【配送スタッフに聞く!】 飲食店に絶対必要な「食材」を届ける仕事って?
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食材やお箸など、飲食店に必要な商品を届ける「配送スタッフ」という仕事をご存知でしょうか? 今回、実際に配送スタッフとして働いているHさんに、仕事の内容ややりがいなどを伺ってきました!
この記事をまとめると
- 配送だけではなく、提案営業も行う
- 商品の在庫確認や時間の厳守など、細かい点に気を配る仕事
- 提案営業を通し、お客様を幸せにすることができる
届けるだけではなく、営業も行う
——Hさんの仕事内容を教えてください。
レストラン、居酒屋、個人経営の飲食店など、外食産業向けに業務用の食材や消耗品を卸しています。
業務の流れとしては、まず出社後に注文用紙を確認します。その内容に対して商品の漏れがないか、在庫は足りているかなどをチェックします。
問題がなければ倉庫に商品を取りに行き、配送車に積み込み各店舗へと運びます。
ただ運んで終わるだけの配送業者もあるのですが、私の会社は営業も兼ねているので、「こういう商品ができましたがいかがですか?」といった提案も行います。新商品だけではなく、そのお店に必要そうなもの、あったら便利そうなものがあれば配達の際に提案します。
——新規の営業は行わないのでしょうか?
配送とは別で営業部が行っていますね。ただ、お客様の紹介で新しくできたお店と繋げてもらえることがあったりします。これは営業部にはできない動きだったりするので、日頃からしっかりとアンテナを張ったり、お客様と良い関係を築くことを心がけています。
「お客様とのコミュニケーション」が仕事の成果を左右する
——配送業をする上で必要なスキルなどはありますか?
当然ですが、車の免許は必要ですね。ただ、毎日の業務になるので、取得したばかりではなく運転に慣れた状態でないといけません。
「お客様の仕込み時間に商品がない」なんてことが起きてしまったら大問題なので、ルートをしっかりと把握することも必要ですね。
基本的にルート営業(同じところを回る営業)なので新しく道を覚えたりする必要はほとんどありませんが、時間を守れる人でないと働けませんね。
あとは、倉庫から配送車へ荷物を運ばなければいけないので、体力も必要だと思います。
それ以外にも、商品を届けるだけでなく、売り込むのも仕事なので「コミュニケーション能力」が必須だと思います。
商品を売り込むためには、商品の知識をしっかりと学んでおかなければいけませんね。そういった探究心が求められる仕事です。
自分の提案でお店・お客さんが喜ぶのがやりがい
——仕事のやりがいを教えてください。
自分が提案した商品を使ってもらえるのはとても嬉しいです。相手は飲食店なので、売れた商品はメニューの一部になります。つまり、自分が提案したことがきかっけで、そのお店の店主だけでなく、お店のお客さんにも喜んでもらえるんです。
関わる人が増えれば増えるだけ、喜びは倍増しますよ。
配送業はただ荷物を届けるだけだと思われがちですが、提案営業をしたり、商品の理解をしたりと、奥が深い仕事です。
運転が好きだったり、新しい提案をするのが好きな人は、ぜひこの仕事をしてほしいと思います。外食産業を一緒に支えていきましょう!
——ありがとうございました!
「配送業」と聞くと荷物を届けるのに特化した仕事だと思ってしまいがちですが、実は提案などのコミュニケーション能力も問われることが分かりました。「外食産業を支えたい」「お客様に新しい提案がしたい」といった思いのある方は、流通について勉強し、マルチに活躍する配送員を目指してみてはいかがでしょうか?
この記事のテーマ
「自動車・航空・船舶・鉄道・宇宙」を解説
陸・海・空の交通や物流に関わるスキルを学びます。自動車、飛行機、船舶、鉄道車両などの整備・保守や設計・開発、製造ラインや安全の管理、乗客サービスなど、身につけるべき知識や技術は職業によってさまざまで、特定の資格が求められる職業も多数あります。宇宙については、気象観測や通信を支える衛星に関わる仕事の技術などを学びます。
この記事で取り上げた
「宅配便ドライバー」
はこんな仕事です
一般家庭や企業に、スピーディーかつ時間を守って届ける宅配便。この宅配便で荷物を運ぶのが宅配便ドライバーだ。ドライバーというと車の運転のみの印象もあるが、ほとんどの宅配業者はドライバーが直接荷物を受取人宅に持参する。ほかにも荷物の仕分けから積み下ろし、集荷も全てドライバーの業務になる。業者によってはセールスドライバーとも呼び、企業などを直接訪れ、集荷の定期契約の案内なども行う。必須資格である普通自動車第一種免許は、AT車限定ではなく、MT車免許所持でなければならない。