福井は浴衣帯の生産量が日本一! その技術と歴史に迫る

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福井は浴衣帯の生産量が日本一! その技術と歴史に迫る

2016.07.21

提供元:マイナビ進学編集部

福井は浴衣帯の生産量が日本一! その技術と歴史に迫る

今年の夏祭り、あなたは何を着ていきますか? カラフルな甚平もかわいいけれど、やはり浴衣に挑戦してみたくなりますよね。なんといっても浴衣には帯があるので、コーディネートの幅が段違いなのです。このように夏のファッションを支える帯の改革を続け、ついには生産量日本一になった企業が福井県にありました。

この記事をまとめると

  • 浴衣と帯の組み合わせは夏のファッションの楽しみを倍増させる
  • 福井県には、大胆な手法で浴衣帯の生産量日本一になった会社がある
  • 消費者のニーズをとらえ、商品に反映させることが大事

夏のファッションアイテム「浴衣」

浴衣が庶民の服として定着したのは、江戸時代後期までさかのぼると言われています。下着である長襦袢をつけず、さらりとした素材の浴衣は涼しい夏の普段着として定着しました。そして現代は、洋服の普及にともない夏の普段着として浴衣を着る人は激減してしまいましたが、夏のデートやお祭りなどのオシャレ着としては根強い人気を保っています。

昔から受け継がれる伝統的な浴衣は、白や紺などの地味な色が主流でした。しかし、最近は洋服に使われるようなプリントがあしらわれた華やかなものも増えてきています。それに合わせて、帯も鮮やかな色彩のものが出てきているというのです。浴衣は帯によって驚くほど印象が変わります。あなたが持っている浴衣も、帯を変えれば別物のように新鮮なコーディネートになるかもしれません。浴衣と帯の模様が多様化することで、夏のファッションがさらに楽しくなりますね。

浴衣帯の生産量日本一は福井県

浴衣のコーディネートに重要な帯。その帯を日本で最も生産しているのは福井県にある小杉織物という会社です。その数、年間150万本。国内シェアにすると約80%にもなります。もしかしたら、知らないうちに小杉織物製の帯を使っているかもしれませんね。

1970年代、小杉織物の近隣には浴衣帯製造業者が30ほどありました。もともと、「越前織」という織物の産地で、帯の生産が盛んだったのです。ところが、洋服の普及によりその大半が撤退してしまいました。そんな中、小杉織物の社長は大胆にも「脱和装」を目指し、アクセサリーのついた奇抜な帯を発表しました。その帯は爆発的な売上を記録し、小杉織物は会社を持ち直すことができたのです。

しかし、そんな大ヒット商品を生み出しても、小杉織物は改革をやめることはありませんでした。今まで作っていた商品のあり方を見直し、設備を整えることで今や日本の浴衣帯を引っ張る存在にまでなったのです。

消費者のニーズをとらえ、商品に反映させる

小杉織物の社長は現在の浴衣帯のニーズを「安くてファッション性が高いもの」と読み解きました。そのニーズを実現するために、大量生産が可能な設備を整えています。さらにマーケティングから出荷まで小杉織物が一括して行うことで、消費者の要望を商品にダイレクトに反映させることに成功したのです。また、生産量が膨大な大量生産でも、全てを自社で管理することで高品質を保つことができました。

浴衣や帯のように「伝統的」と言われるものは、かたちを変えないことが重要と思われがちです。しかし、小杉織物の取り組みを知ると、変わらないと思われていた文化にも時代によって細かなニーズがあることがわかります。そのニーズを敏感にとらえ、商品に反映させていくスピード感が重要なのは、何であれ同じです。

このように消費者のニーズをとらえたファッションを作り出すことに興味がある人は、経済学や商学を学んでみるのもいいかもしれません。どちらも生産・流通・消費のメカニズムや、より消費者の心をつかんだ商品作りには欠かせない知識を得ることができる学問です。もちろん、ファッションのセンスや技術を磨くために被服学を学ぶにも、いいでしょう。「自分が考えた服をより多くの人に着てもらいたい! 」そんな夢のためには、幅広い知識、そしてさまざまな視点で物事を考える力を付けたいですね。


【参考サイト】
「実は福井」の技
http://info.pref.fukui.jp/tisan/sangakukan/jitsuwafukui/fashion/109.html
http://info.pref.fukui.jp/tisan/sangakukan/jitsuwafukui/fashion/fashion_index.html
小杉織物株式会社 公式ホームページ
http://www.kosugi-orimono.co.jp/

この記事のテーマ
生活・服飾・美容」を解説

生活・服飾・美容の分野には、生きていくために必要不可欠なものだけではなく、それによって生活がより豊かで快適になることを目的としているものもあります。たとえば生活学では、だれもが安全で快適に暮らせる空間を実現するために、ユニバーサル・デザインの研究を行います。服飾や美容は、トレンドや利用者によって多様化するニーズに対応するために、素材、色、デザイン、施術方法など、あらゆる角度から美を追究しています。

「生活・服飾・美容」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「服飾・被服学」
はこんな学問です

服飾について専門的に学び、より優れた服飾を追究する学問。世界各地の服飾文化について、歴史や存在意義、機能性などを分析し、科学的な視点から服飾文化の向上や創造に役立てるのが主な目的。デザイン、縫製など服飾造形の技能を追究し、習得する「プロダクトデザイン分野」、繊維の性質や加工、管理を学ぶ「テキスタイル化学分野」、商品流通や消費を研究する「消費科学分野」のほか、文化財となる服飾品の保存を学ぶこともあり、領域は幅広い。

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