メルカリで商品を高く売るコツって? 高校生にオススメのお得な使い方

3,000万ダウンロードを超える日本最大規模のフリマアプリ・メルカリ。このサービスをさらに多くの人に知ってもらうために日々情報発信をしているのが、広報のお仕事を担当されている中澤理香さんです。メルカリをお得に使うコツから驚きの珍出品物まで聞いてみました。
この記事をまとめると
- みんなが知っているブランドやガジェット・美顔器なども高額で売れる
- 商品を高く売るには写真と説明文に力を入れよう
- 買うときは説明文をよく読み、不安な点はどんどん質問
高校生の間でも人気のサービス
――本日はお忙しい中ありがとうございます。すでにかなりの人気を博されているメルカリですが、どんなサービスなのか、これから使う人向けに教えていただけますか?
メルカリは「フリマアプリ」といって、アプリ上でフリーマーケットのようにいろんなものを売ったり買ったりできるサービスです。フリマアプリはいろいろな会社が運営していますが、その中でもメルカリは日本最大の規模。今日本で3,000万ダウンロードを超えるほど、たくさんのユーザーさんにお使いいただいています。
――それはすごいですね! ユーザーさんは、どんな方が多いのでしょうか?
おかげさまで本当に幅広い層の方にご利用いただいているのですが、一番多いのは20代~30代の女性ですね。そのせいもあってか、レディースファッションカテゴリの商品が全出品数の4分の1と売れ筋の商品になっています。
最近では高校生のユーザーさんも増えていて、着なくなった服やコスメ、参考書や使い終わった教科書、スマホケースなんかを出品されている方が多いようです。
――それは需要がありそうですね。高額で売れる商品って、どんなものでしょうか?
みんなが知っているブランドのものはやっぱり売れやすいと思います。それから、ガジェット系も人気ですね。機種変更したあとのスマホやデジカメだけでなく、昔のiPodやCDプレイヤーなんかも、高い値段がついたりします。女性向けのものでは、美顔器とかの美容家電も人気ですね。
(※ガジェット=目新しい道具、面白い小物、携帯用の電子機器のこと)
商品を高く売るコツは「イメージのしやすさ」と「安心感」
――「こうすれば買ってもらいやすくなる」というようなコツはありますか?
一番大事なのは写真ですね。服だったらハンガーにかけて全体がわかるように撮ったり、明るく綺麗な背景の場所で撮るといいですよ。写真は4枚まで載せられるので、服だったら全体、表、裏、タグなど、角度を変えて撮影するのがオススメ。買う人が実物のイメージをしやすいので、そのぶん売れやすくなります。
同じ理由で、使い方の提案があるものもいいですね。「こういうときに着ていました」という説明や、写真にコーディネートの例があったりするとベターです。
――たしかに商品のイメージがわきやすいというのは、大事なポイントですよね。
はい。もう一つ大事なのは、買う人に安心感を持ってもらうことです。手にとって商品の状態を確かめられないので、商品の説明文はできるだけ詳しく書くのがおすすめです。
買うときには、まず商品の状態が気になりますよね。「新品未開封」などは、それだけでセールスポイントになります。もしシミやキズ、汚れなどがある場合は、正直に説明に書きましょう! 後々のトラブル防止になります。
また、買う側にとっては出品者がその商品を売る理由も気になります。「サイズが合わなくなりました」などと書いておけば、安心して買ってもらえます。
――ネガティブな情報こそ買う前に知っておいてもらうほうがいいんですね。
そうですね。あとはサイズ感がイメージできるというのも大きなポイントです。「私は身長○センチで、このワンピースは膝丈くらいでした」などと書いておくとわかりやすいですね。
またブランドの名前は、検索にひっかかりやすいように、英語表記とカタカナ表記両方書いておくといいですよ。
これらに加えて「クッション封筒に入れて送ります」「通常郵便で送るので、○日くらいでお届けします」など、発送についての記載があると完璧です。
――なるほど! 逆に買う側として、少しでもお得に買い物をするコツってありますか?
お得に買い物をするコツは、出品者との値段交渉です。メルカリではよく行われていることなので、値下げ交渉を受け入れている出品者だったら、コメントで一度お願いしてみるといいでしょう。安い商品はすぐ売り切れてしまうので、まめにチェックすることも大切です。
トイレットペーパーの芯が隠れた人気商品に!?
――今までで「えっ!?」と思うような意外な商品の出品はありましたか?
面白かったのは、トイレットペーパーの芯ですね(笑)。工作に使う人が多いようで、たくさん出品されていて、売れています。他にも、たまごのパックやサランラップの芯、ワインのコルクなんかも同じく工作目的で売れていますね。
あとは人気ブランドのショッパーや、雑誌の付録のポーチなんかも人気。丈夫な素材のものや、期間限定のものだったりすると、高く売れる傾向にありますね。
――やっぱり売り買いの話だから、トラブルも起こりますよね。
そうですね。ただメルカリでは出品者と購入者、双方が相手に「評価」をつけられるようになっているので、買う前に相手の評価をチェックすれば、避けやすくなると思います。
過去の評価コメントなどを見て、クレームが多かったら要注意。出品されている品物はよくても、慎重に見るようにするのがいいです。説明文に詳細が書かれていない場合も、コメントで質問するなどして詳細を確かめてから購入するようにしましょう。
「どのくらい使いましたか」「消費期限はいつですか」など、大事なことは納得できるまでコメントで聞くのがオススメです。そのときの対応も、信頼できる出品者かどうか見分けるポイントになります。
――注意すべきポイントを見ておけば、トラブルはかなりの割合で防げるものなんですね。運営される側として、注意されている点はありますか?
あまりにトラブルが多い出品者さんには、運営側からも注意するようにしています。メルカリでは全社員の半分以上がカスタマーサポートを担当しており、サポート体制には力を入れています。
日本にいるメルカリの社員は現在300人くらいなのですが、そのうち150~160人くらいはカスタマーサポート担当です。ガイドライン違反の商品の監視や、お客様からのお問い合わせに対応しています。利用者の方には安心して使っていただきたいので、会社としても力をいれています。
私たちが安心して楽しくサービスが利用できるのも、運営者さんたちが日々努力されているからこそ。将来はこんなサービスを作ってみたいという人は、大学で情報工学などを学んで準備をするのもいいですね。
【プロフィール】
中澤理香
株式会社メルカリ
広報
この記事のテーマ
「情報学・通信」を解説
情報通信産業には、通信業、放送業、情報サービス業、インターネット付随サービス業、映像・音声・文字情報制作業の5分野があります。中でも注目されているのが、インターネットに代表される情報通信工学。政治や経済、日常生活など、情報化社会のあらゆる面でますます必要とされる、活躍の場の広い学問です。
この記事で取り上げた
「情報工学」
はこんな学問です
情報工学の研究対象は、コンピュータ端末のハードとソフトに始まり、情報通信を数学的に考察する情報理論、さらにさまざまな通信技術、マルチメディア技術に及ぶ。研究する分野も幅広く、コンピュータを設計してコンピュータシステムを構築する「計算機工学」、情報システムの設計・プログラミング・データベースなどを扱う「ソフトウェア」、現実の問題をコンピュータと数学を用いて解決する「数理情報工学」などがある。
-
PICK UP! 「情報工学」について学べる学校
-
情報学・通信について学べる学校

