岐阜県のご当地キャラ「ひだっち」は実は日本最古の人形がモデル

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岐阜県のご当地キャラ「ひだっち」は実は日本最古の人形がモデル

2016.08.23

提供元:マイナビ進学編集部

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岐阜県のご当地キャラ「ひだっち」は実は日本最古の人形がモデル

岐阜県の観光名所、飛騨高山には人気のご当地キャラがいます。その名も「ひだっち」。
黒い頭巾と前掛けを身につけた、全身真っ赤なおサルさんをモチーフにしたキャラクターですが、実はその姿も肌の色も、飛騨に伝わる古いぬいぐるみ「さるぼぼ」がモデルなのです。
今では飛騨のお土産としても好評の「さるぼぼ」とは、一体どんなぬいぐるみなのでしょうか。

この記事をまとめると

  • 「ひだっち」は岐阜県飛騨高山の人気あるご当地キャラ
  • モデルとなった「さるぼぼ」は飛騨に伝わる古いぬいぐるみ
  • 「さるぼぼ」は子供を思う親心が込められたお守りだった

飛騨高山のご当地キャラ、「ひだっち」

ひだっちは、岐阜県の観光名所である飛騨高山のご当地キャラ。真っ赤なお猿さんで、ちょっと生意気そうな表情と無邪気な姿に愛嬌があり、とても人気があります。
飛騨高山のイベントやお店など地域情報を紹介しているブログやSNS、フリーペーパーを中心に活躍していて、可愛いぬいぐるみもお土産として好評です。
飛騨高山のお土産品を見ていると、そんなひだっちにとても似ているデザインのぬいぐるみが販売されていることに気がつきます。
実はそれこそ、ひだっちのモデル。似ているのは当然で、こちらがオリジナルなのです。
そのぬいぐるみは、さるぼぼと呼ばれています。

「さるぼぼ」は古い歴史があるぬいぐるみ

さるぼぼは、真っ赤な布を使って作られた人型のぬいぐるみで、前掛けと頭巾を身につけています。目鼻がないのっぺらぼうで、とてもシンプルなデザインです。
名前の由来は、「猿のぼぼさ」。ぼぼさとは、飛騨の方言で赤ちゃんのことです。つまり、猿の赤ちゃんがモチーフなのです。
さるぼぼは今ではお土産品として扱われていますが、もともとは飛騨の庶民に古くから伝わってきたぬいぐるみでした。
赤ちゃんを模していることから、子宝や健康、縁結びのお守りとして。
また厄や病が「去る」という語呂合わせから、厄除けのお守りとして。
そして、裁縫を練習するための教材として。
親が子の健康と長寿を願い、オモチャとして与え、また母子で一緒に作りながら技術を教えるために使われたぬいぐるみが、さるぼぼなのです。

さるぼぼの由来が人気につながった

そんなさるぼぼも、現代では廃れつつありました。しかし、1978年ごろにお土産品として制作され始めたことで息を吹き返します。
当初は顔がなく色も赤黒でインパクトが強かったので、あまり人気がなかったそうですが、由来を綴った説明書を一緒に販売したところ、女性客の共感を呼んで瞬く間に人気の土産物となりました。
子を思う親心は、今も昔も同じなのでしょう。さるぼぼに込められた願いが現在の人の心に響き、古いぬいぐるみは蘇りました。
それどころか顔を与えられてご当地キャラ「ひだっち」になり、再び注目を集めるようになったのです。

このように古いモノや伝承の中には、今と変わらない人の気持ちが込められています。
もし興味があるのでしたら、大学で歴史学や民俗学を学んでみてはいかがでしょうか。古いモノや書といった歴史資料から昔の人の暮らしと社会の移り変わりを研究する歴史学。伝承や風習、祭りや民謡など今に残る伝統の中から、人の営みの根底にひそむ文化を解き明かす民俗学は、歴史と人の心の関わりを学ぶ学問です。
伝統の中に秘められた心や願いを見つけて、さるぼぼのように復活させたら、それは多くの人の心を動かすかもしれません。


【参考サイト】
・ひだっちブログ
http://takayamap.hida-ch.com
・飛騨高山さるぼぼ屋さん
http://www.hidanosarubobo.com/index.html
・飛騨の歴史再発見「飛騨のさるぼぼについて2」
http://hidasaihakken.hida-ch.com/e380880.html

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

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この記事で取り上げた
「歴史学」
はこんな学問です

歴史学とは、対象とする大陸・国・地域などにおいて、過去に起こった物事を取り上げ、当時それがどのような意味を持っていたのかを、残された物や建造物、文章などから研究する学問である。ただ、資料を正確に読み取るだけではなく、事実かどうかを疑い、踏み込んで検証する批判的視点も重要である。歴史学の基本的なラインナップには、日本史、東洋史、西洋史、考古学がある。また、政治制度・経済活動・芸術文化・信仰宗教などに特化した考察も行う。

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