気になる社会人にインタビュー! 第51回:電車運転士に聞いてみた10のコト!

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気になる社会人にインタビュー!
第51回:電車運転士に聞いてみた10のコト!

2016.08.12

提供元:マイナビ進学編集部

気になる社会人にインタビュー!
第51回:電車運転士に聞いてみた10のコト!

みなさんも普段から使っているであろう電車。運転席の後ろから「電車運転士」さんの仕事ぶりを見て、「かっこいいな……」と思ったことのある人も多いかもしれません。

私たちにとって電車運転士は身近な職業といえますが、電車の運転以外にどんな仕事をしているのか、どうすれば電車運転士になれるのか、といったことはなかなか知らないもの。そこで、神奈川県の江ノ島電鉄株式会社で、電車運転士をしている戸﨑直樹さん(28)に詳しくお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • さまざまな職種や経験を経て、試験に合格した後、電車運転士になることができる
  • 常に事故と隣り合わせの仕事であるからこそ、1日が無事に終わると達成感・安心感を感じる
  • 電車の中では誰かに頼ることはできないため、心を強く持つことが大切

電車運転士のお仕事内容、運転士になるまでの道のりを聞いてみた!

江ノ島の運転を行う戸﨑さん

江ノ島の運転を行う戸﨑さん

Q1. 普段のお仕事について教えてください。

「私は、神奈川県の湘南エリアを走る『江ノ島電鉄(江ノ電)』で電車運転士の仕事をしています。主な仕事は、電車の運転・運行前の車両点検、お客様対応です。江ノ電は駅係員のいない無人駅が多いので、私が切符を受け取ったり、乗り降りの際に危険がないかを確認したりしています」

Q2. 1日の大まかな流れを教えてください。

「普段の仕事は、『日勤』(宿泊を伴わない勤務)と『泊まり勤務』の2つのパターンがあり、ダイヤに合わせた勤務を行っています。

(日勤の場合)
12:30 出勤
13:00 乗務
15:20 休憩
16:00 乗務
17:20 休憩
17:40 乗務
18:00 休憩
18:30 乗務(20:30まで)
20:50 退勤

(泊まり勤務)
15:45 出勤
16:35 乗務
17:20 休憩
18:00 乗務
18:50 夕食
19:25 乗務
20:35 休憩
21:20 乗務(0:10まで)
00:40 仮眠
05:00 起床
05:20 乗務
08:00 朝食
08:30 乗務
09:45 休憩
10:25 乗務
11:10 休憩
11:45 乗務(13:00まで)
13:30 退勤

一見、ハードに見えるかもしれませんが、私は『自分のリズム』をつくり、体調管理にも気を付けているので、問題なくこなせています」

Q3. 現在のお仕事に就くまで、どのような経験を積まれてきたのでしょうか。

「もともと電車には興味があって、高校のときに江ノ電とは別の鉄道会社で、たまたまアルバイトをする機会があったんです。そこで『この仕事、おもしろいな』と感じて、鉄道員になりたいな、と考えるようになりました。

高校を卒業した後、旅行系の専門学校に進学し、鉄道について勉強しました。そして卒業後、江ノ電に入社しました。初めは電車の運転免許がない状態ですので、駅員として配属され、その後、車掌として2年半勤務をしました。電車運転士になるには、社内の登用試験を受験して、『運転士見習』となった後、研修を受ける必要があります。私は県内の私鉄で8か月間の研修を受けました。そして、国家試験を受験し、合格となり、免許を取得しました。最終的には、江ノ電で約3か月の教習後に電車運転士になりました。私は、江ノ電に勤めて9年目ですが、電車運転士の経験年数的には5年目ということになります」

地域に密着している江ノ電。地元のお客さんに顔を覚えてもらえるのがうれしい!

「1日が無事に終わって家に帰るときは、とても達成感や安心感を感じる」という戸﨑さん

「1日が無事に終わって家に帰るときは、とても達成感や安心感を感じる」という戸﨑さん

Q4. お仕事に取り組む中で、大切にしていることがあれば教えてください。

「私は『物を大切に扱う』ように心がけています。電車を整備する人や、線路を整える人など、仕事はいろいろな人が関わっています。電車に付いている機械類などは、私だけではなく、ほかの方も扱うので、物は大切にしようと決めているんです。また、『物事を広い視野で考える』ことも大切です。電車の運転の仕事は、いろいろな状況が起こり得るんですが、答えを一つに絞ると、大事なときに融通が効かなくなってしまいます。固定観念に捉われないように気を付けていますね」

Q5. お仕事の中で、魅力ややりがいを感じるのはどんなときですか?

「江ノ電は、地元に密着した電車です。地元のお客様に、顔を覚えてもらえたときはやりがいを感じますね。向こうからあいさつをしてもらえたり、『今日も、戸﨑さんがいるんだね』と声をかけてもらったり、『これでも食べなよ』と食べ物のおすそ分けをもらったときは、『お客様が、江ノ電や自分を近くに感じてくれているんだな』と、心に残ります。あとは、電車運転士は小さな子どもの憧れの職業でもあるので、幼い子に憧れられたときもうれしいですね」

Q6. お仕事の中で達成感を感じるのはどんなときですか?

「電車を運転する仕事は、常に事故と隣り合わせで、何が起きるか分かりません。だから、1日が無事に終わって家に帰るときは、とても達成感や安心感を感じます。これは、ほかの仕事ではなかなか感じられないような感覚だと思っています」

Q7. 仕事をしていて失敗してしまった経験があれば教えてください。

「失敗というか、お腹が痛くて、乗務中にお手洗に駆け込むことはあります。江ノ電は停車時間の長い駅があるので、そのタイミングにお手洗に行けば問題はないんですけどね。同僚の運転士の中には、胃腸薬を飲んで対策している人もいます。自分は、行けるタイミングでお手洗に行くようにしています」

電車運転士の免許は覚えることがたくさん。高校の勉強とつながる内容も出題される!

Q8. 高校時代はどのように過ごしていましたか?

「高校時代は、ファミレスのホールでのアルバイトに励んでいました。『接客業』でしたから、今の仕事でも、お客様対応のときに経験を生かすことができていると思っています」

Q9. 高校時代にもっと勉強しておきたかったことがあれば教えてください。

「ほとんどの科目をもっと勉強しておけばよかったと感じています(笑)。特に、主要5教科はきちんと勉強しておきたかったです。漢字や計算は、社会に出てからも使いますしね。しかも、電車運転士の仕事って、覚えることが多いんです。運転士になるための試験でも、法律が出題されたり、車両の構造やブレーキの効き方の計算といった物理分野も出題されたりと、いろいろなことが満遍なく出されます。高校のころの試験勉強で、勉強のやり方をつかんでおくべきだったな……、と反省しています」

Q10. 「電車運転士」を目指している高校生へ向けて、メッセージをお願いします。

「スポーツでも勉強でも、自分がやりたいと思ったことは、一生懸命がんばってください。くじけることもあると思いますが、あきらめずに根気強く続けてほしいです。実際に仕事を始めると、嫌なこともあります。また、電車の中での勤務は自分一人しかいませんから、すべてを自分でやらなければいけません。途中で投げ出して、人に頼ることはできないので、心を強く持ってもらいたいな、と考えています。そのためにも、まずは目の前のスポーツや勉強に頑張って取り組み続けてくださいね」


毎日たくさんの乗客を目的地へ送り届ける、電車運転士という職業。私たちが普段利用している交通手段であるように、人々が生活する上でなくてはならない職業だといえます。電車を運転する仕事に興味が湧いた人は、まずは最寄りの駅の運転士さんの仕事を観察してみるなどして、電車運転の世界をのぞきこんでみてもいいかもしれませんね。


【取材協力】江ノ島電鉄株式会社
https://www.enoden.co.jp/

この記事のテーマ
自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説

陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。

「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「電車運転士」
はこんな仕事です

鉄道事業者(公営、民営)において、列車を運転する仕事。鉄道事業者ではほかにも駅係員や電気、保線など多くの従業員が働いているが、運転士がいなければ列車の運転という商品(サービス)は成立しない。出発から到着まで、基本的には一人で運転に関わるすべての機器操作を行わなくてはならず、また運転中の安全確認や、トラブルが発生すれば乗客の安全確保もしなくてはならない。乗客の生命を預かる責任はとても重いが、それだけに目的地まで安全に送り届けたときの達成感を味わえる仕事である。

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