音楽を“展示”する!? 大分県にある、音とアートを楽しめる美術館って?

みなさんの中には、音楽や美術が好きな人もいると思います。音楽ならCDを聴く、美術やアートなら美術館に展示されている絵を見に行く、という人が多いかもしれません。
この記事をまとめると
- 大分県の湯布院には、音楽に関するアートを集めたミュージアムがある
- 楽譜をモチーフにしたオブジェなど、音楽をテーマにしたさまざまな作品が展示されている
- 館内には音楽が流れていて、音楽とアートの融合を感じることができる
音楽と美術が同時に楽しめる「アルテジオ」って?
そんな音楽も美術もどちらも好きだという人におすすめのスポットがあります。それは、大分県の由布院にある、音楽鑑賞と美術鑑賞が同時に楽しめる「アルテジオ」という美術館です。
このアルテジオがあるのは、由布院でも屈指の人気を誇る旅館「山荘無量塔(さんそうむらた)」の施設内です。古民家の再生を軸に、古いものと新しいもの、西洋のものと東洋のものをかけ合わせた独特の世界観を誇る旅館です。
では、アルテジオとはどんな施設なのでしょうか?
音楽を“アート作品”として楽しむミュージアム
アルテジオは、音楽に関するアートを集めたユニークなミュージアムです。展示されている作品は、ほとんどが音楽にまつわるもの。例えば、アンディー・ウォーホルによるベートーベンをモチーフとした絵画作品やモーツァルトの楽譜をモチーフにしたオブジェ、それから小さな作品ですがマティスやジョン・ケージ、マン・レイなどの人気画家たちが音楽をテーマに制作した絵やオブジェが多く展示されています。
ミュージアムには、ライブラリーが併設されていて、音楽や絵画に関する蔵書を中心に約1,000冊もの本がそろっており、ソファに座りながら読書を楽しむことができるそう。音楽も美術も好きな人にとっては、とても興味深い選書のライブラリーです。
そんな素敵な空間には、常に心地よい音楽が流れています。“音楽が流れている”というよりは、絵画やオブジェと一緒に“音楽が展示されている”と言ってもいいかもしれません。
アルテジオは何かを見つける場所
アルテジオは、A(ART)、B(BOOKS)、C(CHANT=歌、音楽)、D(DRINK、DINING)を楽しみ、訪れた人がそれぞれE(EXTRA=何か)を見つけるための施設だといいます。
山荘無量塔の施設内には、アルテジオのほかにティールームの「the theo(テテオ)」やチョコレートショップの「theomurata(テオムラタ)」が併設されています。芸術鑑賞をしたあとは、ここでゆっくりとお茶を飲みながら、芸術鑑賞の余韻にひたることができそうです。
音楽や芸術が好きな人は、今回紹介したような音楽にまつわる美術作品に触れてみると、音楽に関して新たな発見があるだけでなく、きっと音楽を取り巻く美術や本の世界への興味も深めることができるはずです。そしてそれらの奥深さに興味が湧いたならば、ぜひ音楽や芸術、文学について専門的に、また学術的に学んでみてはいかがでしょうか。新鮮な体験がみなさんを待っているはずですよ。
参考:
http://www.artegio.com/
この記事のテーマ
「芸術・表現・音楽」を解説
絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で、表現者としての感性や技術を磨きます。近年では、活躍の場を広く海外に求め、高い評価を受けている人たちも多くいるようです。作品の制作や演習などの実技はもちろんのこと、それを裏打ちするために専門分野の歴史や理論の授業も行われます。そのため、アーティストとして作品を発表する以外に、指導者や研究者としての道もあります。
この記事で取り上げた
「美術」
はこんな学問です
芸術の創作者または評論者としての知識と技能を学ぶ。領域としては、平面、立体といった区分けに加えて、現在ではデジタルメディアも含まれる平面では油彩画、水彩画、日本画、立体では彫刻、彫塑が主なジャンルとして挙げられるが、伝統的な手法によらず、素材を混合した作品や、観客参加型のパフォーマンスを作品とする場合もあり、表現は広範囲に及ぶ。学校では技能だけでなく、画材の専門知識、美術史も学び、理論と実践の両面で専門性を高める。
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