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国語って、何のために勉強するの?

2016.07.15

提供元:マイナビ進学編集部

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国語って、何のために勉強するの?

「国語って何のために勉強するの?」「すでに日本語を話せるのに、わざわざ難しい文章について習わなきゃいけない意味って?」。国語が苦手な人は、このように考えてしまうこともあるのではないでしょうか? また人によってはなかなか成績が上がりづらい科目でもあるので、苦手意識を持ってしまっている人も多いかもしれません。

今回は、国語を得意科目にするために、オンライン学習塾「アオイゼミ」で現代文を教えている光武克先生に、「国語を勉強する理由」や「本文内容をスムーズに理解するための方法」について教えていただきました!

この記事をまとめると

  • 国語を勉強することは、「日本人的なものの見方や考え方、文化」を学ぶことにつながる
  • 入試問題では、「文化」に関わる設問の配点が高くなっていることが多いという
  • 文章をスムーズに理解するには、言葉を自分の文脈に落とし込んで考えてみることが大事

国語は、「日本人・日本文化」について知る・考えることにつながる

「『日本人的なものの見方・考え方』を学び、『日本人・日本文化とはどういうものなのか』知ることにつながる」と話す光武先生

「『日本人的なものの見方・考え方』を学び、『日本人・日本文化とはどういうものなのか』知ることにつながる」と話す光武先生

――まずは、光武先生が考える「国語を勉強する理由」をお聞かせください。

光武先生(以下、光):僕は、国語を勉強するということは、「日本人的なものの見方・考え方」を学び、「日本人・日本文化とはどういうものなのか」を知る・考えていくことにつながると考えています。

例えば、有名な『平家物語』ならば、物語の中で出てくる描写を通して、当時の武士たちがどのような認識を持っていたかということが少し見えてくると思います。『平家物語』には、「扇の的」という有名なシーンがあります。源氏方の武士である那須与一が、扇の的を射落とした後に、平家の兵士もそれを称賛する。その場面を通して、「自分の利害を超えたものに対して、素直に称賛できる態度」を当時の武士たちが尊んでいた、ということが分かるんですよね。

自分に関わらないものでも素直に褒められる態度や、自分とは直接はつながらないものに対して全身全霊を尽くすことができる態度。古典の世界では、そういった意識を「風流」と呼びますが、現代人もそんな態度に対して「すごいな」とか「かっこいいな」と思う意識を持っていると思います。そのように、日本人がこれまでどういう考え方や認識を持ち合わせてきて、どういう風な価値観の中で生きてきたのかということを、国語の教科書や教材の文章・言葉を通して、僕たちは知ることができる、想いを馳せることができる面白さがあると思います。

――「日本人のものの見方」「文化」を理解することは、国語の問題を解く時にはどうつながりますか?

光:学校の定期テストや入試問題は、そうした「文化」に関わる設問の配点が高くなっていることが多いです。また、実はセンター試験は、1990年~2016年までの26回の中で、約半分ほどは「ものの見方と文化」に関わる文章が出題されています。直接は書かれていなかったとしても、「ものの見方と文化」が分かっていないと、本当の意味で理解したことにならないような文章や問題を出し続けているんですよね。

――記述問題・脱文挿入など設問別の対策をしないと不安になる高校生も多いと思います。

光:記述問題も、脱文挿入も、文章の内容をちゃんと読めていれば、「本文のこの部分を基に、記述しよう」「文章の整合性から考えて、この文章はここに入れるべきだろう」と判断できるようになるはずです。個別に設問の対応をしていくよりも、本文をきちんと読んだ上で、設問を解いていく方がスムーズに問題と向き合えると思います。

国語の文章をスムーズに理解するにはどうすればいい?

――国語の文章で出てくる言葉は、抽象的で難しいものが多いと感じる人もいると思います。どうすれば、スムーズに理解できるようになりますか?

光:「言葉が身近ではない」ということが、ものすごく大きな障害になっているように思うんです。例えば、「アイデンティティ」という言葉がありますよね。辞書を引くと「自己同一性」や「自己の存在証明」と出てきます。国語が苦手な人は、文章や言葉を自分の文脈の中に落とし込むことに苦労していることが多いように見えます。逆に、「言葉を身近にする」ことを、僕は「身体化」すると言っています。それは言葉を自分のものにすること、主体的に学ぶということにつながります。

「アイデンティティなんて考えたことないし……」という人は、例えば、「どんな風に生きたいのか」「どんなことをやってみたいか」ということを通じて、言葉を身近に考えてみてもいいと思います。そう考えると、ちょっと遠いように見えた言葉が、自分の文脈の中で落ちてきて、「普段の僕たちが考えていることが、この言葉につながっていくのか」と実感が持てるようになると思うんです。

本文の内容が、自分の中で「実感」できるようにしよう

――言葉や文章を身近に感じるためには、どのようなことをすればいいですか?

光:僕がおすすめしているのは、言葉や文章を読むとともに、その作品につながる体験をすることです。僕の授業では、小説の中に出てきた情景を、写真で見せるようにしています。また、文中に音楽が出てくる場合は、イメージが湧かないものも多いですから、授業中には作中でかかった音楽を聴かせることもあります。「ここで書かれている文章表現が、今、自分が聴いた音とどうつながるか?」を確認させ、その作品のことをより知るためです。ぜひみなさんも、パソコンやタブレットを使いながら、文章や言葉を読むだけでなく、視覚・聴覚体験をしてみると、言葉や文章を身近に感じられると思います。すると、国語を勉強する意味や楽しさも、もっと実感できるようになるはずです。

――ありがとうございました。

身近に感じづらい古文や物語文であっても、出てくる言葉や文章を自分の文脈に落とし込んだり、登場した情景や芸術作品を実際に見てみたりすることによって、「実感」を持って捉えられるようになることが分かりました。そうしてさらに「日本人的なものの見方・考え方」への理解が深まれば、成績アップにつなげられそうです。国語が苦手だと感じていた人は、光武先生のアドバイスを基に、ぜひ新たな視点で国語を学んでみてはいかがでしょうか。