お椀を叩いて音を奏でる!? 佐賀県では、木琴ではなく、“椀琴”コンサートが行われてる!

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お椀を叩いて音を奏でる!? 佐賀県では、木琴ではなく、“椀琴”コンサートが行われてる!

2016.08.19

提供元:マイナビ進学編集部

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お椀を叩いて音を奏でる!? 佐賀県では、木琴ではなく、“椀琴”コンサートが行われてる!

近年、日本全国で猛暑に見舞われることが多くなってきました。そんな暑い日は、部活で少し体を動かしただけで大汗が吹き出てきたり、外を歩くだけで肌がベタベタすることも……。家の中に入ったらクーラーや扇風機をつけてしばらくじっと汗がひくのを待っている人もいることでしょう。

この記事をまとめると

  • 佐賀県・伊万里市大川内町では、1,000個の風鈴を集めたお祭りがある
  • 「五感との出会い」をテーマとして、「椀琴(わんきん)コンサート」などが行われている
  • 伊万里市大川内山は、江戸時代に将軍家への献上品の陶器を焼いていた場所

陶磁器の産地、佐賀県伊万里市大川内町では1,000個の風鈴を集めたお祭りがある!?

伊万里市で開催されている「風鈴まつり」とは?

伊万里市で開催されている「風鈴まつり」とは?

生活の中に今やクーラーや扇風機といった冷房装置は欠かせませんが、涼むときに使う伝統的なアイテムといえば、「風鈴」です。風鈴の「チリンチリン」という音を聴いているだけで、なんだか涼し気な気分になるのが不思議です。

そんな風鈴を集めたお祭りを毎年開催しているのが陶磁器の産地として知られる佐賀県の伊万里市です。伊万里市大川内町では、毎年6月から8月まで「風鈴まつり」を開催しており、その風流な催しが人気を集めています。

「五感との出会い」をテーマとしてさまざまな催しが行われている

伊万里市大川内町で行われている風鈴まつりでは、「見る」「聞く」「味わう」「香り」「触る」の「五感との出会い」をテーマとして、30軒の窯元がつくった約1,000個の風鈴がそれぞれの店先を飾り、磁器のお碗を木琴のように叩いて音を出す「椀琴コンサート」や、オブジェを使ったライトアップ「ボシ灯ろうまつり」が開催されるなど、その風情ある風鈴と陶磁器文化で多くの観光客を楽しませているようです。

風鈴まつりが始まったきっかけはどのようなものだったのでしょうか。「伊万里鍋島焼協同組合」の原さんにお話を伺いました。

――「風鈴まつり」はいつごろからどのようなきっかけで始まったお祭りなんですか?

「風鈴まつりがはじまったのは、12年前に夏場に観光客を呼ぼうと30軒の窯元すべてで風鈴づくりをして軒先、店内に飾ったのがきっかけです。今年で13回目を迎えます」(原さん)

――30軒もの窯元がみんなで力を合わせてはじまったんですね。みなさんまちづくりに協力的な人たちのようです。そんなみなさんの住んでいる伊万里市大川内山とはどんな街なのでしょうか?

「伊万里市大川内山は江戸時代、佐賀鍋島藩の御用窯だった場所で、将軍家、諸大名への
献上品を焼いていました。明治に入り廃藩置県後は民間の窯になり、現在、鍋島の伝統を受け継ぐ窯元が30軒あります」(原さん)

かなり古い歴史と伝統がある街のようですね。それにしても、お椀を叩いて音を出すコンサートというのはとてもユニークですよね。

――地元の方々はもともとお祭り好き、音楽が好きな人が多いのでしょうか。

「大川内山は観光地ですので、地元の方、窯元はもともとイベントお祭りをしてお客様を呼ぶという習慣がありますね」(原さん)

なるほど、昔ながらの観光地だった分、よその地域から訪れた人たちを楽しませようという気持ちがあるんですね。それがユニークなお祭りの開催につながっているようですね。

――「椀琴コンサート」の演奏には、一般の方や地元の高校生も参加することがあるのでしょうか? また、参加者からはどのような声があるのでしょう。

「『碗琴コンサート』は演奏者のみで一般の方は演奏できません。31個の器(31個の音階(半音も含む))を使って、歌謡曲、童謡などを演奏します。一度聴いたら忘れない音色とよく言われますよ」(原さん)

――風情ある風鈴と陶磁器文化で多くの観光客を惹きつけていると思いますが、観光客の方からは「風鈴まつり」についてどんな反響がありますか?

「風鈴といえば、ガラス、南部鉄のイメージが強かったですが、伊万里焼の磁器風鈴は
かなり定着しまして、現在全国各地からお越しいただいております。現在では期間中
5万人の来場があり、風鈴も約1万5千個ほど売れています」(原さん)

――近年は海外からの観光客も増えていると聞きます。

「そうですね。外国人観光客はほぼ毎日きています。およその割合としては、韓国の方が6割、中国の方が2割、そして台湾・タイ・欧米の方が1割ずつです」(原さん)

ほぼ毎日外国人の観光客が訪れるなんてすごいですね。きっとみなさん日本の伝統的な文化に触れて感激してくれているのではないでしょうか。

――伊万里市を訪れたことがない全国の高校生に向けて、伊万里市にはどんな魅力があるか改めて教えていただけますか?

「伊万里市は、伊万里焼をはじめ伊万里牛、フルーツ、海産物と観光資源が多い市です。
また、江戸時代に将軍家への献上品の陶器をつくっていた地域、大川内山(おおかわちやま)をはじめ、歴史を感じることのできる街です。ぜひ一度訪れてみてください」(原さん)

伝統文化から美術を楽しもう

椀琴コンサートは、同じく陶磁器の産地である佐賀県の有田町の「陶器市」でも行われているようで、陶磁器づくりが根付く地域ならではの伝統といえそうです。

こうした陶磁器の歴史や技術について研究することにつながるのは「美術」の学問です。美術に関心がある人は、「風鈴まつり」のような昔からの文化を知ることができる機会があったら、日本の伝統的な美しさを風鈴や陶器の中から直接感じ取ってみてください。さまざまな国や地域の伝統的な陶器について調べてみるのもおもしろいかもしれませんよ。

【取材協力】伊万里鍋島焼協同組合


参考:
http://m2.hachigamenet.ne.jp/~i-kan2/event/2016-06180803.pdf

この記事のテーマ
芸術・表現・音楽」を解説

絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で、表現者としての感性や技術を磨きます。近年では、活躍の場を広く海外に求め、高い評価を受けている人たちも多くいるようです。作品の制作や演習などの実技はもちろんのこと、それを裏打ちするために専門分野の歴史や理論の授業も行われます。そのため、アーティストとして作品を発表する以外に、指導者や研究者としての道もあります。

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この記事で取り上げた
「音楽」
はこんな学問です

器楽、声楽、作曲、指揮など音楽についての深い専門知識と高い技能を身に付ける学問。専攻する分野ごとにコースや学科が分かれている場合が多く、理論を学びつつも実技を主体としたカリキュラムが中心となる。学校によって音楽理論と音楽史を専門に学べるコースもある。器楽であれば鍵盤楽器、弦楽器、管楽器、打楽器などから一つの楽器を選んで専門的に学び、声楽であればオペラ、独唱、合唱などを専攻して学ぶ。

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