おいしそうな料理のCM見たことない!? 撮影を支えるフードコーディネーターの仕事
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食事にまつわる仕事の一つに、「フードコーディネーター」があります。今回は、フードコーディネーターの資格を取得している筆者が、この仕事の内容を「撮影」「広告」の観点から、ご紹介します。
この記事をまとめると
- 「食」という仕事を支えるのは1つだけではないことを紹介
- フードコーディネーターの仕事内容~テレビ、CMや撮影との関わり方
- 活躍の場所(店舗づくり、それにまつわるライター業務など)
「食」に関わる仕事は複数ある
みなさんは、食事にまつわる仕事と聞いてどのような職業を思い浮かべますか? 食にまつわる仕事は数多くあります。料理人や栄養士だけではなく、フードコーディネーターやフードアナリスト、ソムリエなどもそのうちの一つです。
今回はその中から「フードコーディネーター」を取り上げます。この仕事はお店の格付けを行ったり、販売促進のための案を出したり、お店の外観や内観についてのアドバイスをしていったり、経営に口添えをしたりする仕事としてよく知られています。ただ、その仕事の一つに「広告」「撮影」があることはそれほど知られてはいないようです。
CM作りや写真撮影もフードコーディネーターの仕事
フードコーディネーターの仕事の一つに、「写真撮影」「CM作り」があります。雑誌やCMで目にする料理って、おいしそうに見えますよね。実はあの写真や映像にも、フードコーディネーターが関わっているのです。
まず、商品が魅力的に見えるように撮影指示を行うために、食材をどれくらい使い、どうやって写真を撮影すればおいしそうに見えるのかを考えます。そのうえで、背景はあった方がよいのか、それとも商品の写真を切り分ける形で展開をするのかなどを一つずつ決めていきます。場合によっては、5~6人がチームを組んで撮影を行うことも珍しくありません。
CMの場合は、また様子が違います。CMは長くても30秒以内でその魅力を伝えなければいけません。そのため、撮影前にしっかりとシチュエーションを考えておくことも必要になります。商品や食器だけではなく、出演者の衣装なども気にしなければなりません。奥行や画面全体の色調なども考えて作られるため、いくつものバリエーションを撮影することもあります。
ときには執筆活動も!?
店舗づくりや撮影に携わるフードコーディネーターですが、ときにはライターになることもあります。
販売促進の一環としてお店の特徴や美点を取り上げる記事を作成することもあれば、飲食業界全体について訴求する記事を書くこともあります。また、商品の説明文を書いたり、食事にまつわる豆知識を書いたりすることもあります。なので、食のプロとしての知識だけでなく、ある程度のライティング能力も求められるかもしれません。
フードコーディネーターになるには、「フードコーディネーター資格」という民間資格を取る方法が一般的です。さまざまな活躍が見込めるフードコーディネーターは、とてもおもしろい職業だといえるでしょう。
●参考資料
フードコーディネーター教本p281-283
この記事のテーマ
「食・栄養・調理・製菓」を解説
料理や菓子などの調理技術を生かしてサービスを提供したり、栄養に関する知識を生かして豊かな食生活を提供したりする仕事です。栄養に関する知識はもちろん、メニュー開発や盛りつけ、店のコーディネートに関するアイデアやセンス、食材や飲料に関する幅広い知識も求められます。
この記事で取り上げた
「フードコーディネーター」
はこんな仕事です
フードビジネスのあらゆる分野でプロデューサー的な役割を果たす仕事。主な仕事内容は、テレビや雑誌などのマスコミ媒体で料理のスタイリングを行う職種として、料理の製作とともに食器やテーブルウエアも含めてトータルコーディネートし、撮影内容をどうするか考える。しかし近年ではそれにとどまらず、食品・飲料メーカーで食の商品開発を担当したり、店舗設計やテーブルコーディネートも含めたレストランのプロデュースを行うなど、活躍の場が広がっている。
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