【現役僧侶に聞く!】 大学の「仏教学科」って、何を学ぶの?

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【現役僧侶に聞く!】 大学の「仏教学科」って、何を学ぶの?

2016.07.08

提供元:マイナビ進学編集部

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【現役僧侶に聞く!】 大学の「仏教学科」って、何を学ぶの?

進路選択の際、さまざまな学科を調べますよね。その際、「仏教学科って何を学ぶの? どんな人が進むの?」と思った方も多いのではないでしょうか?
そこで今回、実際に仏教学科を卒業し僧侶になられたIさんに、学校で学んだことについて伺ってきました!

この記事をまとめると

  • 仏教科について
  • そもそも僧侶になるにはどんな方法があるのか
  • 僧侶になるためにどんな修行をするのか

仏教学科って何を学ぶの?

——大学の仏教学科にはどのようなカリキュラムがあるのですか?

仏教の歴史や教え、お経の練習、書道、サンスクリット語などがあります。

——僧侶になるために、どのような勉強や資格が必要なのでしょうか?

僧侶になるだけなら資格だけで大丈夫です。各宗派によって違いますが僧階という免許を取得する必要があります。

——卒業した人は、僧侶以外の職につく人もいるのですか?

僧侶になる人がほとんどですが、父親などが住職の場合は一度社会人として働いて住職が隠居したら僧侶になるという人もいます。
またお寺だけでは食べていけない方は公務員と僧侶の二足のわらじを履いてる人も少なくありません。

——仏教が学べる大学の男女比、年齢層はどのようなっていますでしょうか?

年齢は普通の大学と同じで高校を卒業してすぐに入る人が多いです。男女比もやや男が多いですが、それほどの差はありません。

——教授たちはみなさん、僧侶の方ですか?

英語など普通の授業もあるのでそういうわけではありません。

——大学生活、修行なども含めて辛かったエピソードはありますか?

修行中ずっと正座したのが原因でヘルニアになりました。修行はけっこう過酷で、体の不調が出てしまう人はいましたね。

大学と専門学校、僧侶になるにはどちらが有理か

——僧侶になる方法は、仏教学科に入る以外にどんなルートがあるのですか?

大きく分けて3つです。
1つ目は、仏教が学べる大学に入り、夏休みなどに修行する方法。2つ目は、普通の大学または高卒で夏休みなどに修行する方法。3つ目は、専門学校に入り1年間みっちり修行、といったルートです。

——そのルートによって、良し悪しはあるのですか?

僧侶には、1級から15級までの階級があるのですが、仏教が学べる大学を卒業していると、他のルートよりも高い階級からスタートできます。ただ、みっちり修行する専門学校卒の人の方が即戦力です。なので、中には専門学校に行ってから再度大学で仏教を学びに行く人もいます。 実力もつきますし、位の高い階級がもらえるので、余裕がある人はこちらのルートがいいかもしれません。

——入試はどのように行われるのですか?

一般入試と寺院推薦の2パターンがあります。私は、寺院推薦をもらいAO入試で入りました。一般入試は、普通の大学と同様に英国数か、小論文と面接のどちらかを選択できます。(※学校によって異なります)

ーー寺院推薦というのは?

僧侶になるには必ず誰かの弟子につかなければならないというルールがあって その師匠が大学に推薦を出してくれる制度です。
普通の人が僧侶になりたい場合は、川崎大師や成田山などの寺に入ってそこの弟子になることも多いです。

過酷な修行に耐えてこそなれる僧侶という仕事

ーー修行というのは、具体的にどういうことをするのですか?

朝のお勤め(※)、掃除、法要のやり方の授業、夕方のお勤め、座学 、これの繰り返しです。授業会場は、真夏に冷房のないお堂でした。そこに、 たまに滝行が入ります。
もちろん携帯電話は使用禁止で、外出も一切できません。

※お勤め=お経を読むこと

——その修行はどのくらいの期間行うのでしょうか?

夏は1ヶ月程度です。修行は1回で終わりではなく、3年生までは毎年、夏休みは修行です。 その他に、春休みと冬休みのどこかで卒業するまでに3〜4回くらいありますので、合計したら半年近くは修行していると思います。
辛くて途中で逃げてしまう人もいますが、もし逃げたら次の休みに初日からやり直しです(笑)。


——その修行は、どのタイミングでおこなうのですか?

宗派によって全く違いますが、仏教系の大学の場合は大学の夏休みなどの期間を使って修行に行くことが多いですね。

——では最後に、仏教を学びたいと思っている人に、メッセージをお願いします。

少しでも僧侶になることに迷いがあるなら、仏教を学べる大学ではなく普通の大学に行くこともおすすめしです。仏教のことだけでなくより視野を広げることが将来僧侶として役に立つと思いますよ。

——ありがとうございました!


僧侶という厳かな職を目指す仏教学科では、通常のカリキュラムに加え過酷な修行が加わるということが分かりました。
「絶対僧侶になる!」という強い思いを持っている方は仏教学科のある大学や専門学校を進路の選択肢に加えてみてもいいかもしれませんね。

この記事のテーマ
文学・歴史・地理」を解説

文学は、長い歴史のなかで変遷してきた人間の生活や社会、人々の考え方や感情の変化などを、文章表現をもとに考える学問です。文献を読み解いて比較検討し、過去から現在、さらには未来に至る人間のあり方や社会について研究します。地理学や歴史学は、今日の私たちの生活や文化、経済活動などについて、基盤となった地形や気候、史実やさまざまな事象、最新の研究結果や歴史的な遺構をもとに、その成り立ちから考える分野です。

「文学・歴史・地理」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「宗教学」
はこんな学問です

実は、欧米の大学でも19世紀末に初めて開講された比較的、歴史の浅い学問である。それまでは、あくまでもキリスト教の神学だけが学問の対象とされてきた。そのタブーを破り神学から独立してできたのが宗教学だった。世界の三大宗教といわれるキリスト教、仏教、イスラム教をはじめ、日本の民間信仰、世界各地の民族宗教、前世紀から今世紀にかけて急成長した新宗教まで、時間・空間を超えて広く宗教に関わる事象を研究対象とする。

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