大学生だけで経営する居酒屋 「働こうと思ったきっかけは?」
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大学生だけで経営している居酒屋「あるばか」。2010年に創業して以来、学生に毎年受け継がれて運営され続けています。店長の根來みのりさんに働こうと思ったワケをうかがいました。
この記事をまとめると
- サークルと授業だけの学生生活を疑問に感じていた
- 働いているうちに、仕事への気持ちがポジティブになった
- 大学生はやりたいことが全部できる時期
なんとなく過ごしている日々に疑問を感じて
―根來さんが「あるばか」で働こうと思ったきっかけはなんですか?
大学に入学して1年が経ったとき、サークルと授業だけの学生生活に疑問を感じたんです。行きたかった大学にせっかく入学できたはずなのに、全く楽しめていなくて。このままなんとなく大学生活をムダにしちゃうのかな……と焦るようになりました。それで、もっといろいろな世界を見たいなと思い、ネットで大学生の課外活動を調べているときに「あるばか」の存在を知ったんです。
働くことに対してポジティブに感じるようになった
―もともと居酒屋や飲食業界に興味があったんですか。
業界そのものというよりも、自分たちで経営するというところに興味を持ちましたね。私自身、まだ何もできないから、商売を始めてみたら力もつくのではないかと思って。でも、働いているうちに飲食に関心を持つようになり、今では将来自分で店を開きたいと思っています。それまでは自分に自信が持てず、将来の夢もありませんでした。だけど、「あるばか」で働き初めてから人のことが好きになり、自分に自信が持てるようになりました。いろいろな職種で働いているお客さんのお話を聞くことで、社会で働くことに対してポジティブに考えられるようにもなりましたね。
やりたいと思ったら全部やれる時期
―高校生に伝えたいことがあれば教えてください。
大学では、本当になんでもできるということですね。社会人のお客さんに「学生のうちにやっておいたほうがいいことってなんですか」と聞くと、「やりたいことは全部やっといたほうがいいよ」って言うんですよ。やりたいと思ったら全部やれる時期だし、高校よりも大学のほうが挑戦できることの幅も広がると思うので。
今、大学生活がものすごく楽しいんです。だから、高校生のうちからやりたいことを想像して、わくわくした気持ちを持って大学生活を送れば大丈夫だと思います。もし受験がうまくいかなかったり、入学した学校が理想と全然違ったとしても、どこからでも大学生活はやり直せるので。なんとなく大きなことに挑戦したいなって思ったら「あるばか」で働くのもおすすめです(笑)。
学生のうちからビジネスに触れる機会はなかなかないもの。社会人の視点で経営について考えることで、将来の仕事についても具体的なイメージを持つことができるようになるかもしれません。
この記事のテーマ
「食・栄養・調理・製菓」を解説
料理や菓子などの調理技術や、栄養や衛生などに関する基礎知識を身につけます。職種に応じた実技を段階的に学ぶほか、栄養士などの職種を希望する場合は、資格取得のための学習も必須です。飲食サービスに関わる仕事を目指す場合は、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、酒や食材に関する幅広い知識も求められます。
この記事で取り上げた
「飲食店オーナー」
はこんな仕事です
飲食店の経営者として、メニューの開発をはじめ、接客、仕入れ、スタッフ教育、広告・宣伝など経営全般を担う仕事。オーナーとして経営に徹する場合もあれば、自ら料理人として厨房に立つこともあるので、バリスタ、バーテンダーなどの勉強や修業が必要な場合もある。フードサービス業界で仕事を経験してから独立・開業するケースが一般的。また、個人経営のほかフランチャイズに加盟する方法も。開業にあたっては、食品衛生管理者と防火管理者の免許を取り、保健所などに指定の届けを出す必要がある。