便利で楽しい無料アプリ 運営会社はどうやって利益を上げているの?
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ライフ&マネーコンシェルジュの花田が、今回は「無料アプリ」に関する記事をお届けします。
この記事をまとめると
- 無料で使えるアプリが続々登場している
- 無料アプリはさまざまな方法で利益を上げている
- アプリを開発するのにもビジネス的な視点が大切
無料のアプリを開発している会社は、どうやって利益を出しているのか?
みなさん、スマートフォンはお持ちですか?
メッセージのやりとりをしたり、ゲームを楽しんだり、電車の乗り換えを調べたりと、もはやスマホが生活必需品になっている方も多いのではないでしょうか。
スマホをより便利なものにしてくれるスマホアプリの多くは、お金を払わなくても利用できるようになっています。
こういったアプリを開発している会社は、どのように利益を上げているのでしょうか?
アプリは様々な方法で利益を生んでいる
最もイメージしやすいのが広告モデルでしょう。
アプリを利用していると、ところどころに広告が表示されていることがよくあります。
アプリを作っている会社の多くは、広告を届けたい会社(広告主)からお金をもらうことによって収益を上げています。テレビ番組がCMで成り立っているのと同じ仕組みです。
もう一つ主流となっているのが、フリーミアムモデルと呼ばれる手法です。
ゲームのレアアイテムを手に入れるためにはお金を払う必要があったり、アクセスが集中しているときも動画を快適に見るためには月額料金を払う必要があったりと、部分的に有料化されているアプリは珍しくないと思います。
これらのアプリはいわゆる“課金ユーザー”に支えられていることが多いようです。10人に1人しか課金ユーザーではなかったとしても、ユーザーが100万人いれば10万人がお金を支払うことになります。
そもそも現時点では利益を上げていないアプリもあります。
当初のLINEなどは完全に無料で、広告なども表示されてはいませんでした。とにかく最初は利益のことは考えずにユーザーを増やすことに集中して、ある程度の規模まで育てたところで、スタンプを売ったり、LINEユーザーをゲームなどの他のサービスに誘導したり、公式アカウントを持つ企業から広告料をもらったりと、さまざまな収益化が可能になります。
世界中を楽しませるアプリを作るには、ビジネスを学ぶことも大切
ビジネスとはなかなか奥深いものです。
例えば同じ広告モデルのアプリを比較した際、利用者が多いアプリのほうがより多くの利益を上げているかというと、そうとも限りません。
ティーンズ向けのコスメを扱っている化粧品会社にとって、老若男女100万人が使っているアプリと、女子高校生50万人が使っているアプリのどちらに広告を出したいかと聞いたら、後者だと答えることでしょう。なぜなら、100万人に広告を見てもらったとして、その中に女子高生が5万人しか含まれていないとしたら、効率的とはいえません。
このため女子高生、妊婦、医師など特定の層に特化したサービスのほうが、全方位を対象としたサービスよりも広告収益を上げやすい傾向にあります。
このようなさまざまな要素の絡むビジネスを体系的に学ぶのが経営学という学問分野です。
アプリ一つ作るにしても将来的にどのように利益を上げていくのかを綿密に計画しておかないと、蓋を開けてみたら大赤字ということにもなりかねません(計画したからといって必ず計画どおり黒字になるとも限りませんが……)。
世界中を楽しませるようなアプリを作りたければ、そのアプリからどのように利益を生み出すのかを考えることもとても重要です。お金がすべてではありませんが、利益がなければチームでアプリの開発に取り組み続けることは困難でしょう。
利益の上げ方、新しいビジネスの立ち上げ方に関する本は本屋や図書館で見つけることができるでしょう。
ビジネス書のコーナーに立ち寄って、自分の興味を惹きつける一冊をまずは探してみてはいかがでしょうか。
ライター:花田 浩菜(はなだ ひろな)
ライフ&マネーコンシェルジュ。時々読者モデル。ファイナンシャルプランナーとして、女性として、お金、ライフスタイルの全般にわたるコラム執筆、メディア出演など幅広く活動をしています。
この記事のテーマ
「マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説
若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。
この記事で取り上げた
「広告プランナー」
はこんな仕事です
クライアントの商品やサービスについて、プロモーションの時期、内容、広告を出す媒体などの計画を立てて提案する仕事。広告代理店に勤務しているケースが多い。依頼主の担当も交えた会議に始まり、商品・サービスのイメージや対象となる層、予算を考慮して企画を練り、カンプ(完成見本)などを用意してクライアントへプレゼンテーションを行うのも広告プランナーの仕事。複数の広告代理店によるコンペを勝ち抜いて受注することが多く、低予算で効果的な広告をつくれば依頼は増える。
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