遺跡王国千葉だからこそ見つかった? 奇跡の花、大賀ハス

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遺跡王国千葉だからこそ見つかった? 奇跡の花、大賀ハス

2016.07.26

提供元:マイナビ進学編集部

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遺跡王国千葉だからこそ見つかった? 奇跡の花、大賀ハス

大賀ハスをご存知ですか?
大賀ハスとは、約2,000年前の種子を発芽させたことで現代に復活した古代ハスの一種です。その当時、この奇跡的な生命の復活に全世界が注目しました。
この大賀ハスの種が発掘されたのは千葉県です。実は千葉県は日本有数の遺跡王国で、多くの埋蔵文化財が確認されています。大賀ハスの種が見つかったのも、きっかけは郷土資料館の展示だったのです。

この記事をまとめると

  • 千葉県は約2万9,000カ所も埋蔵文化財包蔵地がある遺跡王国
  • 大賀ハスは遺跡から発掘された約2000年前の種を発芽させた古代ハス
  • 大賀ハスは千葉市の花に指定され、シンボルキャラクターにもなっている

実は千葉県は遺跡王国!

千葉県には大小合わせて約2万9,000カ所もの遺跡が存在しています。特に貝塚は数が多く、全国で2,344件確認されているうち、実に694件が千葉県で確認されました。また発掘された貝殻の量は全国の発掘量の約半分を占めるとさえ言われています。
これは、古代において千葉県周辺が海産物を筆頭に自然資源に恵まれていたことを示しています。それは同時に人口の集中も意味しています。だからこそ、千葉県周辺には遺跡も多く発見されるのでしょう。
これだけの遺跡が確認されている千葉県だからこそ、大賀ハスの発掘に繋がったのかもしれません。
そもそもハスの種を探すことになったきっかけは、武蔵野郷土館(現・江戸東京たてもの館)に、千葉県で出土した丸太船とハスの果托(種が入っている雌しべ部分)が展示されていたからでした。

大賀博士と地元の人々の情熱が古代ハスを蘇らせた

古代ハスの発芽研究に取り組んでいた大賀一郎博士は、古い種を求めていましたが、なかなか見つかりませんでした。そんな中、武蔵野郷土館に展示されていたハスの果托に注目します。
果托が発掘されたのならきっと種も見つかる。そう考えた大賀博士は、果托が見つかった千葉県検見川にある草炭採掘地の発掘計画を立てました。

東京大学、千葉市、さらに地元の多くのボランティアの協力を得て、発掘作業に入りましたが、いつまでたっても種は見つかりません。
期間も予算も尽き、中止せざるを得ないと思われたある日、ボランティアで参加していた中学校の生徒が、ついに種を1粒発見しました。数日後にはさらに2粒発掘されます。

結局見つかったのはたった3粒。しかしこの3粒の種が、約2000年前の古代ハスを現代に復活させたのです。
古代ハスの研究に情熱を傾けた大賀博士と、その熱意に共感して協力した多くの人の努力は、最高の形で報われたのでした。

大賀ハスは千葉市のシンボルになった

育ったハスの蓮根は3つに分けられ、そのうちの1つは千葉公園の弁天池に植えられました。そして毎年美しく咲き、千葉市民の目を楽しませています。
大賀博士の名をいただいた古代ハスは、博士とともにその復活に尽力した関係者や千葉市民の誇りになりました。
千葉市の花に指定され、今ではまちづくりのシンボルキャラクターとして、大賀ハスをモチーフにした「ちはなちゃん」も生み出されています。
発掘されたたった3粒の種から生まれた大賀ハスは、名実ともに千葉市のシンボルとなったのです。

遺跡の中で眠っていた小さな種が、文字通り大きく花開き、学術的に貢献したばかりでなく、現在の私たちに楽しみを与えてくれています。まだどこかに別の古い種が眠っているなんてこともあるかもしれませんね。

もし興味があれば、生物学の一つである植物学について学んでみてはいかがでしょうか。
ボランティアの生徒がハスの種を見つけたように、あなたの発見が世の中をあっと言わせるかもしれませんよ。


【参考サイト】
・大賀ハス何でも情報館
https://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/kanri/chuo-inage/chibap06ogahasu.html
・ちはなちゃんのお部屋
https://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/ryokusei/chihana-top2.html
・ふさの国文化財ナビゲーション「埋蔵文化財について
http://wwwp.pref.chiba.lg.jp/pbbunkazai/maizou.html
・ボーンセンター設立10周年記念シンポジウム 「千葉の貝塚群を世界遺産に! ~千葉の貝塚群とまちづくりを考える~ 」報告
http://www.jca.apc.org/born/siryou/projectreport/081217-kasori_simp.htm

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

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この記事で取り上げた
「農学」
はこんな学問です

品種の改良や病害虫対策をはじめとする栽培技術、事業として継続させるための農業経営、行政による支援のあり方を問う農業政策などを通じて、人と自然の共生のための方法を研究する学問である。研究分野は広く、食料としての生物を環境にマイナスの影響を与えることなく継続的に確保する方法を研究する「資源生物科学」、食品・農業・化学工業などの生物活用現場で起こる問題をバイオ技術によって解決する「応用生命科学」などがある。

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