気になる社会人にインタビュー! 第66回:音楽レーベルA&Rに聞いてみた10のコト!

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

気になる社会人にインタビュー!
第66回:音楽レーベルA&Rに聞いてみた10のコト!

2016.08.18

提供元:マイナビ進学編集部

気になる社会人にインタビュー!
第66回:音楽レーベルA&Rに聞いてみた10のコト!

音楽ファンにとって憧れの職業といえば、レコード会社の仕事。自分が好きなアーティストと一緒に仕事ができたらどんなに幸せだろう……なんて想像している人もいるかもしれません。でも、レコード会社に勤めている人が、実際にどんな仕事をしているのか知らない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、「株式会社バップ 音楽事業部」で、WHITE ASH、忘れらんねえよ、THE TON-UP MOTORSの「A&R」として働く知念亮典さんに詳しくお話を伺いました!

この記事をまとめると

  • A&Rは、アーティストの発掘や育成から関わることができる仕事
  • アーティストをより多くの人に知ってもらうために動き回る
  • アーティストに関連することを事前に調べておくことが大事

アーティストの発掘や育成、CDの制作、プランニングを行う「A&R」という仕事

「株式会社バップ 音楽事業部」で「A&R」として働く知念さん

「株式会社バップ 音楽事業部」で「A&R」として働く知念さん

Q1. 普段のお仕事について教えてください。

「私は株式会社バップという、CD・DVDパッケージを制作する会社に在籍しており、その中のCD部門「音楽事業部」に所属しています。そこでアーティストのCD制作・宣伝・販売促進など、トータル・プロデューサーとして仕事をしています」

「担当しているアーティストはWHITE ASH、忘れらんねえよ、THE TON-UP MOTORSです。肩書は『A&R』(アーティスト&レパートリー)といって、アーティストの発掘から育成、CDの制作、アーティストが今後どんな活動をしていくかというプランニングにも携わる仕事です。実際の業務は多岐に渡っていて、レコーディングやCDのアートワークづくり、MV制作といった、各クリエイターとアーティストをつないでコーディネートしたり、タイアップ獲得のために動いたり、テレビ番組に売り込んだりと、常に同時進行で何かしら『これをやらなければいけない』という仕事を抱えていますので、気の休まる暇がないです。夢にまで出てきますから(笑)」

Q2. 1日の大まかな流れを教えてください。

「日によって異なりますが、ある1日はこのような流れになります」

08:00 起床
09:30 子どもの世話
10:30 出社、メールチェック、1日のやるべき仕事を整理
11:30 会議
12:00~17:00 レコーディングスタジオ(移動中に昼食)
17:00 スタッフと打ち合わせ
18:00 別アーティストのライヴ・イベントへ
21:00 ライブ打ち上げ・会食
24:00 帰宅
02:00 就寝

Q3. 現在のお仕事に就くために、どのような勉強や経験を積まれてきたのでしょうか。

「私は東京の高校を卒業して、同じく東京の大学に入学しました。在学中は放送系のサークルに入っていて、学園祭や自分たちで企画したイベントをやったりしつつ、1年生のころからアルバイトで日本テレビの報道局で、ニュース番組のアシスタントを4年間やっていたんです。基本はそちらの方がメインになっていて、勉強をほとんどしなかったんですよ(笑)。マスコミ関係で働いたり、イベントを自分たちで企画してみたりというのを自主的にやっていたことは、今の仕事に役立っているかもしれないです」

「ただ、その当時、僕はテレビ局に入りたかったんです。報道局で4年間アルバイトしていましたから、そのまま日本テレビに入れるものだと思っていて。それで試験を受けたら3次面接まではすんなり進んだんですけど、4次の筆記試験で落ちまして。実務経験は活かされたんですけど、『ちゃんと勉強しておけばよかった』とそこで思い知らされました(苦笑)。そこで、どうしようと考えたときに、やっぱり好きなことを仕事にしたい、自分は音楽が好きだったんだ、ということを思い出してレコード会社の試験を受けてみようと思ったんです。そうしたら日本テレビグループにレコード会社があるということに気が付きまして。しかも僕が大好きでライヴも行っていたアーティストもいると。もうこれは運命だと思って試験を受けたら採用されたんです」

「入社当時から音楽部署を志望したら、1年目から宣伝部でやらせてもらえたんです。そこで3年勤務して、もともとの希望だった音楽制作に異動になったんですが、最初はうちのメインコンテンツの一つである『アンパンマン』のCDコンテンツを作ったり日本テレビのドラマのサントラを作る仕事をしていました。でもやっぱりバンドの制作がやりたかったので、先輩に指示をもらいながらインディーズ時代のWHITE ASHを1年かけて口説いて、バップからメジャーデビューする際に担当になりました。その後に、もともとバップにいたバンド、忘れらんねえよを先輩のA&Rから引き継いで担当することになったんです。そして2013年の冬からはTHE TON-UP MOTORSも担当することになりました」

アーティストのスタッフであり、最大のファンでもある

パソコンに向き合って業務を行う知念さん

パソコンに向き合って業務を行う知念さん

Q4. お仕事の中で、魅力ややりがいを感じるのはどんなときですか?

「私はバンドのスタッフであり、同時に最大のファンでもあるので、誰よりも早く自分が好きなアーティストの新曲ができていく過程が分かって、完成する瞬間に立ち会えるのが魅力です。それと、アーティストがどんどん大きなライヴ会場を満員にできるようになって、広い景色を一緒に見れたときにこの仕事のやりがいを感じますね」

Q5. お仕事に取り組む中で、大切にしていることがあれば教えてください。

「仕事量がいかんせん常に多くて、追われることが多くなるんです。そうすると視野が狭くなってしまうので、そこは気を付けています。例えば、レコーディングをお願いするエンジニアさんのほかの作品もちゃんと聴いたり、アーティストが出演するテレビやラジオをちゃんと調べたり、インタビューを受けた雑誌をちゃんと読んだり。表面的なことだけでなく、取引相手のことをより深く理解してプラスアルファを知る努力はしています」

Q6. お仕事の中で、一番の思い出や達成感のあったエピソードはなんですか?

「各アーティストそれぞれありますが、特筆するならやはり“ドミノ”です(笑)。忘れらんねえよの企画で、ボーカルの柴田隆浩さんがドミノ倒し記録に挑戦する『全力中年 第4弾全力ドミノ 挑戦編 8日間カンヅメで6万個並べて日本記録達成』というのをアルバムのリリース発表のために2015年5月にやったんです。僕は子どもが生まれた直後に8日間浜松にある廃校にカンヅメになって、家族にも「何やってんの?」って怒られたんですけど(笑)、最終日に見事柴田さんがドミノ記録を達成してくれて、ネットで話題にもなったので報われました(笑)」

音楽業界の中で、新しい才能を紹介しあうことも

Q7. 新しい才能を持ったアーティストや音楽とはどうやって出会うのでしょうか?

「これはいろいろなケースがありますね。ライヴハウスで自分の目で見て、耳で聴いて感じるのが一番だとは思います。ただ、音楽業界は横のつながりがとても大事な世界ですので、お付き合いのある方々から紹介してもらうこともあるんです。みんな、いい音楽があったら共有するということをやっているので、比較的新しいアーティストを知りやすいですね」

Q8. 高校時代はどんな音楽を聴いていましたか? また、その知識やリスナーとしての経験が今の仕事にどのような形で生かされていますか?

「私の場合、GOING STEADY、銀杏BOYZ、ザ・マスミサイル、ジャパハリネット、太陽族、つまり青春パンクばかり聴いてました。アーティストがアイデアを求めているときに、自分の音楽知識からアイデアを提案して、それが実際の音楽制作に結びついたときはうれしいですね」

Q9. 高校時代はどのように過ごしていましたか?

「高校時代は柔道部だったので、その時に得た『最後まで諦めずに頑張る』という根性と忍耐力は確実に今の仕事に生かされています」

Q10. A&Rの仕事を目指している高校生へ向けて、一言メッセージをお願いします。

「みなさんもご存じの通り、今、CDはとても売りづらい市況になっています。それでも、レコード業界を目指したいという人はよほど音楽が好きな人だと思います。好きなことを仕事にするというのも大事ですが、社会人はそれ以上に好きじゃないことを百、千とやらなきゃいけないんです。ですから、好きじゃないことを好きになれるポジティブな気持ちを持てる人間になってほしいと思います。『これは俺の性に合わない』とか『これは私は嫌いなので』とか、自分の価値観を勝手に決めないで一回いろいろなことに興味を広めて、好きになってみて、『それでも音楽が一番好き』という人はぜひレコード会社を目指してください。体力も根性も忍耐もいる仕事ですが、やりたいことのために頑張れる、気持ちの上でポジティブな人間であればほかのどんな仕事よりも楽しめる仕事だと思います」


CDのリリースやライブパフォーマンス、テレビ出演など、華やかに脚光を浴びるアーティストのために日々さまざまな業務を行っているA&Rという仕事。知念さんは、休日にも寸暇を惜しんで、今どんな作品が注目を集めているのか、これからどんなものが流行るのか、さまざまなカルチャーにいち早く触れるように心がけているそうです。

アーティストが競争の激しいエンターテインメントの世界で勝ち抜いていくには並大抵の努力では務まりませんし、それを支えるスタッフも同様です。その分、自分が携わったアーティストの作品が世に出たときの喜びはとても大きなものがあるのでしょうね。

A&Rの仕事に興味を覚えた人は、1枚のCDにもいろいろな人が携わっていることを感じながら、ぜひ音楽を聴いてみてください。今まで以上に音楽の仕事への興味が湧いてくるかもしれませんよ。

【取材協力】株式会社バップ 音楽事業部A&R 知念亮典さん

この記事のテーマ
音楽・イベント」を解説

エンターテイメントを作り出すため、職種に応じた専門知識や技術を学び、作品制作や企画立案のスキル、表現力を磨きます。音楽制作では、作詞・作曲・編曲などの楽曲づくりのほか、レコーディングやライブでの音響機器の操作を学びます。舞台制作では、演劇やダンスなどの演出のほか、舞台装置の使い方を学びます。楽器の製作・修理もこの分野です。

「音楽・イベント」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「音楽プロデューサー」
はこんな仕事です

音楽プロデューサーとは、世間に発表する楽曲やアルバム作品をつくる際の最高責任者。楽曲とビジュアルをリンクさせ、明確なイメージを持って発売へ導く。レコード会社や音楽レーベルなどで音楽商品を企画立案し、制作現場から発売までの全行程を指揮する。予算を立てて制作費を確保し、参加ミュージシャン(アーティスト)をはじめ、レコーディングエンジニア、マスタリングエンジニアなどの人選、スケジュール作成と進行管理もプロデューサーが仕切り、プロモーションについても制作と同時に手配を進める。

「音楽プロデューサー」について詳しく見る