みんながひれ伏す!? 水戸黄門っていったい何もの?

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みんながひれ伏す!? 水戸黄門っていったい何もの?

2016.07.28

提供元:マイナビ進学編集部

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みんながひれ伏す!? 水戸黄門っていったい何もの?

テレビドラマでおなじみの水戸黄門。「なぜ全国を旅していたの?」「ホントに正義感あふれる庶民の味方だったの?」「印籠を見るとみんなひれ伏してしまうのはなぜ?」……とそんな疑問を持って注目すると謎の多い存在でもあります。今回はドラマなどで描かれている「水戸黄門」と実際の姿とを照らしつつ、さまざまな角度から考察してみます。

この記事をまとめると

  • 「悪者成敗!」のために全国を旅していたのはホント?
  • 「この紋所が目に入らぬか!」これどういう意味?
  • ラーメンを初めて食べたのは黄門様だった

「助さん」「格さん」は実際には存在しない?

「人生楽ありゃ苦もあるさ♪」の、親しみやすい主題歌、必ず勧善懲悪とわかっていて安心して見られる結末……と長く視聴者の心をとらえてきたドラマ。それが「水戸黄門」です。ドラマでは黄門様が「助さん」「格さん」をお供に全国を旅し、その土地で庶民を苦しめる権力者をこらしめる姿が描かれています。

「黄門様」の本名は徳川光圀といい、水戸藩2代藩主。この光圀、実は遠出をしたのは旅らしい旅をしたのは、40代後半に鎌倉を訪れたのと、江戸と自身の藩の往復程度だったそうです。それではなぜドラマでは、「諸国を旅する正義の味方」として描かれているのでしょう。それは諸説の組合わせによるようです。

まず実際に光圀が水戸藩で生活保護政策や善行者の表彰などを行ったこと、また歴史書「大日本史」を編纂していた光圀が、史料を収集するため、調査員たちを全国各地に派遣したこと。
これらの説を組み合わせたかたちで、彼の死後「水戸黄門仁徳録」という本が作られました。

これは、幕府の要人の陰謀を防いだり、奇怪な事象に立ち向かうといった冒険談です。さらにこの話をもとに、明治に入ってから歌舞伎が上演され、後になって助さんと格さんが登場する講談が作られました。少なくとも助さん、格さんは架空の人物なのは確かなようですね。

「水戸藩主」「印籠」……どれだけエラい人だったの?

「この紋所が目に入らぬか!(略)恐れ多くも先の副将軍、水戸光圀公であらせられるぞ!」。ドラマのクライマックスは、「格さん」が印籠を取り出してその場にいる人々に示しながら言うシーン。これを聞いた悪代官らは即座に平身低頭するわけです。

このセリフからも分かるようにドラマのなかで黄門様=水戸光圀は、ナンバー1である征夷大将軍に次ぐ日本のナンバー2の副将軍(征夷副将軍)として描かれています。印籠の「紋所」とは、徳川家の家紋である「三つ葉葵」。印籠の紋所を示すことで、黄門様の言動が徳川家の命であることを示すことになり、「悪者たち」は、黄門様のバックラウンドにある権威に畏れを抱くという設定になっています。ただ、実際の史実においては水戸光圀が征夷副将軍に就いたという記述はないそうです。

ラーメンを初めて食べたハイカラ人

さて、少し事実に沿った水戸光圀公=水戸黄門の横顔にも触れてみましょう。
実は黄門様、意外にハイカラだった!? と思わせるエピソードが伝わっています。
そのひとつが、「ラーメンを初めて食べたのは水戸光圀公だった」というもの。

ラーメンはいまから約300年前、江戸時代前期の寛文4(1665)年、日本にお目見得しました。その発端となったのが水戸光圀公(黄門様)だというのです。当時、光圀公は、長崎に亡命していた明朝の儒学者・朱舜水を招き、厚遇しながら教えを請うていました。朱舜水がその接待への感謝の意を表し作ったのが「汁そば」、つまり今でいうラーメンです。この麺は小麦だけでなく、レンコンの粉が混ぜてあったそう。レンコンの粉は長崎経由で中国から材料を取り寄せたといいます。

実はこれを忠実に再現し、現代人の味覚に合わせた改良を重ねて完成させたご当地ラーメンがあります。その名も水戸藩らーめん。水戸市内の中華料理店が中心となって、古文書から当時のレシピを読み解き試行錯誤を続けるなかで完成に至りました。中華ハムを使ったスープや、蓮根粉を練りこんだ麺に至るまでみごと再現されているそう。現在では水戸市内の数店舗で提供されています。

なお黄門様、その他にも餃子、牛乳、チーズ、ワインなども好んだとされています。かなり時代を先どっていたのですね。

さて、日本では「黄門様」としてその名を知らぬ人はいないほど有名な歴史上の人物、水戸光圀公。歴史を紐解いてみると、虚実取り混ぜ面白いエピソードが沢山出てきました。

このように、歴史上の著名な人物の「お約束エピソード」のなかにも、忠実に歴史上の事実を検証していくと巷に流布する情報とは異なることが多々あります。ときには教科書の見方を変え、興味ある人物や出来事に焦点をしぼってその背景に目を向けタイムトリップを楽しんでみませんか。それまで「暗記ばかりで苦手」と敬遠していた歴史に、ちょっと興味が湧いてくるかもしれませんね。

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

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この記事で取り上げた
「歴史学」
はこんな学問です

歴史学とは、対象とする大陸・国・地域などにおいて、過去に起こった物事を取り上げ、当時それがどのような意味を持っていたのかを、残された物や建造物、文章などから研究する学問である。ただ、資料を正確に読み取るだけではなく、事実かどうかを疑い、踏み込んで検証する批判的視点も重要である。歴史学の基本的なラインナップには、日本史、東洋史、西洋史、考古学がある。また、政治制度・経済活動・芸術文化・信仰宗教などに特化した考察も行う。

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