットも。そして、「組み立て」へと進みます。体のパーツを組み立てて、ドレスを着せる作業です。ここで、リカちゃんはひとまず完成。最後の仕上げとして、「検査」に進みます。
ここまで見学すると分かることですが、恐らく手作業の多さには驚くのではないでしょうか。でも、おもちゃが大好きだった子どもが、大きくなってオモチャを作る。なんだか夢がありますね。
おもちゃをデザインする仕事につくには、どんな勉強をすべきか?
みなさんも小さな頃から手に取ってきたであろう、おもちゃ。そんなおもちゃを作るために、工場で働くというのも職人のようでかっこいいですし、おもちゃを企画したりデザインしたりしてみたいなら、きちんと勉強してからチャレンジするというのもおすすめです。
それは「プロダクトデザイン(製品のデザイン)」という分野の学問です。おもちゃ専門なら「トイデザイナー」、車なら「カーデザイナー」など、企業デザイナーにはたくさんの種類がありますが、まずは芸術系の「デザイン学科」や「プロダクトデザイン学科」などを選びましょう。特に、トイデザインは子どものための製品づくりですから、アートのセンスに加えて、「人間工学」に基づいてデザインされているものがたくさんあります。この「人間工学」を学びたい場合は、理工系に所属があることも多いようです。
リカちゃんのメーカーであるタカラトミーは、企業理念を「すべての夢の実現のために。わたしたちは新しい遊びの価値を創造します」と掲げています。子どもに夢を与える、やりがいのある仕事だと言えそうですね。
●参考URL
http://www.liccacastle.co.jp/index.html
この記事のテーマ
「芸術・表現・音楽」を解説
最近では、国内外を問わず活躍し、高い評価を受けているクリエイターが多くいます。絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で多くの人を感動・共感させる感性や技術を磨きます。また、それを裏打ちする理論や歴史を学び、指導者や研究者としてのスキルも高めます。
この記事で取り上げた
「デザイン」
はこんな学問です
物や空間をデザインするための技法と創造力を養う学問。広告、服飾、雑貨、建築物、環境、空間など、あらゆるところにデザインは必要で、分野としては「ビジュアルデザイン」「プロダクトデザイン」「スペースデザイン」「テキスタイルデザイン」などがある。美しさだけではなく、使いやすさなどの機能性が求められる点で、絵画・彫刻とは異なる。現在では、デジタル時代に対応した制作物も出ており、常に最新の文化とともに変化していく学問といえる。
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