ANAの現役副操縦士に聞く「パイロットになるために大事なこと」

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ANAの現役副操縦士に聞く「パイロットになるために大事なこと」

2016.07.22

提供元:マイナビ進学編集部

ANAの現役副操縦士に聞く「パイロットになるために大事なこと」

大きな飛行機を操縦するパイロットは、今も昔も憧れの職業。でも「パイロットになりたいけれど、何からはじめていいかわからない」という人も多いのではないでしょうか。ANAの現役パイロットである兼石理央さんに、高校生のときにやっておくべきことから訓練のこと、入社試験のことまで聞いてきました。

この記事をまとめると

  • 夢の実現のため大学の工学部に進み、アメリカで訓練を積んだ
  • 入社試験は事前の準備が大切
  • 「ひたむきに努力できること」が何よりの素質

パイロットは小さいころからの憧れだった

――今日はお忙しい中ありがとうございます。まずはパイロットになろうと思ったきっかけから、お聞かせいただけますか?

父親が路線バスの運転手だったんです。空港まで行くバスもあったので、よく空港には連れてきてもらっていました。当時から飛行機を見て「かっこいいなあ」と憧れていましたね。

そこからテレビなどでパイロットという職業を知り、今の仕事にも興味をもつようになりました。現実的にパイロットを目指そうと思ったのは、小学校6年生くらいのときでしたね。

――今のお仕事は、小さなころからの夢だったんですね。パイロットを目指すにあたって、心がけていたことはありますか。

小学校、中学校のころは本当に漠然と「なりたいなぁ」という気持ちだけでしたが、いいパイロットになるためにはしっかりと勉強して教養を身につけておかなければとは思っていました。だから日ごろのテスト勉強なども、しっかりするようにしていましたね。

友人の中にはパイロットになりたいという子はあまりいなかったのですが、そのころから「将来はパイロットになるんだ」という気持ちはあたためていました。

訓練と勉強を重ねた大学時代

――学生のころから仕事としてパイロットを意識されていたとはすごいです! パイロットになるためにはたくさんのルートがあると聞いたのですが、兼石さんの場合はどういったルートでしたか。

自社養成や航空大学を経るルートもあるのですが、私の場合は4年制の私立大学でライセンスを取得してから会社の採用試験を受けるというルートでした。

学部は工学部で、その中で「航空操縦学」という分野を学んでいました。もちろんカリキュラムはパイロットになるために特化したものでしたので、同級生はみんなパイロット志望。よい友人でありながらライバル、というような関係でした。

大学では1年次から国家試験を目指すための座学がスタート。年明けには国家試験というスケジュールでしたので、緊張感はありましたね。その後訓練が開始されるという流れです。

――それは緊張しそう……! でも、刺激があっていい環境ですね。訓練ではどういったことをされるんですか?

通っていた大学がアメリカの訓練施設と提携していたこともあり、私は1年半ほどアメリカで訓練をしました。全学生が2年次からは渡米して訓練し、ライセンスを取得することが、卒業の必須条件にもなっていました。

訓練の流れとしては、単発機の操縦訓練、それから2つエンジンがついたプロペラ機の操縦訓練と段階をへて進んでいきます。操縦訓練は最初シミュレーターからはじまって実機に乗るという流れで、徐々に操縦技術を習得できるようになっています。

入社試験は事前の準備が大切

――実際にフライトをご担当されるまでには、入念な準備と訓練を重ねられているということなんですね。入社時の面接では、面接もあるとうかがいました。どのような質問をされるのでしょうか?

「パイロットにどうしてなりたいんですか?」ということから「他社ではなくなぜANAなのか」ということまで、いろいろと話しましたね。
私はライセンスを取ってから入社試験という流れでしたので、訓練中のことは細かく聞かれたのを覚えています。訓練中の様子から、訓練を通して自分の考えがどう変わったかなどまで、当時を思い返しながら答えていました。

面接前に大学生活や訓練のときのことを振り返ったり、過去問集をチェックしたりして準備していましたので、それほど回答につまることもなく乗り切れましたね。

――事前の準備が大切なんですね。入社前と入社後で、ギャップを感じたことはありますか?

小さいころに憧れていたようなキラキラとした世界は実際にありましたが、その舞台に立つための努力は並大抵のものではないと、思い知らされました。
「ここまで勉強するのか」というところまで求められるというのが実感です。予想以上に厳しい世界でしたね。

ひたむきな努力に勝る素質はない

――本当に厳しいものなんですね。そんなご経験から、パイロットに向いているのはどんな人だと思われますか?

やはりひたむきに努力できる人というのは、パイロットに向いていると思います。
私も本格的にパイロットになるための勉強をはじめたのは19歳くらいのときだったのですが、訓練がすべて終わったのは24歳のとき。これだけでも5年の期間、毎日のように勉強を続けることが必要です。

途中で何回もあるチェック試験で自分の実力不足を目の当たりにし、めげそうになることもありました。

パイロットになれるのは、そこでへこたれず前を向ける人間。そういう強さをもった人なら、仕事をはじめた後も生き残っていけるのではないかと思っています。

――地道な努力が何より大事だということなんですね。パイロットになるために、高校生のときにやっておくべきことがあれば、教えてください。

まずはパイロットになるのに何が必要なのか、調べておくことですね。あとは毎日の勉強や部活動にしっかり取り組むこと。目の前にことに「やってやろう」という気持ちで全力で取り組むことが、のちのちの訓練に生きてくると思っています。

大学時代から勉強と訓練を積み重ねて、夢だったパイロットになった兼石さん。パイロットを目指すなら、進学後どのようなことが学べるか今から調べはじめてみてはいかがでしょうか。


【プロフィール】
兼石理央
全日本空輸株式会社
フライトオペレーションセンター
B767部
副操縦士

この記事のテーマ
自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説

陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。

「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ヘリパイロット」
はこんな仕事です

事件・事故、災害現場などの上空で見かけるヘリコプター(ヘリ)。遊覧などの行楽や農薬散布にも使われるが、狭い場所や山林といった複雑な地形にも向かえることで、救助・救援活動でも活躍している。ヘリパイロットには国家資格が必要で、自家用(趣味活用)、事業用(仕事活用)で試験が分かれており、仕事としてのパイロットを目指す人は事業用の資格である「回転翼事業用操縦士」の免許が必須になる。さらに自家用、事業用ともに「航空特殊無線技士」「航空無線通信士」のいずれかの資格取得も義務付けられている。

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