船を使って美術館を巡る!? 香川県の島々を中心に開かれる芸術祭って?

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船を使って美術館を巡る!? 香川県の島々を中心に開かれる芸術祭って?

2016.08.15

提供元:マイナビ進学編集部

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船を使って美術館を巡る!? 香川県の島々を中心に開かれる芸術祭って?

みなさんの中には、雑誌やテレビなどで見かける特集や、自分の趣味を通して、アートに興味を持ち始めている人もいるのではないでしょうか。中には、気になるアートの世界を知るために、身近で開催されているアートイベントや芸術祭に足を運ぼうと考えている人もいるかもしれません。

この記事をまとめると

  • 瀬戸内海に浮かぶ島々や周辺の港で開催される「瀬戸内国際芸術祭 2016」が開催中
  • 今年注目したいのは、「アジア」「食」「瀬戸内の文化発信」の3つ
  • モニュメントだけでなく建物や街自体がアート作品になっている

瀬戸内海に浮かぶ島々を舞台に行われる「瀬戸内国際芸術祭」

今年は計108日間に渡って開催される「瀬戸内国際芸術祭2016」

今年は計108日間に渡って開催される「瀬戸内国際芸術祭2016」

実際に、日本では各地でさまざまなアートイベントや芸術祭が開催されています。例えば今年の夏~秋にかけて、東京と大阪では「大妖怪展」が開催され、また東京・大阪・石川の3ケ所で同時開催される「アートアクアリウム誕生 10周年記念祭」や、愛知県の名古屋・豊橋・岡崎で開催される「あいちトリエンナーレ2016」など、全国各地でアートを楽しむことができます。

その中でも、国内・海外から特に注目度が高い芸術祭があります。

その一つが、3年に一度、瀬戸内海に浮かぶ12の島々と2つの港を会場に行われる「瀬戸内国際芸術祭」です。今年は、この芸術祭の開催年。3月20日~4月17日までの春の会期は終わってしまいましたが、7月18日~9月4日までの夏の会期、10月8日~11月6日までの秋の会期と合計108日間に渡って「瀬戸内国際芸術祭2016」が開催されます。

開催地は、アートの島として知られるようになった香川県の直島(なおしま)をはじめ、女木島(めぎじま)、男木島(おぎじま)、小豆島(しょうどしま)、犬島(いぬじま)などの島々と、高松港、宇野港周辺。フェリーを使って島々を巡ったり、レンタサイクル(貸出自転車)を借りて島内を散策したり、独特の楽しみ方ができるのが魅力です。

瀬戸内国際芸術祭は、「あるものを活かし新しい価値を生み出す」という方針で行われており、現代アートを通して、島の生活や文化も知ることができるようになっています。アーティストたちの作品は屋外に展示されているものも多く、島の景色と同化してほかのイベントや芸術祭では見られない光景が広がっているそうです。

今年の注目は「アジア」「食」「瀬戸内文化」

サンポート高松(作品 リン・シュンロン「国境を越えて・海」)

サンポート高松(作品 リン・シュンロン「国境を越えて・海」)

今年の瀬戸内国際芸術祭の注目ポイントは、「アートは国境を超える『アジア、世界との文化的交流』」、「瀬戸内の『食』を味わう『食プロジェクト』」、「豊かで特色ある瀬戸内の文化の発信」の3つです。

高松港周辺では、7月18日~8月7日までの3週間限定で、「瀬戸内アジア村」が展開されます。高松港から歩いてすぐのところにあるイベント広場「デックスガレリア」には、バンコクのデザインチームがデザインを担当する「タイファクトリー」が登場。さらに、10以上のアジアの国と地域からパフォーミングアーティストが集結し、公演を行う「アジアパフォーミングアーツマーケット」も行われます。「オール アウェイ カフェ」では、アジア各国のおいしい料理が食べられますが、日本語も英語も通じません。こうした工夫も、芸術祭ならではですね。

「瀬戸内の『食』を味わう『食プロジェクト』」は、瀬戸内の食材や食文化を世界に向けて発信することが目的。食で地域活性化を支える人材を育成するため2015年より「瀬戸内『食』のフラム塾」を開講し、計121名の塾生たちが瀬戸内の食を学びました。ここで県産食材や郷土料理、食と地域の関わり方について学んだ塾生たちが、食プロジェクトの企画を考えたのだそう。

春会期には、豊島の郷土料理の呉汁とさくら寿司のセットで豊島の豊かな自然と食を伝えたり、オリーブで有名な小豆島の果物や野菜をふんだんに使用した生搾りジュースを提供したりと、6つプロジェクトが開催されました。夏会期と秋会期には、旬の食材を使ったメニューが登場するようです。

モニュメントだけじゃない! 街ぐるみのアート

藤本壮介「直島パヴィリオン」撮影:福田ジン

藤本壮介「直島パヴィリオン」撮影:福田ジン

瀬戸内国際芸術祭2016では、春・夏・秋の3つの会期を通して約200作品を鑑賞することができます。会場となる島々には、もともとあちこちに現代アートが存在していますが、大小27の島で構成される直島の28番目の島というコンセプトでつくられた「直島パヴィリオン(藤本壮介)」や、高松港にそびえ立つ「Liminal Air -core-(大巻伸嗣)」など、新作も登場しています。

また、モニュメントだけでなく、古民家や銭湯自体がアート作品になっているのも、瀬戸内国際芸術祭の特徴です。例えば、小豆島の「迷路のまち~変貌自在の路地空間~(目)」は、一見ただの木造の日本家屋ですが、一歩足を踏み入れる真っ白な立体迷路が広がっています。異次元の空間を進んでいくと、突然もともとある窓やバスタブが現れ、さらに進んでいくといつの間にか2階にたどりついていたりします。実は、「迷路のまち~変貌自在の路地空間」の周辺に広がっている街も、路地が曲がりくねっていたりして迷路のようになっています。街を巻き込んだアートを体験できるというのは、とてもユニークですね。

このように、瀬戸内国際芸術祭は、地域の人たちや街並み、島の文化と現代アートを融合させています。アートは目で見るものという印象が強いかもしれませんが、瀬戸内国際芸術祭は目で見て耳で聞き、舌で味わい、海風の匂いを感じ、ときには作品に触れることができる芸術祭。五感を刺激する体験型のアートイベントと言ってもいいかもしれません。

今年で3回目になるこの芸術祭をきっかけに瀬戸内の食や島の暮らしに興味を持つ人も増えていて、芸術祭が開催されていない時期でも多くの観光客が訪れるようになりました。このように、芸術祭によって、地域活性化、国際交流につながることもあるようです。

今回紹介したような芸術祭の取り組みが気になった人は、美術を学んでみるといいかもしれません。まずは、インターネットで各地域の芸術祭のアート作品について調べたり、みなさんの住む地域の芸術に関するイベントに参加したりしてみてはいかがでしょうか?

【取材協力】瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務


参考:
http://www.my-kagawa.jp/art/feature/setogei2016/top
http://setouchi-artfest.jp/about/

この記事のテーマ
芸術・表現・音楽」を解説

絵画や造形、声楽や楽器演奏、演劇や芝居、マンガやアニメーションなど、さまざまな芸術分野で、表現者としての感性や技術を磨きます。近年では、活躍の場を広く海外に求め、高い評価を受けている人たちも多くいるようです。作品の制作や演習などの実技はもちろんのこと、それを裏打ちするために専門分野の歴史や理論の授業も行われます。そのため、アーティストとして作品を発表する以外に、指導者や研究者としての道もあります。

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この記事で取り上げた
「美術」
はこんな学問です

芸術の創作者または評論者としての知識と技能を学ぶ。領域としては、平面、立体といった区分けに加えて、現在ではデジタルメディアも含まれる平面では油彩画、水彩画、日本画、立体では彫刻、彫塑が主なジャンルとして挙げられるが、伝統的な手法によらず、素材を混合した作品や、観客参加型のパフォーマンスを作品とする場合もあり、表現は広範囲に及ぶ。学校では技能だけでなく、画材の専門知識、美術史も学び、理論と実践の両面で専門性を高める。

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