気になる社会人にインタビュー! 第68回:音楽マーケティング担当に聞いてみた10のコト!

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気になる社会人にインタビュー!
第68回:音楽マーケティング担当に聞いてみた10のコト!

2016.08.19

提供元:マイナビ進学編集部

気になる社会人にインタビュー!
第68回:音楽マーケティング担当に聞いてみた10のコト!

みなさんは普段、音楽とどんな出会い方をしていますか? きっとCDショップに行ったり、雑誌やネットの情報を元にして音楽配信サイトで曲を購入したりしているのではないでしょうか。

そんな私たちの音楽との出会いに大きく関わるのが、音楽マーケティング・流通の仕事です。今回は、アーティストがつくった作品を世の中に届けるために重要な役割を担っているこの仕事について、株式会社スペースシャワーネットワークの音楽ソフト事業本部 マーケティング部に在籍する熊野友樹さんに詳しくお話を伺いました!

この記事をまとめると

  • マーケティングというのは、アーティストがつくった作品を店舗や配信サイトなどへ紹介し、プロモーションする仕事
  • どこのお店、どこの配信サイトでどういう伝え方をしたら、作品をより多くの人に手に取ってもらえるかを考える
  • 新しいアーティストを見つけるときは、ライブの現場を大切にしている

アーティストがつくった作品を、店舗や配信サイトなどへ紹介し、プロモーションする仕事

スペースシャワーネットワークの熊野さん

スペースシャワーネットワークの熊野さん

Q1. 現在のお仕事について教えてください。

「私はマーケティング部という部署で、アーティストのパッケージ商品(CDなど)やデジタル配信のマーケティングを行っています。マーケティングというのは、レーベルさん(音源制作を行うレコード会社など)やアーティストのつくった作品を、タワーレコードさんをはじめとするレコード店に紹介し、仕入れていただき、店頭でのプロモーションを行う仕事です。同様にiTunesなどの配信サイトさんに作品を紹介し、サイト上でのプロモーションを行います。マーケティングというのは、アーティストの作品ごとにどこのお店、どこの配信サイトでどういう伝え方をしたら、より多くの人に手に取ってもらえるかを考える仕事です」

Q2. 1日の大まかな流れを教えてください。

「大まかにはこのような流れになります」

07:00 起床
08:30 娘の保育園の送り
10:00 出勤
10:05 パッケージ商品の出荷、在庫のチェック、メールチェック
11:00 得意先への連絡や打合せ
13:00 昼食
14:00 打ち合わせ
19:00 担当レーベル/アーティストのライブ
21:30 退勤
23:00 就寝

Q3. 現在のお仕事に就くまで、どのような勉強や経験を積まれてきたのでしょうか。

「私は中学・高校時代から音楽が大好きだったんですけど、一番好きなものはちゃんと趣味でとっておきたいという気持ちがあったので、学生時代は将来音楽を仕事にしようという気持ちはまったく無かったんです。そのころは美術館とかの学芸員になりたい気持ちがあり、高校を卒業してからは芸大に入りました。でも、学芸員になるための説明会みたいなものが大学であったときに寝坊して行けなかったんですよ(笑)。それで学芸員になるのはやめて、大学を卒業してからは一般企業に就職して営業をやっていました。その後、27歳くらいにその会社がなくなってしまったんですけど、僕は落語も好きなのでたまたま知り合った噺家(はなしか)さんに紹介してもらって「公益社団法人 上方落語協会」でアルバイトをしていたこともありました。

それからしばらくして、現在勤めている『株式会社スペースシャワーネットワーク』の前身会社に就職をして、今に至ります。ですから、現在の職業に就くために専門的な勉強を行ったことはないのですが、音楽の知識をジャンルにとらわれず吸収しようと意識して、ライヴに出かけたり、レコードを聴いたり、同好の友人と話したりして実際の業務に役立つ経験と知識を得てきました」

発売日の朝一番に、アーティストから電話がかかってくることも

Q4. お仕事の中で、魅力ややりがいを感じるのはどんなときですか?

「アーティスト/レーベルさんが心をこめてつくった作品が多くの人に届いた時にやりがいを感じ、そこにこの仕事の魅力を感じています。CD発売日や配信開始日に、アーティストやレーベルさんから朝一番で電話がかかってきて『今回は無事リリースすることができました。本当にありがとうございました』という一言をいただける時があるんですよ。それは本当に、涙が出るくらいうれしいですね。それと、リリース日に必ずCDショップなどの店頭に行って、自分たちがプロモーションした作品がどういう風に店頭に並んでいるのかを見るんです。そこで実際にCDを手に取っている人たちを見るのは、何ものにも代えがたい喜びです」

Q5. お仕事に取り組む中で、大切にしていることがあれば教えてください。

「自分の考えが絶対に正しい訳ではないので、より多くの人の意見を聞くように心がけています。また私の一つひとつの業務がアーティスト/レーベルさんの作品に関わることなので、丁寧に行うように心がけています」

Q6. 新しい才能を持ったアーティストや音楽とはどうやって出会うのでしょうか?

「ネットで調べたり、業界仲間に情報をもらったりします。そして、ライブハウスに足を運び、実際に自分の目で見て確かめます。今、音楽ってものすごくいろいろなものがありますし、バンドのレベルって10年、20年前より上がっていると思うんです。だからいいバンドはいっぱいるし、レコーディング音源はけっこういい人たちもたくさんいるんですけど、最終的には『ライブが素晴らしいかどうか?』にかかっていると思っているんですよ。どれだけ音源で気になったアーティストでも、ライブがよくなかったら声をかけません。だから、ライブは必ず見に行くようにしています。僕はいまだに音楽情報系サイトと音楽誌は本気で読んだり、友だちと飲んでいるときでも『いいバンドいない?』とか話したりするんですよ。特に同じ音楽業界で一緒に仕事をしている人たちの口コミはすごく信用しています」

「作品を後世に残して行く」という使命感

Q7. 高校時代はどんな音楽を聴いていましたか?また、その知識やリスナーとしての経験が今の仕事にどのような形で活かされていますか?

「高校時代は、リアルタイムの日本のロック/ジャズ、50年代以降のジャズ~フリージャズ、60年代70年代の英米のロックが大好きでした。特にボブ・ディランやグラム・パーソンズといったアメリカのフォーク、カントリーをルーツとしたロックが好きです。作品の送り手であるアーティスト/レーベルさんも何かに影響されリリースしている場合もあるので、その作品の背景にあるものは、マーケティング的に作品を届ける際にも役立つと思います」

Q8. お休みの日はどのように過ごしていますか?

「子どもと遊んだり、公園を散歩したりすることでリフレッシュしています。一人で出歩けるときは、レコード店や書店をよく巡っています」

Q9. 高校時代にもっと勉強しておきたかった、勉強しておけばよかったと思う科目があれば教えてください。

「英語ですね。海外のレーベルやアーティストともっとコミュニケーションが取れるようになりたいと思っているので、今では高校時代にもっと勉強しておけばよかったと思います」

Q10. 音楽マーケティングの仕事を目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

「アーティスト/レーベルさんが心をこめた作品をお預かりし、CDショップや音楽配信サイトに届け、それを世間の人に聞いてもらうのが私たちの仕事です。時代との共有性・トレンドに敏感でなくてはいけませんが、それだけでなく『この作品を後世に残して行かなければならない』といった使命感も必要だと思っています。この音楽は多くの人が聴きたい音楽じゃないかもしれないけど、いずれ多くの人の耳に届くのではないか、発見されて評価されるのでないか、という観点は忘れてはいけないように思います。そのためには『俺がやらなきゃ、誰がやる?』という気概は絶対に必要だと思います。また、めちゃくちゃ忙しい仕事なんですけど、どんな状況でも仕事をする上で忘れないようにしているのは、『礼儀正しく、謙虚に、楽しく、元気に』ということです。いくら音楽の知識があっても、礼儀を持って取り組まなければ、どんなこともうまくいかないと思っていますし、それが一番大事なことだと思いますね」


関西のご出身という熊野さん。持ち前の明るさと親しみやすさは、日々顔を合わせるさまざまなタイプのアーティストや取引先とのコミュニケーションに役立っているようです。そして何よりも礼節を重んじる姿勢、自分が素晴らしいと思った音楽を世に送り出そうという意思が、作品を作る側の信頼を得ているのではないでしょうか。

音楽マーケティングや流通の仕事に興味のある人は、自分が好きなアーティストがお店や配信サイトでどのように取り上げられているか注目してみることで、音楽にまつわる仕事への新しい発見がきっとあるはずですよ。

【取材協力】株式会社スペースシャワーネットワーク
音楽ソフト事業本部 マーケティング部 熊野友樹さん

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

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この記事で取り上げた
「音楽プロデューサー」
はこんな仕事です

音楽プロデューサーとは、世間に発表する楽曲やアルバム作品をつくる際の最高責任者。楽曲とビジュアルをリンクさせ、明確なイメージを持って発売へ導く。レコード会社や音楽レーベルなどで音楽商品を企画立案し、制作現場から発売までの全行程を指揮する。予算を立てて制作費を確保し、参加ミュージシャン(アーティスト)をはじめ、レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニアなどの人選、スケジュール作成と進行管理もプロデューサーが仕切り、プロモーションについても制作と同時に手配を進める。

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