「書店ガール」はこうして作られた!? 作家・碧野圭さんに聞く裏話

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「書店ガール」はこうして作られた!? 作家・碧野圭さんに聞く裏話

2016.08.25

提供元:マイナビ進学編集部

「書店ガール」はこうして作られた!? 作家・碧野圭さんに聞く裏話

一冊の本ができるまで、決して簡単な道のりではありません。作家の皆さんは、どんなふうにして本づくりを行っているのでしょうか? 作家・碧野圭さんに、「書店ガール」ができるまでの裏話など興味深い話について伺いました。

この記事をまとめると

  • 「書店ガール」は、著者が実際に書店で働いた体験が反映されている
  • いかに感情移入できるかが、小説執筆のポイント
  • ミステリーは、まずストーリーをしっかり作ることが優先

リアルな書店を打ち出した「書店ガール」

――「書店ガール」は、とてもリアルに書店の臨場感が伝わってきます。碧野さんご自身が、書店を取材されたんですか?

これを書くにあたっては6人ほど書店員の方に取材しましたが、それ以外にも出版社の方に「書店研修させてほしい」とお願いしたのです。その希望が通り3日間、書店で働くという貴重な体験ができました。

――書店で、どんな仕事をされたんですか?

レジ打ちや付録の挟み込み作業など、ひと通りの作業を経験させてもらいました。本の展示はしようとしたけど、できませんでしたね。というのも、その日届いた本を売り場に並べようとしたはいいものの、何をどう並べたらいいか、(それを飾るスペースを作るために)どれを売り場から外したらいいかが、全くわからなかったんです。「どう並べるか」が書店員の腕のみせどころで、いきなりできる仕事ではないんですよね。3分立ち尽くして、自分には無理だとわかりました。
3日間という短い期間ではありましたが、小説執筆のときに、バックヤードや控室なども含めて、書店のイメージが具体的に浮かぶようになったので、とても貴重な体験になりました。

――ある書店の方によると、碧野さんは、書店員との触れ合いが最も多い作家として知られているとか。そういった書店員との触れ合いがある碧野さんだからこそ、「書店ガール」を書き続けることができるのですね。

以前ブログの企画で、全国の書店を巡っていたこともあり、さらにSNSでも書店員さんや書店営業の方と日常的に仲良くさせていただいています。また、書店関係のイベントで面白そうなものがあれば、どんどん行くようにしています。そうしたところからアイデアが生まれたり、自然と取材になっているとことはありますね。

「読んでよかった」と思ってもらえる小説を

――小説執筆のときは、あらかじめテーマや登場人物を設定しているのですか?

作家さんによっても違うと思いますが、私の場合、「いかに感情移入できるのか」がポイントです。主人公になりきっていると、自然とセリフがでてきます。執筆しているうちに、登場人物の設定もなんとなくこういうキャラだったのね、とわかってくることも。最近は漠然とこういうテーマで書こうと決めてから書いていますが、書きながら「こういうことなのか」と発見があったり「ここで終わらせよう」と思ったり。最初からどう終わらせようかは、あまり考えていません。

――執筆のときに心がけていることがありましたら、教えてください。

二つのことに、気を付けています。一つめは、登場人物の気持ちに嘘がないか、です。そして二つめは、読んだ人が「読まなきゃよかった」と不愉快な気持ちにならないこと、ですね。

ミステリー作品は書き方が違う

――新作である「菜の花食堂のささやかな事件簿」は、どんなストーリーですか?

この本は、小さな料理教室を舞台にした、心温まる日常ミステリーです。書店ガールとは全く違うストーリーに仕上がっています。「菜の花食堂のささやかな事件簿」は私にとって初のミステリーだったので、苦戦しました。というのは、ミステリーは最初から構成をきっちり決めておかなければならないし、物語の進行上、主人公の性格と合わないセリフを言わせないといけない時もあるので、大変でした。

――「書店ガール」とはまた違うストーリーで大変そうですが、やりがいがありそうですね。さいごに、これを読んでいる中高生にメッセージをお願いします。

近頃は「ポジティブであること」、若いうちに「何者かになること」のプレッシャーが昔より強くなっている気がします。でも、ネガティブになったり落ち込むことがあるからこそ、見いだせることもあると思います。目の前の事に取り組んでいるうちに、やりたいことが見えてくるときがあるはず。焦って結果を出そうとしなくても、大丈夫。いろんな人生があるし、こうじゃないとダメというものはないと思います。中高生の皆さんも、きっと、今の悩みがムダじゃなかったと思えるようになるはず。


まわりの友達がどんどんやりたいことや進路を決めると、焦ってしまうこともあるかもしれません。でも、早くやりたいことが見つかればいいというわけではなく、大事なのは、やりたいことが見つかるまで日々を楽しむこと、そして諦めないこと。それを改めて実感させてくださった、碧野さん。「悩んでもいいじゃないか、ネガティブだっていいじゃないか」というメッセージに励まされる中高生も多いと思います。10代にとって、まさに「こんな大人になりたい」という人が碧野さんではないでしょうか。そして、大人の私たちから見ても、こんな大人でありたいと思わせてくれる素敵な方でした。

本を書いてみたいという想いがある方は、まず自分が何を書きたいのか考えてみませんか? 
書きたいものがある限り、年齢関係なく挑戦できるのが、作家なのです。ぜひ、挑戦してみてください。


【プロフィール】
碧野圭(あおのけい)
作家。愛知県生まれ。
フリーライター、出版社勤務を経て、2006年「辞めない理由」で作家としてデビュー。
著書に、「書店ガール」のほか、「銀盤のトレース」「菜の花食堂のささやかな事件簿」など、多数。

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

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この記事で取り上げた
「作家」
はこんな仕事です

小説、随筆、ルポルタージュ、エッセーなど、さまざまな文章を書いて印税や収入を得る仕事。ノンフィクション作家や詩人も含まれる。作品のジャンルは、歴史から恋愛、文化まで実に多彩だ。発表する作品は、書き下ろしもあれば、媒体で連載したものを集約する場合もある。編集者と二人三脚で修正や調整を繰り返し、推敲(すいこう)を重ねて世の中に送り出される。一般的には、作品を発表してまず原稿料が入り、本が売れれば印税が支払われる仕組み。以前は、紙媒体が中心だったが、最近はネットや電子書籍での配信も増えている。

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