仙台七夕まつりはどうして8月に行われるの?

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

仙台七夕まつりはどうして8月に行われるの?

2016.08.01

提供元:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

仙台七夕まつりはどうして8月に行われるの?

七夕といえば7月7日というのが現代の一般的な感覚ですが、仙台では8月に、しかも8月6日から8日の3日に渡り、七夕まつりが行われるって知ってましたか? そもそも、どうしてそんな時期に行われるようになったのでしょうか。今回は、仙台を代表するイベントの一つである、仙台七夕まつりのルーツを調べてみたいと思います。

この記事をまとめると

  • 明治時代までは太陰太陽歴が使用されていた
  • 仙台七夕まつりの歴史
  • 仙台七夕まつりの見どころ

仙台七夕まつりは旧暦が関係していた!

古文の授業中、「どうしてこれがこの時期の季語なの? 時期が違わない?」と疑問に思うことはないでしょうか。現在の新暦、いわゆる太陽暦(グレゴリオ暦)が施行されるようになったのは明治6年のことで、その前年までは太陰太陽暦が使用されていました。太陰太陽暦とは月の満ち欠けを基準にしたもので、新月の日を1日、その翌日を2日、そのまた次の日の三日月の日を3日……という具合に計算していました。次の新月に移る間隔は約29.5日で、1年の日数は約354日。太陽暦の365日とは11日分の差が生まれ、それを繰り返していくと季節と暦にズレが生じるため、約1ヵ月分の差ができると「閏月」というものを足しました。

なんだかややこしい上に、現在は公式には旧暦の計算が行われていません。そこで、新暦に1ヵ月を足すことで旧暦と大まかに合致させる、という考え方が広まりました。そのため、旧暦の七夕も8月の上旬となります。

仙台七夕まつりは旧暦を意識しているので、8月に行われているようですね。

まつりのルーツは伊達政宗にあり⁉

仙台七夕まつりの歴史は古く、仙台藩主の伊達政宗が1618年に七夕に関する和歌を詠んでいることから、この時代から七夕の行事が取り入れられていたのではないかと言われています。まつりは前述の通り、旧暦の7月7日に催され、7日の夜に飾りをつけた竹を川に流していたとか。その後、まつりの日そのものが1日繰り上げられ、6日に飾り付けた竹を7日の朝に流す様子が「楽山公御遺稿」や「参詣記」でも描写されています。

その後、明治維新や新暦の採用、第一次世界大戦に伴う不景気によって衰退しますが、昭和2年に商家の有志たちの手によって、目に鮮やかな七夕飾りが復活。翌3年には新暦の8月6日から8日までの3日間、「飾りつけコンクール」が実施され、かつての賑やかさを取り戻したそうです。

しかし、やがて見舞われる第二次世界大戦の戦禍によって再び途絶えてしまうことに。再開されたのは終戦の翌年、昭和21年。10年ぶりに52本の竹飾りが立てられ、その後は年を経るごとに活気を取り戻していきました。

かつての大戦や、2011年の大震災を乗り越えて、なお街を彩る美しい飾りは、日本人の挫折と血のにじむような復興への努力を照らす光だといえるのかもしれません。

魅力先取り! まつりの見どころを予習しよう

では最後に、仙台七夕まつりの見どころをちょっとだけ紹介します。

3日間通して行われるのは、仙台の歴史、郷土料理、さまざまなステージイベントが堪能できる「おまつり広場」。瑞鳳殿(ずいほうでん)を幻想的な竹灯篭(たけとうろう)で灯す「瑞鳳殿七夕ナイト」。伊達家代々の居城跡で実施される「仙台城跡夕涼みイベント」の3つ。

前日、5日の夜、約16,000発の花火が打ち上げられる「仙台七夕花火祭」もメインイベントの一つ。また、のんびり楽しみたいという方は、7日に行われる「仙台七夕バスツアー」もオススメ。商店街を鮮やかに染める色とりどりの笹飾りを楽しみましょう。

ひと口に「まつり」といってもそのルーツはさまざまで、鎮魂、豊作、村おこしなど、それぞれに人々の思いが詰まっています。そんな部分に思いを馳せながら街を巡ってみるのもいいかもしれません。

仙台七夕まつりが8月に行われる理由や、そのルーツに興味を持った人は「歴史学」を学んでみてもいいかもしれません。全国のお祭りから歴史を研究してみると、おもしろい発見があるかもしれませんね。


【参考文献】
http://www.sendaitanabata.com/
http://www.nao.ac.jp/faq/a0304.html
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KOHO/faq/reki/kyuureki.html

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

「文学・歴史・地理」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「歴史学」
はこんな学問です

歴史学とは、対象とする大陸・国・地域などにおいて、過去に起こった物事を取り上げ、当時それがどのような意味を持っていたのかを、残された物や建造物、文章などから研究する学問である。ただ、資料を正確に読み取るだけではなく、事実かどうかを疑い、踏み込んで検証する批判的視点も重要である。歴史学の基本的なラインナップには、日本史、東洋史、西洋史、考古学がある。また、政治制度・経済活動・芸術文化・信仰宗教などに特化した考察も行う。

「歴史学」について詳しく見る