ムダ毛を処理しない?多様な価値観を知り、視野を広げよう!

足や腕などの脱毛処理、面倒くさくありませんか?いわゆる「ムダ毛」処理ですが、実はあまりムダ毛を気にしない国があるのを知っていますか?自分たちとは異なる文化を知ることは、あなた自身の視野を広げることに繋がります。海外に目を向け、大きく成長してみませんか?
この記事をまとめると
- ムダ毛を処理しないという文化
- 文化の違いはおでんの違いと似ています
- 異文化理解のために
ムダ毛を処理しない国がある?
ムダ毛の処理…女性は特に気になる人が多いのではありませんか。特に、素肌を出す服を着るときには念入りにチェックするはずです。正直、面倒くさいと感じる人もいるかもしれませんね。
ツイッターで「#LesPrincessesOntDesPoils」というハッシュタグが脚光を浴びたことをご存知でしょうか。「Les Princesses Ont Des Poils」を訳すと、「王女様には毛があります」という意味になります。ムダ毛を処理しない自由もあると、世界中の女性たちが自らの写真をSNS上にアップし、多くのユーザーの注目を集めました。
ムダ毛を処理するのはマナーとして当然と思う人もいるかもしれませんが、実は世界に目を向けてみると、あまり脱毛の処理をしない人たちもいるのです。例えば、ヨーロッパ圏の人たちは、脱毛処理にそこまで興味をもっていません。まったく脱毛しないというわけではありませんが、もともと髪の色素が薄いため、目立たないのです。
脱毛処理をしていないからといって「処理をサボっている」「マナーがなっていない」というわけではなく、それがその国では「普通」のことであり、「文化」のひとつなのですね。
異文化理解はおでんと同じ?!
「相手の文化を知る」と聞くと少し難しく感じられるかもしれませんね。では、もう少し簡単に考えてみましょう。
例えば、家庭によってカレーやおでんの具材は微妙に異なりますよね?おでんの具に入っている「ちくわぶ」というものを、筆者は最近まで知りませんでした。「ちくわ」とどう違うの?と長年疑問に思っていました。これは出身地域によっても差があることです。関東の食文化と関西の食文化は異なっていますし、自分の家庭のレシピと友達の家庭のレシピは当然違っているもの。それを、「ちくわぶなんて認めない!」と否定するのではなく、「そういう具もあるんだね」と認める…これも「異文化理解」のひとつになります。
日本から一歩踏み出すと、そこには広い世界が広がっています。チップの文化や土足文化など、おでんの具とは比べ物にならないほどの違いに戸惑う場面もあるかもしれません。ですが、そうした違いを一つひとつ経験していくことで、あなた自身も成長できます。
語学スキルやコミュニケーション力が向上するだけでなく、異文化に触れることでたくさんの刺激を受けます。自分たちとは違う文化を理解し、認め合うことで価値観が変わり、将来の可能性も広がります。また、海外で生活する中で積極性も生まれ、自信が出るはずです。
異文化理解のために、まずは一歩踏み出そう
異なる文化を知ることで、大きく成長することができます。まずは自分の文化から一歩踏み出してみませんか?そのために留学するというのも手ですが、「文化人類学」という学問に触れてみるのも良いかもしれません。
「文化人類学」は世界各地のさまざまな社会や地域の文化を学ぶ学問です。実際にその社会や地域に入っていき、一緒に生活したり、インタビューしたりすることなどを通じて細かく調査します。文献研究も行いますが、現地での調査(フィールドワーク)に重きを置く傾向があります。多様な文化を学びたいと思う人は、自分が知らない文化に飛び込む、文化人類学に挑戦してみてくださいね。
この記事のテーマ
「文学・歴史・地理」を解説
文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。
この記事で取り上げた
「文化人類学」
はこんな学問です
世界各地のさまざまな社会や地域で日常的に行われている文化的な活動を、実際にその社会や地域に入っていき、一緒に生活してみたり、インタビューすることなどを通じて細かく調査し、研究する学問。調査の対象は、伝統的な風習を守る部族社会から、現代的な地域社会まで、非常に多岐にわたる。また、国内の文化も調査の対象として重要である。学問的な特徴としては、文献による研究よりもフィールドワーク(現地調査)に重きを置く傾向がある。