◯◯を持っているだけで捕まるの!? キビしいシンガポールの法律3選

夏休みが始まり、みなさんの中には「海外旅行に行く!」という人もいるのではないでしょうか。最近はアジアへの旅行者が増えており、中でも「夜景が綺麗」「治安がいい」と、シンガポールの人気が高まっているようです。
しかしシンガポールには、思わず「え! 嘘でしょ!?」と言ってしまいたくなるような法律や罰則があるって知っていましたか?
この記事をまとめると
- 海外には国特有の持ち込み禁止物がある
- ルールは一緒でも、罰が日本よりも重いケースがある
- 海外に行くときは、マナーを守ることを心がけよう
シンガポールでは、普段みんなが口にしている“アレ”がNG!
日本からの距離も近く旅行先として根強い人気を誇るシンガポールですが、多くの人が該当してしまうような罰則があります。
それは、「チューインガムの持ち込み」です。ガムを道に捨てたらダメ、というだけではなく、持ち込みそのものが禁止されています。
日本にいるときはポケットや鞄に常備している人も多いかと思いますが、シンガポールでは罰金を科されてしまいます。
噛んだ後の始末が悪く、道路や壁が汚れることを防ぐためにできた法律のようです。
シンガポールに行く際は、荷物の中にガムが紛れ込んでいないかよく確認しましょうね。
ポイ捨ては高額の罰金!
ガムに加え、シンガポールではゴミのポイ捨ても厳しく規制されています。当然日本でもマナーとして守るべきものですが、罰則を受けることはあまり多くありません。
しかしシンガポールでは、「お弁当を食べて、ゴミ捨てるのをうっかり忘れてしまった」という場合であっても罰則が適用され、2年以下の禁固、または日本円で約80,000円という高額の支払いをすることになってしまいます。
マナーを守れば問題ありませんが、うっかりミスで罰金を科されないよう、ゴミの管理には十分気をつけましょうね。
シンガポールで落書きをしてしまうと痛い思いをする!?
最後に紹介するのは「落書きの禁止」です。「落書きしちゃいけないなんて当たり前だよね」と思うかもしれませんが、驚くのはその罰則の内容です。
無断で公共物や私有物に落書きをすると、罰金または3年以下の禁固、及び「鞭打刑」を科されてしまいます。罰金だけでなく「鞭打刑」というのが驚きですね。
「本当にそんなことになるの?」と思う人もいるかもしれませんが、シンガポールでは実際に、車にスプレー缶で落書きをした18歳の少年に対し、2ヶ月の禁固、及び3打の鞭打刑が科されたことがあります。
「落書きくらい……」と思わず、海外ではよりいっそうルールを守ることを意識して過ごした方がよさそうですね。
このように、海外では日本にいるときは問題ないようなことで罰せられたり、日本とは比べ物にならないくらい厳しい罰則が科されたりします。
このような国家間での罰則の違いをおもしろいと感じた人は、まず日本の法律を研究する「法学」を学んだ上で、外国との違いを比較してみてもいいかもしれませんね。
【参照資料】
http://www.sg.emb-japan.go.jp/Japanese/anzen.pdf
【参照サイト】
https://www.jata-net.or.jp/data/stats/2015/05.html
この記事のテーマ
「法律・政治」を解説
国家は通常、多数の国民によって構成されています。それぞれ考え方が異なる国民をひとつの国家としてまとめようと考えれば、法律によって義務や権利を定め、政治(行政)によってそれらをきちんと運用していくことが必要になります。歴史上、多くの国家がこうしたことを目指し、あるものは成功してあるものは失敗してきました。どのようなときにあっても、道しるべとなるべき法曹家や政治家や評論家などの専門職は不可欠です。
この記事で取り上げた
「法学」
はこんな学問です
法学の研究領域は広い。憲法、民法、刑法に刑事・民事の両訴訟法と商法(大部分は会社法に移行)を合わせて六法と呼ぶが、これらは重要な法律のごく一部にすぎない。法学では、限りなく追加されていく法律を覚えるのではなく、それらの法律が生み出される原理と法律を活用して社会問題を解決するための思考法を学ぶ。また、法律は時代や社会制度とも密接に関係しており、社会問題についての最新情報も常にアップデートしておく必要がある。