気になる社会人にインタビュー! 第69回:映画監督に聞いてみた10のコト!

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気になる社会人にインタビュー!
第69回:映画監督に聞いてみた10のコト!

2016.08.19

提供元:マイナビ進学編集部

気になる社会人にインタビュー!
第69回:映画監督に聞いてみた10のコト!

映画ファンにとって憧れの職業といえば、映画監督ではないでしょうか。自分が監督した作品をたくさんの人に観てもらえたら、とっても素敵なことですよね。

でも映画づくりは、実際にどこからどこまでが監督の仕事なのか知らない人も多いと思います。そこで今回は、『家族 X』『ヴァージン ふかくこの性を愛すべし)『トーキョービッチ,アイラブユー』といった作品を発表し、ウィーン国際映画祭、ベルリン国際映画祭など海外の映画祭でも上映されるなど、国内外から注目されている新進気鋭の映画監督・吉田光希さんにお話を伺いました!

この記事をまとめると

  • 映画監督は、映画づくりのすべての行程に関わる
  • 映画は「誰か」と一緒に創造するという行為
  • 脚本を書く上で歴史を改めて勉強することがある

映画づくりのすべての行程に関わり、各スタッフと共同で作業を進めていくのが監督の仕事

国内外から注目されている映画監督・吉田光希さん

国内外から注目されている映画監督・吉田光希さん

Q1. 普段のお仕事について教えてください。

「私は映画の監督、また脚本づくりを行っています。一つの映画作品が出来上がるまでは、1年から2年という長い期間がかかります。企画の立ち上げから脚本執筆期間を経て、プリプロダクション(スタッフ編成・キャスト交渉・ロケ地の選定・リハーサルなど)、プロダクション(ロケ撮影・セット撮影などクランクインからクランクアップまで)、ポストプロダクション(編集・色彩調整・整音・アフレコ・音楽など)という流れで映画が完成します。これらすべての行程に関わり、各スタッフを指揮し、共同で作業を進めていくのが監督の仕事です」

Q2. 1日の大まかな流れを教えてください。

「ある撮影日の1日は、このような流れになります」

06:30 起床
08:00 集合場所からロケ車が出発
09:00 撮影開始
13:00 昼食
14:00 撮影再開
18:00 夕食
19:00 撮影再開
22:00 撮影終了
23:00 帰宅
01:00 就寝

「昼のシーンや夜のシーンをまとめて同じ日に撮るようなときは、上記のように早朝から夜まで時間がかかるときもあります。天候などにより撮影が休みになったり、午後からスタートの日があったり、撮影期間中は日々違うスケジュールで動きます」

Q3. 現在のお仕事に就くまで、どのような勉強や経験を積まれてきたのでしょうか。

「私は高校卒業後、映画・映像系のカリキュラムがある美術大学に進学して、課題での作品制作や座学などを通して映画について広く学びました。卒業後は映画の助監督やCMの制作などをやりながら、映画の企画書作成や脚本執筆を続け、監督をできるチャンスを常に狙い、そして現在は監督として映画づくりを行えるようになりました」

目に見える具体的な「映画」となっていくことに喜びを感じる

Q4. お仕事の中で、魅力ややりがいを感じるのはどんなときですか?

「脚本という設計図が、準備を進めていく中で少しずつ実現していきます。スタッフ・キャストなどたくさんの人たちと出会い共同作業を続けていく中で、目に見える具体的な『映画』となっていくことに喜びがあります」

Q5. お仕事に取り組む中で、大切にしていることがあれば教えてください。

「映画は『誰か』と一緒に創造するという行為です。脚本執筆や、演出プランを考えるなど、一人で粛々と作業をする時間も多いですが、それら自分の中で立ち上がったものを誰かに投げかけると、それに対して各スタッフや俳優がまた意見を返してくれます。そこでまた新しいアイデアが生まれます。個人的な思考にとらわれ過ぎずに相手の声を聞くことで、自分の想像を超えるものに出会えると信じています」

Q6. お仕事の中で、一番の思い出はなんですか?

「映画が出来上がり、完成試写をする際、エンドクレジットで自分の名前を初めて目にしたときの高揚感は、今でもはっきりと覚えています。映画監督にとって、非常に感慨深い瞬間です」

Q7. 逆に、今後につながる教訓となったできごとがあれば教えてください。

「撮影を行う日にも関わらず、寝坊してしまい、ロケバスの出発に間に合わず、電車でロケ地に向かったことがあります。その時に遅刻は本当にダメだと痛感しました。当たり前のことですが、たくさんの人に迷惑をかけてしまいます。撮影期間は夜更かし厳禁です」

歴史を勉強することが、脚本の原案に出来そうな発見につながる

Q8. 高校時代はどんな映画を観ていましたか? また、影響を受けた作品・監督を教えてください。

「私は中学〜高校時代は、伊丹十三監督や塚本晋也監督の作品をよく観ていました。それがきっかけで、日本映画のおもしろさに興味を持ち始めました」

Q9. 高校時代にもっと勉強しておきたかったことがあれば教えてください。

「もっと勉強しておきたかったのは、歴史ですね。映画の脚本を書く上で歴史を改めて勉強することがあるからです。時代物の作品などは考証が必要ですし、勉強していく中で、教科書に載らないような歴史的エピソードは無数にあり、脚本の原案にできそうな発見も多いです。特に近現代史は自分たちの生活と地続きにあるものなので。日々勉強です」

Q10. 映画監督を目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

「僕が高校生のころよりも、現在は、スマホやパソコンなどが身近なモノになっていて、動画撮影や映像編集に手を出しやすい環境になりました。映画監督を目指すならば、とにかく何でもいいので、街へ出かけて、何かを撮ってみるのがいいと思います。そしてそれを自分で観てほしいですね。そこには到底映画とは呼べない、恐ろしくつまらないものが写っていると思います。それが一般的な映画とどう違うのか、これをどうすれば『映画』というものになるのか。それを考えるところから映画づくりは始められます。映画が好きな人は、きっと楽しくてやめられなくなる、それぐらいやりがいがある仕事だと思いますよ」


街に出て、気になった何かを撮ってみる。そのちょっとした行為が、映画監督への第一歩なのかもしれないですね。そして、映画が完成するまでにはたくさんの行程と多くの人、長い時間がかかることも分かりました。それらを監督としてまとめ、作品が完成したときの喜びは、言葉に表すことのできないほどたまらないものがあるに違いありません。

「今、映画館で上映されている作品に目を向けることで、映画の流行を発見したい」という思いから、休日にも映画館に足を運ぶことが多いという吉田監督。深い映画への愛情と、常に時代の空気をキャッチしようとする前向きな姿勢が作品づくりに活かされているんですね。

将来、映画づくりの仕事を目指している人は、まずはスマホなどで撮影にチャレンジしてみたり、気になる映画を観てみたりすることで、きっとこれまで以上に映画の世界に興味が湧いてくるはずですよ。

【取材協力】映画監督 吉田光希さん
※最新作は2017年公開予定

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

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この記事で取り上げた
「映画監督」
はこんな仕事です

文字通り映画を監督する仕事。一つの作品が完成するまでには企画、脚本の執筆、出演者のキャスティング、ロケ地の選定、撮影、照明・録音、編集などの流れがある。制作スタッフの決定といった準備段階を経てから実際の撮影が順次進められ、さらに撮影した内容の編集やCG合成を行うなど、そのプロセスは膨大なものとなる。それらに関する決定を一つひとつ積み重ね、最終的に作品のイメージを形成していくのが映画監督である。制作に関わる人数が多いため、先見の目と判断力、リーダーシップが要求される職種だといえる。

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