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インバウンドをブームで終わらせない! 失敗から学ぶ教訓とは?

2016.09.05

提供元:マイナビ進学編集部

インバウンドをブームで終わらせない! 失敗から学ぶ教訓とは?

2015年度に日本を訪れた外国人観光客数が約2,136万人となり、初めて2,000万人の大台を超えたことが政府観光局の調べでわかりました。また、政府は訪日外国人観光客数目標値を2020年に4,000万人へと上方修正。果たして観光産業は、日本経済の新しい柱になるのでしょうか?

この記事をまとめると

  • 「観光立国」宣言以来増え続ける来日外国人観光客
  • 星野リゾートの成功例から、観光産業のポイントに迫る
  • 観光産業は多様な人材が必要とされる「マルチ産業」

東京五輪を間近に控え、活気づく観光産業

訪日外国人観光客数(インバウンド)が初めて年間1,000万人を超えたのは2013年のことです。そして、政府から発表された最新の数字では、2016年の上半期(1月-6月)の総数が約1,171万3,800人で、前年比28.2%の伸び率になっています。

日本が「観光立国」を宣言したのは2003年。当時のインバウンド数は年間約520万人でした。それ以降、観光庁が設立されたり、「観光立国実現に向けたアクション・プログラム」が毎年策定されたりして、着実に「観光立国」としての歩を進めようとしています。そして、2020年は東京五輪開催の年です。順風満帆に見える日本の観光産業ですが、実は過去には苦い経験もしています。例をあげると、年金福祉事業団が運営する保養施設で、公的リゾートホテルとしての性格も持っていた「グリーンピア」が赤字経営で13箇所を廃止。さらに、ハウステンボスなどのテーマパークが、バブル経済の崩壊のため破綻や閉鎖になる事態も発生しました(経営再建中)。そうした中で、新しい発想の経営戦略で経営難に陥った旅館やホテルを再建し、注目を集めているのが「星野リゾート」です。

●「観光立国実現に向けたアクション・プログラム2016」はコチラから
http://www.mlit.go.jp/kankocho/topics01_000208.html

成功と失敗の鍵はココ〜星野リゾートに学ぶ成功例〜

長野県・軽井沢にある「ハルニレテラス」。100本を超えるハルニレと15のショップやレストランがある、星野リゾートが作った「小さな街」。

長野県・軽井沢にある「ハルニレテラス」。100本を超えるハルニレと15のショップやレストランがある、星野リゾートが作った「小さな街」。

社長の星野佳路(ほしのよしはる)さんは、訪日外国人需要に沸く日本の観光業界の現状と見通しについて、雑誌のインタビューで次のように答えています。素晴らしい視点ですので、ポイントを箇条書きにして紹介しましょう。

1. インバウンドが増えたと言っても、観光消費額の10%か15%くらいで、残り8割以上が日本人による消費です。分母が大きな日本人向けの企画を忘れないことです。

2. インバウンド増加を実感できるのは東京・大阪・京都などの大都市・大観光地に限られていて、地方まで波及していません。

3. 国内需要のメインターゲットは「若者層」です。シニア層だけでなく若者向け企画を充実させるべし。

4. 外国への留学経験で、ホテルや旅館の再生の秘訣は「かっこ悪い」と思っていたものを捨て去るのではなく、「かっこよく再生する」ことだと気づきました。従って旅館「星のや」のコンセプトは「和」を強調。

5. 日本の観光には、「団体旅行」「修学旅行」「スキー旅行」「海外旅行」など、ブームを作ってブームで終わらせてしまった歴史があります。

ブームで終わってしまった例の一つとして、星野社長は「スキー旅行」を指摘します。安い金額で若者たちをギューギュー詰めに押し込み、睡眠時間もそこそこのハードスケジュールのため、お金がなく体力はある若い世代には人気でも、何年か後に家庭を作り親となった彼らの足は、スキーから遠のいてしまいました。「ゆっくりと家族みんなで楽しめる」という新たなコンセプトを打ち出すことができなかったためです。

こうした歴史を教訓にして、「インバウンド」を、決してブームで終わらせないようにしたいものですね。

●星野佳路社長のインタビュー記事はコチラから
http://jp.wsj.com/articles/SB11079931825679564690504582033142806326780

●外国人旅行者受入数はコチラから
http://www.jata-net.or.jp/data/stats/2016/12.html

●国内旅行者数はコチラから
http://www.mlit.go.jp/common/001094683.pdf

観光産業の裾野ってこんなにも広い

観光産業は裾野がとても広く、たくさんの人たちが関連する仕事に就いています。
ざっと挙げても、旅行代理店等の「旅行業」、旅館や観光ホテル等の「宿泊業」、航空会社・バス会社等の「運輸業」、レストランやバーなどの「飲食サービス業」、名産品、お土産製造等を扱う「製造業」、旅行・宿泊情報を発信する「情報通信業」などがあります。

そして、そこでは「企画力」「分析力」「発想力」「実践力」「語学力」「IT運用力」など多彩な能力が求められます。また一つの分野に特化した「スペシャリスト」としての力もさることながら、複数の分野を横断し総合的に使いこなせる「ジェネラリスト」としての素養が重要です。観光産業では、さまざまな能力を持った多様な人材が必要とされているのです。
日本の観光立国の一端を担いたい! という方は、自分自身に合った関わり方を調べ、進学先を選んでみてはいかがでしょうか。

●参考URL
http://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/since2003_tourists.pdf
http://mainichi.jp/articles/20160421/k00/00m/020/043000c
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/12/h1220-1.html
http://www.forum-fukuoka.com/city/38_1217/
http://biz-journal.jp/2014/02/post_4145.html

この記事のテーマ
サービス・インフラ」を解説

多くの人に便利、快適、感動などをもたらす業界です。人が何を望んでいるかというニーズを先取りし、サービスとして提供します。サービス業は「飲食、宿泊」「医療・福祉」「教育」「情報」や、それらを組み合わせた「複合サービス」があります。インフラはインフラストラクチャーの略で、電気やガスを供給する「エネルギー」、ヒトやモノを移動させる「交通・物流」など生活基盤を支える産業です。

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この記事で取り上げた
「ホテル・旅行」
はこんな業界です

ホテル業と旅行業は密接に結び付いている。旅行業はレジャーやビジネスの際の交通手段、宿泊施設、観光スポットなどを顧客に代わって手配し、それらを組み合わせたパッケージツアーを販売する。ホテル業はそのうちの宿泊部分にあたる業界で、泊まる以外にも、飲食・物販・アミューズメントなどを提供する。人々のニーズが多様化するなか、平日限定の割引、女性限定のスパセット、食事を楽しむ日帰りプランなど個性豊かなサービスが企画されている。

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